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Windows 11の 設定は大幅に使いやすくなった、ホームの廃止で「戻る」が不要に。

〇  一部のスクロールバーが細すぎて見にくい。

エクスプローラーのナビゲーションウィンドウなどをスクロールさせるのに使うスクロールバーは、10と比べて横幅が細くて見づらく、マウスでドラッグしにくい。プレビュー版の最新11はさらに細いスクロールバーに変更されており(図19右)、今後のアップデートでいっそう使いにくくなる可能性がある。なお、Edge(エッジ)やChrome(クローム)は独自のスクロールバーで、10のように太くてスクロールしやすい。

図19 11はスクロールバーが細くて見にくい。10のスクロールバーの幅と比べると半分にも満たない(11の画面は最新プレビュー版)
図19、11はスクロールバーが細くて見にくい。10のスクロールバーの幅と比べると半分にも満たない(11の画面は最新プレビュー版)。

「設定」のカテゴリーをスタートメニューに登録不可。

10のスタートメニューにあるタイル領域には、よく使うアプリだけでなく「設定」画面のカテゴリーや詳細項目のショートカットも登録することが可能だ(図20)。電源管理やネットワークなどの設定をタイルから直接開けて便利。一方、11のスタートメニューではタイル機能自体が廃止され、その代替であるピン留めの領域には「設定」画面の詳細項目などを登録できない(図21)。10のタイル愛好家は不便に感じるだろう。

図20 10では「設定」画面のカテゴリーなどをスタートメニューに登録できる
図20、10では「設定」画面のカテゴリーなどをスタートメニューに登録できる
 
図21 11は「設定」画面のカテゴリーや詳細項目をスタートメニューに登録できない
図21、11は「設定」画面のカテゴリーや詳細項目をスタートメニューに登録できない。

「設定」画面は改修されて見やすくなった。

UI関連ではタスクバーやスタートメニューで不満な点もあるが、11の「設定」画面は大幅に使いやすくなっている。10の「ホーム」画面はカテゴリーを選んで詳細な設定に進む構造で、別のカテゴリーに変更する際はいったん「ホーム」画面に戻る必要があった(図22)。11は「ホーム」画面を廃止し、「ホーム」画面に戻ることなくカテゴリー変更が可能になった。目的の設定項目を試行錯誤して探すときは非常に助かる。

「ホーム」画面が廃止された
Θ 「ホーム」画面が廃止された。
図22、10の「設定」画面は最初に「ホーム」画面が開き、そこからカテゴリーを選んで詳細な設定に進む構造だった。11は「ホーム」画面が撤廃され、常に画面の左側にカテゴリーが並ぶ構造に変更されてわかりやすくなった。

カテゴリーの見直しも改革の1つ。10の「デバイス」が「Bluetoothとデバイス」に変更されたのは単なる名称変更だが、「プライバシー」と「更新とセキュリティ」は統合されて「プライバシーとセキュリティ」になった(図23)。カテゴリーが整理され「検索」と「電話」は廃止された。

カテゴリーが整理された
Θ カテゴリーが整理された。
図23、10と11で名称変更されたカテゴリーがいくつかあり、「デバイス」が「Bluetoothとデバイス」、「簡単操作」が「アクセシビリティ」となった。「電話」と「検索」は廃止され、いくつかの設定項目は別のカテゴリーに移管された。

開いている場所を把握しやすい点も白眉だ。現在の画面に至るまでの道筋(パンくずリスト)が上部にリンクとして表示され、クリックして道筋の途中に移動できる(図24)。

そこに至るまでの道筋がわかる
Θ そこに至るまでの道筋がわかる。
図24、現在の画面に至るまでの道筋(パンくずリスト)が表示されるようになった。どの階層を開いているのかがわかるうえ、クリックして途中の階層に移れる

設定項目の右端にある「>」や「∨」のマークにも注目(図25)。どちらもより詳細な項目に進むための目印で、前者は次の画面に移動し、後者は折り畳まれている部分を展開する。

図25 階層をたどるときは設定項目の右側にある「>」をクリックする。「∨」をクリックすると隠れていた項目が展開される
図25、階層をたどるときは設定項目の右側にある「>」をクリックする。「∨」をクリックすると隠れていた項目が展開される。

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