本日、の予報。
長雨が続きます。各地の農作物、人命、生活が心配ですね。
昨日は、雨でしたが、自然菜園スクール・自然菜園見学会コースの今年最後の秋の見学会でした。
現在、年3回が限界ですが、自然に野菜が育つ姿や自給に必要な田畑の今を少しでも見て、感じてほしく、見学会を開催しております。
雨だったので、最初の時間は、室内で、3つの自然菜園の概要をガイダンスしました。
現在、農薬化学肥料を用いていた畑を自然菜園にした4年目の1枚。
元田んぼを自然菜園に転換した2枚。(1枚は、3年目の重粘土。1枚は、1年目の火山灰土。)です。
ここは、農薬・化学肥料で行われてきた畑でした。粘土が強く、水はけも悪く、化学肥料なしではスギナとドクダミが茂り、野菜が育たない場所でしたが、
緑肥作物が育たないほどのものだったので、自然堆肥をテコ入れして、まずは緑肥作物を育ててからの抜本的な転換が必要でした。
今では、トマトが7~8段までよく育ち、
株元では、キャベツやブロッコリーがすくすく育っております。
今回の見学会のテーマは、「自家採種」だったので、出羽小茄子(でわこなす)の採種果など見てもらいました。
この自然菜園は、自給自足をテーマに設計されているので、田んぼがついております。
田んぼは稲刈りが終わった後で、はざがけと呼ばれる天日干しで熟成中です。
自給用の田んぼは、狭いところをしっかりタイミングよく手入れするに限ります。
タイミング良く3回除草に入った(入らなくてもあまり草が生えないが、稲の生育促進のため)田んぼは、草がほとんど生えず、稲が元気に育つので、収量も味もアップします。
自給に欠かせない友達として、自然養鶏があります。
生ごみはエサになりますし、野菜くず、古い種子、作物残渣(もみ殻)などはエサや鶏床になり、卵や鶏糞(鶏床)の恩恵にあずかれます。
市販の鶏糞は、ブロイラーと呼ばれるゲージ鶏舎で短期間に輸入トウモロコシと抗生物質などで効率的に育てた鶏のフンなので、安心できないものです。
というだけでなく、鶏糞での家庭菜園の失敗談が後を絶たないからです。
病虫害の質問者の原因を探っていった結論として、生ごみ堆肥か市販の鶏糞の大量使用に行きつくことが多かったからです。
実際に産廃なので、とても安いいわゆる乾燥鶏糞ですが、これを単独で3年以上過剰に投入した家庭菜園者の土は、病虫害が出やすくなりがちです。
というのは、乾燥鶏糞は、チッソが多く化学肥料並みの効き方をするので、あげ過ぎは病虫害を招き、
単独で鶏糞肥料をあげ続けても、土は団粒化されず、腐植が増えず、食味を落とします。
鶏糞で育てたジャガイモ、トマトが腐るととても臭いように、保存にも向かず、病原菌が多くなりがちになります。
鶏糞は、胃袋を持たない鳥特有の砂肝ですりつぶした未消化な2色のフンですので、食べたものがそのままフンに含まれやすいからでしょう。
新鮮な草や野菜や国産の穀類でのびのび育った鶏は、健康なフンをします。
それを四六時中、足で蹴って耕し、鶏床をつくり、その床で砂浴びをします。
そんな鶏床を1年に1回分けてもらい、踏み込み温床に使うと発酵温度が高く維持しやすく、その後良い育苗土ができます。
川を渡るとホタルの出る畑に着きます。
去年急に借りてダイズを育て、今年は自然菜園に切り替えて1年目の畑です。
1年目の畑は元田んぼですが、土が軽い火山灰土だったので、いくつか工夫するだけで1年目から野菜が育ってくれています。
最後に、今年3年目を迎える元田んぼの自然菜園の見学です。
重粘土のため、通常は限られた野菜しか育たない、しかも今年は干ばつの後の台風の長雨で野菜が育てにくいのですが、病虫害、生育不全もなく自給できております。
この時期秋野菜の間引きが本格的になってきます。
間引き菜はベビーリーフとして、サラダやお味噌汁でいただくととても美味しく、今日のランチでもメニューに入っております。
間引きのコツと、各野菜の間引き菜の味を五感で味わって見学してもらいました。
本日の自然菜園ランチのメニューです。
ワンプレートにするとこんな感じです。
ナスのスープは大好評でした。
友人が秋分の日に合わせておはぎを作って持参してくださったので、食用ホウズキ、柿の葉のお皿でのサービスです。
本日のデザートは、若干寒くなってきていたので、黒米のお餅入りのココナッツミルクお汁粉でした。
最後に、見学会のミニ講座「自家採種」の座学と感想会を行いました。
自家採種は、家庭菜園での古くて新しい醍醐味です。
感想会では、各々が感じた自然菜園の感想のシェアと自分自身の畑の紹介などを出しあい見学会をより深いものにしてくれました。
見学会は、準備・片づけと何かと大変ですが、多くの友人たちに手伝っていただき、参加者の方のご協力などで無事終わり喜んでもらえたので、疲れが吹っ飛びました!
