あんなにたくさんあったチケットもあと少し…去年の夏を思い出すこの感覚。でも、レミはまだ再演があると思うとVよりは虚脱感なくて済むかしら?
7/16マチソワ①
マチソワ第1弾。本日の個人的アカデミー賞は岡ジャベと泉見マリウス、特別賞は禅ジャベ、新人賞で育マリウスかなあ。
マチネ:山口バル・禅ジャベ・育マリ・坂健アンジョ・モリクミ駒ちゃん夫妻
育マリウスは品が良い歌いっぷりで、お坊ちゃん全開!れなエポとの「恵みの雨」もとても切なかったです。モリクミ駒ちゃん夫妻VS祐バルは少々やりすぎかなとも思ったけど、外は猛暑だし夏祭りっぽくていいかと。坂健アンジョは体育教師状態でバリケードから落ちていったのがちょっと笑えた(笑うとこじゃないのよ~
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そこは)せっかくそこまでいい芝居してたのに~多分気持ちが入り込んだ挙句、勢い良く大車輪してしまったのでしょうか)祐一郎はリトコゼちゃんのぐるぐる回しがほんとに素敵
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。その他のシーンも言うことなしのバルジャンでした。あ、ごめん、個人的アカデミー賞には入っていないんだけどもはや審査対象外ということで。(祐バルは自分的には日本アカデミー賞授賞式の森繁な感じ)
ソワレ:さとしバル・岡ジャベ・泉見マリウス・東山アンジョ・阿知波三谷夫妻
こっちも熱かった!あ、岡ジャベも審査対象外ね。岡・東山・泉見のバリケードなんて、眼福としかいいようがない感じ。特に特別賞のいずみん、1幕の最後のワンデイモアではほんとに泣いてたと思う。2幕も感情爆裂ないずみん、ほんと泣かされました。バリケードのここにいても同じだ~
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の後は、東山アンジョと本気の取っ組み合いしてたし、カフェソングも凄かったね。マチで育マリも良かったと思ったんだけど、やっぱりマリウス理解度というかマリウス憑依度は泉見君と比べちゃうとまだまだかな。困ったちゃんだったのはコゼット、三重唱の音外しがちょっとなあ。折角の美しい旋律も、聴いてて思わず「んっ!」って眉間にシワが寄っちゃうよ。辛島さんで聴きたかった…。
マチ後のトークショーは一転楽しい雰囲気で。日比谷公園から来た人に襲われるいずみん、かわいすぎです。それから阿知波ねえさんの「どきなって~」は上手すぎです。あとみんなでの労働シーンも大喝采。大満足のトークショーでした。
いやはや充実のマチソワな1日でした。
さてさて来年のサイゴンキャストが発表になりました。残念なのは坂健クリスがなくなってしまったこと。賛否両論あるけど「エレンとクリス」の「失敗した!なにかもだ!」は坂健にやってほしかったな~。1幕の「神よなぜ」とか「世界が終わる夜のように」とかは今回のキャスト若々しくてとても楽しみなんだけど、2幕のクリスは2004年の時の井上君でもちょっと物足りなさがあったからなぁ。屈折しまくってるベトナム帰還兵って結構難しいと思う。坂健は…そこまで考えてやっているかはともかく、あそこで吐き出すように叫ばれちゃうと涙腺爆発だったんだよね~。
サイゴンはテーマ重いけど、好きなミュージカル。…結局人生っていろんなもの失っていくことなんだと思うのね、いい意味でも悪い意味でも。20代の頃の若気のいたりで身にまとわりつかせていたいろんなもの、中には大切なものもあるかもしれないけど…失っていくのが人の一生なのかもしれない。つらいけど切ないけど、ふと身軽になれることもある。でも、もうどんなに後悔しても後戻りはできないんだよね。そういう失う人生の象徴がクリスなの。なんでちょっと今回のキャストは…まだまだ青春まっさかり!って感じがして。