無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

質問:ヨトウムシとウサギ対策

2009-07-23 23:36:37 | コメントの公開
本日、

今日は、長野県有機農業研究会の見学会がうちでも開かれました。
それについては、明日のブログで詳細を書こうと思います。

今日はメールに寄せられた質問を共有しようと思います。

******************************

質問

私は、現在神奈川県で無肥料、無農薬で畑をしています。
今年が初の夏だったのですが、ヨトウムシがたくさんいて、よく食べてくれます、、、

無農薬での対応方法があれば知りたいです。

 あとはうさぎに枝豆を全滅させられたのでこちらも対応方法を知りたいです。

 いきなりの質問ですが宜しくお願いします。

********************************

応答
★無肥料栽培ですか、いいんですね。

ヨトウムシは、米糠(ヌカ)が大好きです。

教わったいい方法は、炒った糠を畑の邪魔にならない場所に一握りおいて草や土をかけておくと集まってきて捕獲できますよ。

僕もキャベツを栽培するときは、苗の定植後一握りの生の米糠を苗の回りに撒き、株下の刈った草をその上に敷いておきます。

そうすると、腹痛を起こしてヨトウムシは、動けなくなり、そこにうちの場合ゴミムシなどが来てたべてしまっているようです。

ちょっとだけ米糠を使うことで簡単で、しかもキャベツの初期生育も助け、土着菌も増えるのでキャベツの健康を考え完全無肥料ではないのですが、効果的ですよ。


うさぎですか、エダマメ、クローバーなどマメ科が大好きですから、大変でしたね。

野生のウサギであれば、ネットか、糸で覆うことで少しは役に立つと思います。

飼っているウサギであれば、畑には放さないことです。

物理的に食べられないようにするといいと思います。

もし他にも効果的な方法ご存じな方がいましたら、コメントくださいね。


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11 コメント

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適度な雑草 (うえばあきら)
2009-07-24 08:40:23
茨城県で農業研修中なんですが、こちらでもヨトウムシはよく出ます。ところが有機圃場では発生が少なく、なぜだろうと考えていました。調べたところ、ヨトウガは葉の裏に回って卵を産み付けるそうなんです。なので、例えばキャベツなどでは、周りに同じ背丈ほどの雑草があると邪魔されて産卵できないようでした。

 あとはヨトウムシに蔓延するウイルスがあるらしいですね。このウイルスに感染したヨトウムシを見つけたら、すり潰して水で薄め、元気なヨトウムシにかけると効果があるとか…。
 でも野菜は人間が食べるものです。ウイルスが人間には無害とはいえ、なんだか気持ち悪い気がします。
返信する
質問です (ひろみ)
2009-07-24 14:56:36
竹内さん、裕子さん
ご無沙汰しています。早速ですが質問があります。
今年からはじめた市民農園の自分の畑の隣にある友達が借りた畑を引き継ぐことになりました。
今は畝たてしてあり、野菜はなくいぬびえがびっしりです。秋に向けて一度耕して整えて、以前お聞きした腐葉土+堆肥+ボカシを上に敷こうと思うのですが、草はすきこんでしまってもいいものでしょうか??
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2009-07-24 23:58:36
うえばあきらさんへ

素晴らしいコメントありがとう~
相変わらずいい自然観察だね、勉強しているなーと思いました。
草と産卵の関係は、勉強になります。
確かに、草がある畑にはヨトウムシが少ない気がします。
また草が多いと天敵のゴミムシをはじめ多くの生き物が多様化して、調和がとれるのも特徴です。

ヨトウムシは、確かにウイルスの感染を利用した対策もあり、多発する畑に有効です。

ヨトウムシは、未熟な有機物を鋤き込んだ場合によく多発して虫害を起こします。
また、草をすべて除いた結果、食べるものに困り野菜に集中することも知られています。

一番よいのは、ヨトウムシが多発しない環境づくりと、ヨトウムシがいても虫害にならない栽培です。

根本は、ヨトウムシに困らない畑作りが大切だと思います。

ひろみさんへ
いい質問です。今日のブログにて応答しますね。
返信する
病虫害が出た畑の対処法 (ゆっぴ)
2018-05-14 21:41:39
竹内さんこんばんは。病虫害が出てしまった畑について質問させてください。

