樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

金木犀とどんぐりとジャズ

2009-09-20 21:58:44 | 日記
シルバーウィークが始まった。
お天気がいいので自転車でうろうろしているのだが、
風と共に鼻の横をなでていくのが金木犀の香り。
そんな季節になってしまっている。

昨日は30年来の知人を訪ねて4年ぶりに野尻湖を娘と共に訪れた。
30年前に集ったメンバーがまた顔をあわせ、古い話を、記憶をたどり
蒸し返しながら大笑い。実は11月の計画を練るのが目的だったのだが。
皆の記憶力には驚くばかり。

私は多分、Xhadsbandとここ野尻で出会っているから、記憶を消そうと
しているのかもしれない。断片でしか記憶がない・・・
だけど、とにかく学生時代の20台、何日かを野尻湖を眺められるここの
テラスで朝食をのんびりとったりゲームをしたり、泳いだり水上スキーを
して笑ったあの日々は、正に至福の時だった。共有した時間をまた共有する・・・

その間に
時たま風に揺らされて落ちるどんぐりが屋根にコツンとあたり、
ころころと転がる音がする。さわさわという葉っぱのこすれる音と。

娘がしきりに羨ましがるこの人間関係と環境。
旧い友人・知人のありがたさを分かってくれることが嬉しい。
30年前に撮ったポラロイドの写真が我々の歴史を語る。男性人はほとんど
ほそっこい学生時代。反対に女性人はぱんぱんにはちきれんばかりの顔。
お互いの白髪頭を眺めながら時間の経過を味わうのは大人にしかできない
「お楽しみ」のひとつかもしれない。

そんな日を過ごした翌日、金沢では19-22日まで「ジャズストリート」
というイベントが街角18箇所で開催されているので出かけてみた。
商店街の途中にカフェよろしくパラソルと椅子テーブルが用意され、
大学のジャズ倶楽部、アマ、プロが入り混じってセッションする音を
自由に聞くことができる企画。駅、商店街、デパートの中、公園、
ひろみ、神社、美術館などあらゆるところで音がなる。そして観光客、
若者、近くに住むご老人が一緒くたに集い、飲み物片手に一時を過ごす。

           
「 丸びー」として市民に親しまれている21世紀美術館横でも特別セッションを夜行うらしい

無料で聴けるのがみそ。
私は、大学生のセッションとプロのカルテット、それと芸大生が
セミプロとしてやっている「チャンチキトルネード」というセッションを
はしごしてきた。「チャンチキトルネード」はちんどんやとお祭りのお囃子
とジャズをあわせたようなものだが、歩きながらでも音もリズムもはずさない
のはさすが東京芸大生。ただ、これは元気のあるときでないと2曲以上は聴け
そうにないのはやっぱり歳のせいかな?

峨山道

2009-09-15 07:27:37 | 日記
能登門前の総持寺と羽咋の永光寺の間の峨山道を歩く会、
9月12-13日で行われたらしい。
春と秋の2回あるようだから来年参加してみようか・・・

さすがに途中バスに乗ったり電車に乗ったりするらしい。
1泊は酒盛り?精進料理なのだろうか?

来年以降のお楽しみ

禅寺

2009-09-13 23:16:17 | 旅行
本日能登半島の羽咋(はくい)へ所用があり出かけた。
ここにはあまり知られていないが曹洞宗では由緒あるお寺がある。名は「永光寺」
             
                    

能登の門前というところに曹洞宗の総持寺祖院があるが、ここは川崎・鶴見にある総持寺に大本山が移されるまで大本山であったところ。
能登總持寺は瑩山禅師によって開創され、能登の地で570年余大本山とされていた。しかし、明治31年(1898年)火事のためほとんどを消失してしまった。その後伽藍の復興と同時に鶴見に大本山が移されたらしい。

門前の総持寺は、元は諸嶽観音堂という霊験あらたかな観音様を祀った御堂。そこにいた住職が、「永光寺にいる徳の高い瑩山という僧にこの寺を譲るべし」という夢を見たことから門前の総持寺は始まった。総持寺を開創した瑩山禅師が総持寺に呼ばれる前にいた寺がこの羽咋の永光寺である。このお寺から門前の総持寺祖院までの間の道を「峨山道」といい、その間50キロを歩く会がいまでも春と秋にあるという。

北陸には意外と曹洞宗のお寺があるもので、福井の永平寺は修行の寺として有名。それ以外にも富山の瑞龍寺も名を知られている。我が住処から徒歩15分ほどのところにも「大乗寺」という禅寺がある。

         
金沢の街中から車で20分ほどのところだが、静寂さ、空気の張り、木々の醸し出す雰囲気が違う。何か気持ちが晴れないときなど、ちょっとここを訪ねる。境内を歩くだけでも気持ちがしゃんとするから不思議である。
                     
                朝の散歩には最適・・・なのだが、お賽銭をお忘れなく!である。

静かな一時

2009-09-12 21:42:22 | 日記
金沢では今日、新米が出回った。

そして私は石川県人新米の時に知り合った20数年来の旧友と2年ぶりにお茶をした。同じ金沢にいてもなかなか会う機会がなくて随分と時間が過ぎてしまった気がする。

我が住処から車で10分ほどの高台にあるフレンチレストラン付属のカフェテラス。夕日の見える日はついつい長居をしてしまう場所で、海まで見渡せるこのテラス。眼下には桜の並木と稲刈りが終わった田んぼと梨畑。四季折々の風景が愉しめる。今日は霧雨で寒く、テラスには出られなかった。

「クロック シェヌウ」というパンの上に濃厚なえびグラタンを乗せて焼いたパンと柔らかな水で点てたコーヒー。いつもはここのパリパリのクロワッサンとコーヒーだけど、今日は夕方遅くに行ったため、クロワッサンとは出会えなかった。残念無念。



好きな本と共にお茶を飲む時間、大事な友とゆったりとした時間を共有したい時
気取らずに寄れる隠れ家的場所としているここで、一時を過ごした。

新米の次は、新そば、そして 初雪・・・一つづつ楽しみをつぶしていくと、1年が過ぎていく。
初雪が降る頃にまた来よう。ここの雪景色は格別だから。

ちょっと下見に

2009-09-12 00:47:47 | 日記
夏休みの残りがあったので、平日休みをとってちょっと下見に薬師岳へ行ってみた。

大雨の日に折立の登山口を垣間見た時から、この先はどんな道?とず~と心惹かれていた。
天国へ続く道のように「雲の平」や「ギリシャ庭園」、高天原温泉へ続く道・・・

登山口から数歩入ったところに慰霊碑があった。
38豪雪(昭和38年)の際に学生達が遭難した場所だった。
自然と頭がたれる。追悼の意を

自然な樹林帯の道を三角点まで登りきると広々とした風景が拡がる。
はるか(雲)海の向こうに島?のように浮かぶ山
あれは徳川家の埋蔵金で有名な鍬先山ではあるまいか。

木道を歩き続けると太郎小屋の赤い屋根が見え隠れする。今日の目的地は近い!
その前に左手を見ると、おお~立山の雄山とならんで剱岳の雄姿
    

太郎小屋からのパノラマは奥深き山々
一度足を入れたら2~3日は山に籠もらなければならない山域で
途中リタイアーはなし、の世界なり。体力と時間を貯めておかねばなるまいぞ。

今日はここまで。日帰りで潔しの社会人、
ふっと足元に野生のブルーベリーが「私を食べていいよ」と慰めてくれた。
           
            ありがたき幸せ・・・

さあ これで、来年の楽しみと、来週末の剱岳
しっかりと下見完了!