樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

岩手北部 生かしていく漆

2017-04-17 20:43:51 | 日記
土曜日、東北でも15度を越える暖かさ

以前から岩手に居る内に是非行ってみたかった 
日本の漆の原点、日本漆生産日本一(6割)の
岩手県二戸、浄法寺(じょうぼうじ)へ車を走らせる。



漆の幹に傷をつけ樹液を採取することを 漆を掻く という。
6月から掻き始め、9月頃で終える。
最初は出が悪いので、あまり傷つけず、木を労りながら掻いていく
だから、傷は逆三角形となる。
6~7月に掻いた漆は 初漆
8月に掻いた漆は 盛漆
9月に掻いた漆は 末漆
時期によって漆の質・量ともに違うそうだ

奥が深い漆のはなしをじっくりと聞かせていただいた。
漆掻きの職人も老齢化、若い人を求めている。
漆掻きの道具を作れる職人はもう一人しか残っておらず・・・

昔は JAPAN といえば、漆塗りだったのに
縄文時代より続く先祖の知恵がここで途絶えるのか・・・

などと考えながら周りを見ると
柔らかな日差しのもと春が恐る恐る顔を出していた。
もういいのかな?と様子を伺いながら






近くに、瀬戸内寂聴さんが再建に力を尽くした 天台寺 がある。
その麓、大きな大きな桂の木
その足元から水がわき出ている 桂清水



境内脇には樹齢500年とされていた杉の跡
内径に畳が7畳敷けたとか




漆の需要があれば、いや、なくとも
伝統を守り、漆の名の下に日本漆の誇りとともに
今後を生き抜いていくであろう浄法寺

All japan のぐい飲みを記念に購入した。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。