4月下旬くらいからヨトウムシが大量発生して困っています。

最初ソラマメに発生し、その後ジャガイモ、玉ねぎ、定植したてのナス、ピーマンの苗へと拡大していってます。

本当は「草や虫を敵としない」が理想なのですが、このまま放置すると手塩にかけて育てた夏野菜の苗が全滅、
市民農園の周りの区画にも被害が拡大しかねないので、夜中にヘッドライトをつけて毎晩手で取って駆除している始末です。
毎晩葉の裏まで確認してあらかた取り除いているのに、次の晩にはまたいます。取っても取っても出てきます。

こうなったのにはいくつか心当たりがあり、
去年の秋に市民農園を始めた時、完熟テストを忘れ未熟な堆肥を入れてしまったことや、
春先に通路に蒔いた緑肥が野菜より背が高くなったのに刈るのが遅れ、陽当たりと風通しが悪くなって野菜が弱ってしまった
可能性があること、そもそも秋冬野菜もよくできなかったので土がまだ未熟なこと、
これらの一部もしくは全部が春先に気温が上がって一気に噴き出してきた気がします。

ソラマメとジャガイモの被害がひどいので撤去しようかとおもうのですが、これら被害にあった株の残渣はどうしたらいいでしょうか?
最初は草マルチににしようかと思っていたのですが、ヨトウムシ被害は私がすき込んでしまった未熟な堆肥を野菜が
吸い上げてくれた結果と捉えると、残渣は畑から持ち出して処分した方がいいのではないかとも思え、迷っています。
草マルチすべきか持ち出すべきかどちらがいいでしょうか?

また、私のように未熟な堆肥をすき込んでしまい、病虫害が発生してしまった畑に対する対処法は何かありますでしょうか?
やはり数年は病虫害に悩まされることは覚悟して、地道に草マルチしながら野菜のお世話を続ける以外に方法はないのでしょうか?
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2018-05-15 08:06:27
ゆっぴさんへ

それは大変でしたね。

ヨトウムシの種類やよく似たタバコガが見分けることも大切なので、どの種類か以下のサイトで確かめてください。
http://www.jppn.ne.jp/osaka/color/yoto/yoto_l.pdf

その上で、対策できればと思います。

お皿に米ぬかを盛っておくと、ヨトウムシならそれを食べに集まってくるので、集まってきたヨトウムシを回収できます。

まずは種類をご返信いただくときにお役立て下さい。
返信する
よろしくお願いします (ゆっぴ)
2018-05-16 12:56:15
昨晩も大量に捕獲できたので確認してきました。

頭の後ろに一対の黒い班紋はない→X ハスモンヨトウ
体に黒色の点々が並びそこから太い毛は出ていない→X タバコガ・オオタバコガ

なのでヨトウガもしくはシロイチモジヨトウのどちらかかと思うのですが、見た感じネットで見つかるヨトウガの写真そっくりなのでヨトウガで間違いないかと思います。
返信する
ご質問ありがとうございます。2 (竹内孝功)
2018-05-17 07:07:42
ゆっぴさんへ

そうでしたか。まず確認して、観察を深めることが、大切です。この時期大発生したことからもヨトウガの最有力だと思います。

1)まずは、米ぬか回収法はいかがでしたか?1日何匹ぐらい捕まえていますか?人によって5匹でもいっぱいという方もいて、実際の数と栽培面積で多いか少ないか客観的に知りたいですね。

2)根本原因としては、「市民農園を始めた時、完熟テストを忘れ未熟な堆肥」だと思います。市民農園は、とてもバランスが崩れた(短期間で人が変わるが、無闇な連作栽培をするため)状態で、そこに未熟堆肥を投入して、病虫害の拡大をしてしまったと観た方が無難です。たぶん、去年の内に発生し、サナギで越冬し、今年の春に大発生したのではないかと思われます。

