taraの日常

好きなものいろいろ

オンナの友情

2008-02-23 10:08:18 | コミックス・本
弱っているときの女の子らしい思いやりとか友情って、甘~いマシュマロ入りココアみたいでなんかいいよね。イガイガした気持ちがすうっと丸くなる。
今回の友情はレアものブックカバーにくるまれた「エル・アルコン」原作コミック。会社のお友達がこれで貸してくれたのぉぉ!こんな素敵なブックカバー見たことないわっ!ヅカさん、これはヒットです。もちろん、中身も上出来。シリアスなピカレスクものでしたが、読後感は不思議と悪くない。ちょっとギルダの最後が可哀想だったけど。それから、木造の帆船とかひたすら続く海原とか炎上爆発シーンとか、好きじゃないと書けないものばっかり。そうそう、ドレス・衣装とか室内装飾・建築物の書き込みっぷりも凄いのよ。スクリーントーンとかあんまり使ってない。16世紀あたりのヨーロッパ、お好きなんでしょうねぇ、きっと。
青池保子の「イブの息子たち」「エロイカより愛をこめて」が出た時、その頃の少女マンガ界ではちょっとした衝撃だった…と思う。だって、当時の少女マンガの男(の子)たちは女子の理想でなければならなかったので、男くさくいのはタブー、あくまでもひょろっとした植物系だったのよ。なのに青池先生の書く男達はがっちり肉体派。エーベルバッハ少佐なんてずっとスーツばっかりだったし。あ、たまにハダカもあったけど(^_^;)

ピカレスクものでは大和和紀の「KILLA」とかなり雰囲気は似ている。2人は盟友だっていうから、結構感ずるところは一緒だったのかも。KILLA…しかし、よくもまあ、あんなシビアな企業モノを‘少女’フレンドで連載できたよね。当時の編集さん、偉かったと思う。さらに和紀先生はその反動で不朽の名作「アラミス'78」なんかも書いてしまうのであった。

それから…パーシモン。ん?どっかで聞いた?そう、よしながふみの「フラワーオブライフ」で出てくるんですよ~。お分かりですか?……「名残りの雪」で真島演じるグレゴリーと武田さん演じるブリジットのお父さんが「パーシモン男爵」なのよ~!もしかして、よしなが先生も青池保子お好きですか?