明日は、東京のせたがや自然農のご一行様の1泊2日の自然菜園見学会です。
今日はその準備と、役所に行ったり、秋は大忙しです~
2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
、城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
次回は、10/5(水)18:30長野市城山公民館です。
長雨が続きます。各地の農作物、人命、生活が心配ですね。
昨日は、雨でしたが、自然菜園スクール・自然菜園見学会コースの今年最後の秋の見学会でした。
現在、年3回が限界ですが、自然に野菜が育つ姿や自給に必要な田畑の今を少しでも見て、感じてほしく、見学会を開催しております。
雨だったので、最初の時間は、室内で、3つの自然菜園の概要をガイダンスしました。
現在、農薬化学肥料を用いていた畑を自然菜園にした4年目の1枚。
元田んぼを自然菜園に転換した2枚。(1枚は、3年目の重粘土。1枚は、1年目の火山灰土。)です。
ここは、農薬・化学肥料で行われてきた畑でした。粘土が強く、水はけも悪く、化学肥料なしではスギナとドクダミが茂り、野菜が育たない場所でしたが、
緑肥作物が育たないほどのものだったので、自然堆肥をテコ入れして、まずは緑肥作物を育ててからの抜本的な転換が必要でした。
今では、トマトが7~8段までよく育ち、
株元では、キャベツやブロッコリーがすくすく育っております。
今回の見学会のテーマは、「自家採種」だったので、出羽小茄子(でわこなす)の採種果など見てもらいました。
この自然菜園は、自給自足をテーマに設計されているので、田んぼがついております。
田んぼは稲刈りが終わった後で、はざがけと呼ばれる天日干しで熟成中です。
自給用の田んぼは、狭いところをしっかりタイミングよく手入れするに限ります。
タイミング良く3回除草に入った(入らなくてもあまり草が生えないが、稲の生育促進のため)田んぼは、草がほとんど生えず、稲が元気に育つので、収量も味もアップします。
自給に欠かせない友達として、自然養鶏があります。
生ごみはエサになりますし、野菜くず、古い種子、作物残渣(もみ殻)などはエサや鶏床になり、卵や鶏糞(鶏床)の恩恵にあずかれます。
市販の鶏糞は、ブロイラーと呼ばれるゲージ鶏舎で短期間に輸入トウモロコシと抗生物質などで効率的に育てた鶏のフンなので、安心できないものです。
というだけでなく、鶏糞での家庭菜園の失敗談が後を絶たないからです。
病虫害の質問者の原因を探っていった結論として、生ごみ堆肥か市販の鶏糞の大量使用に行きつくことが多かったからです。
実際に産廃なので、とても安いいわゆる乾燥鶏糞ですが、これを単独で3年以上過剰に投入した家庭菜園者の土は、病虫害が出やすくなりがちです。
というのは、乾燥鶏糞は、チッソが多く化学肥料並みの効き方をするので、あげ過ぎは病虫害を招き、
単独で鶏糞肥料をあげ続けても、土は団粒化されず、腐植が増えず、食味を落とします。
鶏糞で育てたジャガイモ、トマトが腐るととても臭いように、保存にも向かず、病原菌が多くなりがちになります。
鶏糞は、胃袋を持たない鳥特有の砂肝ですりつぶした未消化な2色のフンですので、食べたものがそのままフンに含まれやすいからでしょう。
新鮮な草や野菜や国産の穀類でのびのび育った鶏は、健康なフンをします。
それを四六時中、足で蹴って耕し、鶏床をつくり、その床で砂浴びをします。
そんな鶏床を1年に1回分けてもらい、踏み込み温床に使うと発酵温度が高く維持しやすく、その後良い育苗土ができます。
川を渡るとホタルの出る畑に着きます。
去年急に借りてダイズを育て、今年は自然菜園に切り替えて1年目の畑です。
1年目の畑は元田んぼですが、土が軽い火山灰土だったので、いくつか工夫するだけで1年目から野菜が育ってくれています。
最後に、今年3年目を迎える元田んぼの自然菜園の見学です。
重粘土のため、通常は限られた野菜しか育たない、しかも今年は干ばつの後の台風の長雨で野菜が育てにくいのですが、病虫害、生育不全もなく自給できております。
この時期秋野菜の間引きが本格的になってきます。
間引き菜はベビーリーフとして、サラダやお味噌汁でいただくととても美味しく、今日のランチでもメニューに入っております。
間引きのコツと、各野菜の間引き菜の味を五感で味わって見学してもらいました。
本日の自然菜園ランチのメニューです。
ワンプレートにするとこんな感じです。
ナスのスープは大好評でした。
友人が秋分の日に合わせておはぎを作って持参してくださったので、食用ホウズキ、柿の葉のお皿でのサービスです。
本日のデザートは、若干寒くなってきていたので、黒米のお餅入りのココナッツミルクお汁粉でした。
最後に、見学会のミニ講座「自家採種」の座学と感想会を行いました。
自家採種は、家庭菜園での古くて新しい醍醐味です。
感想会では、各々が感じた自然菜園の感想のシェアと自分自身の畑の紹介などを出しあい見学会をより深いものにしてくれました。
見学会は、準備・片づけと何かと大変ですが、多くの友人たちに手伝っていただき、参加者の方のご協力などで無事終わり喜んでもらえたので、疲れが吹っ飛びました!
明日は、東京のせたがや自然農のご一行様の1泊2日の自然菜園見学会です。
今日はその準備と、役所に行ったり、秋は大忙しです~
2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
、城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
次回は、10/5(水)18:30長野市城山公民館です。