3)(実際に観たわけではないので、他に理由があるようにも思いますが)推測通り、緑肥を大きくさせ過ぎて野菜を弱らせて、集中攻撃に合っていると思われます。

4)市民農園でなく、長期間借りられる農園であれば、このチャンスに、天敵を増やすべく、草マルチをし、ヨトウムシなどの天敵、クモ、ゴミムシ、カマキリ、カエルなどを増やすいい機会だと思います。

鋤き込んだ未熟堆肥が原因であれば、その原因がなくなるまで結果は続きますし、これからサナギで夏を越し、秋9~11月に発生する次の世代の対策を建てます。

大発生したら、それは不自然なので、本当の原因を見つけ、自然の中で解決できる力(天敵を増やすなど)を養うチャンスだと思います。

5)短期的にも解決する場合、
①私なら、毎朝菜園を観に行き、被害があった株元の土に隠れているヨトウムシや米ぬかトラップに来ているヨトウムシを回収し、鳥に目立つところに置いておき、鳥に食べさせて、味を覚えさせます。

②昼間に行き、葉の裏のヨトウムシの卵(固まって産んでいる)ごと葉を取り除きます。それ以外のヨトウムシはそのまま放置しておくと

③ヨトウムシが大発生すると、「白きょう病」というヨトウムシ寄生する菌(天敵の病気)で死んだ真っ白なヨトウムシを見つけることができます。

それを10匹1ℓの水でつぶし、2~3日水の中で菌を増やし、それを20倍に薄めて茶漉しなどで濾した液を野菜に散布していきます。濾した残りは、畑に散布します。

そうすると、ヨトウムシガどんどん白きょう菌に感染して、死んでいくので、その死体を畑に散布草マルチしていくと、次世代のヨトウムシが棲みにくい環境にしていくことができます。

自然界は、何かが増えれば、それに対して何かが増えて行き、拮抗することで、バランスをとっています。その働きを積極的に、取り入れます。

ただし、自分で悪くなる原因を作る必要はないので、無農薬の菜園では、「やってはいけないことをしないこと」が基本になります。

6)残渣についてですが、まずヨトウガの卵がないか確認した上で、草マルチに利用し、米ヌカをうっすら撒いておきます。

食べられた残渣は、未熟有機物を吸ってくれ、病虫害を引き寄せ、食べられることで自然に還ろうとしております。そのまま還ると次の病虫害のエサになるかもしれませんので、麹菌、乳酸菌など畑の善玉菌が増えるように、米ぬかをうっすら撒いて、予防調和のきっかけをします。
返信する
ありがとうございます (ゆっぴ)
2018-05-18 12:51:48
懇切丁寧な回答大変参考になります。ありがとうございます。

米ぬかを入れた皿は一番被害の大きいソラマメの近くに置き、ここ2晩試してみましたが1匹も入っていませんでした
置いた位置が悪いのか置き方が良くなかったのかもっと試行錯誤してみます。

捕獲している数は毎晩100匹前後で、ここ10日間以上毎晩捕まえていますですので、最低でも1000匹以上は発生していました。(昨晩もやはりいましたので、全体ではまだまだ居ると思います。それでもさすがに数が減ってきて昨日は50匹前後の捕獲でした)
菜園自体は約30㎡(その内19㎡で栽培)ありますが、ヨトウムシが主に捕まるのはキャベツ・ソラマメの区画1㎡(キャベツはもうない)とタマネギ・クリムソンクローバーの区画2㎡(クリムソンクローバーは倒伏し一部がタマネギに被っています)とジャガイモの区画1㎡に集中しています。
他の区画にも出ますが、上の3区画に比べたら少なく1㎡につき数匹といったところです。
あと残念ながら白くなって死んだヨトウムシはみたことないです。自分では大発生かと思っていたんですがまだまだ少ない方だったのかもしれません。

私のところは市民農園とはいっても、希望すれば同じ区画をずっと借り続けられるシステムなので、草マルチを続けて天敵を増やしていきたいです。そのためにも残渣は卵等ないか良く確認してマルチしようと思います。
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2018-05-20 07:07:18
ゆっぴさんへ

そうでしたか。お疲れ様です。毎日100匹は異常で、よほどの原因がその3区画にあるということですね。

原因ないところでは、結果(被害)は起きないものです。前に借りていた方々と自分の代になって、原因を拡大してしまったようですね。

米ヌカのお皿は、ふちの形状などヨトウムシが入りやすい工夫が必要ですし、

軽く炒ったヌカは匂いで集まってきます。

そうはいっても、実際に美味しい不健康な土と野菜(ヨトウムシが大発生する原因)があるので、それに行ってしまいがちだと思います。

白くなって死ぬためには、それなりに脱皮を重ね、菌が繁殖する必要があります。菌が寄生し発病する前に除去されているのでないのかもしれませんね。

実際に観たわけではないので、何とも言えませんが、私の場合、全く手をつけないで自然の経過を観る場所も残しておき、自然のバランスがどのよう働くのか短期(1週間)、中期(半年)、長期(1~3年)で観察も重ねて行きます。

例えば、ヨトウムシが大発生し、原因が未熟堆肥にあるかもしれないと教わり、その未熟の不完全な場所を調えるためにヨトウムシが発生し食べつくし、またそのヨトウムシに寄生したり、食べたりする生き物が次に大量発生し、浄化され、穏やかになっていく。

ヨトウムシが宮崎監督のナウシカのオームに見えてきました。
返信する
ありがとうございました (ゆっぴ)
2018-05-21 18:29:12
ヨトウムシですが、私の区画だけでなく市民農園全体で同時多発的に発生していたようです。

日曜日に日中作業をしていたら、鳥が何羽も市民農園を出たり入ったりしているので、何だろうと見ていたらイモムシを咥えて飛び立ちました。まさか!?と思い周りの人たちに聞いたら私と同じような時期に皆さんも同様の被害にあっていたそうです。全然減らないし、毎日大きいのがゴロゴロ取れるし、小さいのを取り逃したとしても1晩でこんな大きくなるわけないし、不思議に思っていたんですが移動してきていたとしたら納得です。

他の区画でも被害にあっていない野菜もある中で、特定の野菜だけが集中攻撃にあってます。面白いことに同じソラマメでも被害が大きい株とそうでもない株があり、被害が少ない株はまだ食べれそうな(ヨトウムシにとって)美味しそうな葉っぱがふさふさしているのに、そちらよりも被害が甚大でほとんど枝と葉脈だけになった株のわずかに残った葉っぱの方に群がっています。竹内さんのおっしゃる(ヨトウムシにとって)米ぬかよりも美味しそうな野菜ってこういうこういうことなんだなぁと思いました。

ジャガイモも枝と葉脈だけになってしまい収穫は無理そうなので自然観察の場にしようと思います。早く綺麗な土になって、虫が嫌がる健康な野菜が作れるようにお世話を頑張ります。

ヨトウムシが汚れた土壌を浄化するオームだとしたら、毎晩ヨトウムシを駆除していた自分は巨神兵に思えてきてなんだかヨトウムシに悪い気がしてきました
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2018-05-23 05:14:13
ゆっぴさんへ

そうですね。
同じだけ虫がいるはずなのに、被害が集中する野菜(ソラマメ)、そうでない野菜(ソラマメ)があるように
病虫害多い=無農薬ではなく、
病虫害少ない=本当の無農薬栽培になりますね。

ムシの知らせを無視せず、
オームの力を借りなくてもいいように、清浄で勝つ循環している自然の力を発揮して野菜が育つ場作りをしてみてください。

いいチャンスなので、是非、長期戦で環境づくりを始めてみてくださいね。
返信する

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