通勤途中に寄れる美味しいお魚屋さんを探している。
千石と巣鴨の途中にある「魚健」さん。赤身のお造りが激安でした。まぐろ丼にした。電車に乗って帰るから…と言ったら、おかあさんがCHANELの紙袋にお造りを入れてくれました。なんてやさしーー毎週は難しいけれど、ちょくちょく寄りたいお店です。
もひとつ、千石のお店「香風園」。今日は苺のミルフィーユ。クリームが素直に美味しいです。奇をてらうことのないケーキらしいケーキです。このお店は焼き菓子も丁寧に作ってあって美味しいです。来週の土曜日はお仕事後にお友達の舞台を観にいくので、差し入れに買っていこうかな。
<おまけ> 今夏はこれで最期かな~と思ってスイカを購入。ちょっと大きいかな…と思ったら、やはり持て余してしまい、スイカジュースにしてみたよ。
スイカを裏ごししただけだけど…なかなかの美味でした。
<おまけその2> やはり丼を買おう!
千石と巣鴨の途中にある「魚健」さん。赤身のお造りが激安でした。まぐろ丼にした。電車に乗って帰るから…と言ったら、おかあさんがCHANELの紙袋にお造りを入れてくれました。なんてやさしーー毎週は難しいけれど、ちょくちょく寄りたいお店です。
もひとつ、千石のお店「香風園」。今日は苺のミルフィーユ。クリームが素直に美味しいです。奇をてらうことのないケーキらしいケーキです。このお店は焼き菓子も丁寧に作ってあって美味しいです。来週の土曜日はお仕事後にお友達の舞台を観にいくので、差し入れに買っていこうかな。
<おまけ> 今夏はこれで最期かな~と思ってスイカを購入。ちょっと大きいかな…と思ったら、やはり持て余してしまい、スイカジュースにしてみたよ。
スイカを裏ごししただけだけど…なかなかの美味でした。
<おまけその2> やはり丼を買おう!
最近ドビュッシーのCDを久しぶりに聴いている。
この間、玉三郎が踊っていた「沈める寺」…やっぱりいいなぁ~。海中に沈んだ寺院が月明かりの中に静かに浮かび上がり、そして荘厳な鐘の音を鳴らす。かつての栄華を誇るように、きらびやかに月明かりに光り輝く大伽藍。やがて静かに泡とともに海中に沈んでゆく。あとに残る果てしない静寂。なんとも色彩豊かでドラマティックなプレリュードであります。
それからテレビのお話。今年の夏ドラマはいまいちハマらなかった。
そんな中で真剣に見ちゃったのが、MXでやってた映画「ひまわり」と「特別な一日」。言わずと知れたソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニでございます。特に「特別な一日」は、ほぼこの2人しか画面に出てこないし、たった一日のお話なんだけど、濃密な2時間強でした。ソフィア・ローレンの強さ、マストロヤンニのヘタレっぷり…二人の演技力半端ないです。映像もいちいち綺麗で洗練されている。舞台はずーーっとローマのアパートなんだけど、セットの家具とか洗濯ものとかが、そうとはわからないように注意深く作られている。画の撮り方も凝っていると思う。名画って改めてじっくり見ると感慨深いものがあるなぁ~と。
ドラマで面白かったのは「アオイホノオ」と「孤独のグルメ」くらいかな~。
「アオイホノオ」は…世代限定というか、あの時代に学生やってない人にはいまいちピンと来ないかも。モユルの部屋も凝ってる!本棚に並んでいるマンガのラインナップとか、押し入れが棚になってて、何気なく置いてある電気ポットとか、同級生のファッションとか…もう、ひゃああ~懐かしすぎる
だいたいはみんな聖子ちゃんとトシちゃんでした。
それから必ずクラスに一人はいた松田優作気取り。何を勘違いしたか…三つ揃いのスーツ(まるでボス)で大学にくる奴もいたなぁ~。こんな感じ→
昔は老けた大学生っていたよね?ONちゃんの大学生(庵野役)全くOKです。柳楽優弥くんの熱いテンションもホノオモユルにしか見えない。「アオイホノオ」は次回が最終回。楽しみです!
この間、玉三郎が踊っていた「沈める寺」…やっぱりいいなぁ~。海中に沈んだ寺院が月明かりの中に静かに浮かび上がり、そして荘厳な鐘の音を鳴らす。かつての栄華を誇るように、きらびやかに月明かりに光り輝く大伽藍。やがて静かに泡とともに海中に沈んでゆく。あとに残る果てしない静寂。なんとも色彩豊かでドラマティックなプレリュードであります。
それからテレビのお話。今年の夏ドラマはいまいちハマらなかった。
そんな中で真剣に見ちゃったのが、MXでやってた映画「ひまわり」と「特別な一日」。言わずと知れたソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニでございます。特に「特別な一日」は、ほぼこの2人しか画面に出てこないし、たった一日のお話なんだけど、濃密な2時間強でした。ソフィア・ローレンの強さ、マストロヤンニのヘタレっぷり…二人の演技力半端ないです。映像もいちいち綺麗で洗練されている。舞台はずーーっとローマのアパートなんだけど、セットの家具とか洗濯ものとかが、そうとはわからないように注意深く作られている。画の撮り方も凝っていると思う。名画って改めてじっくり見ると感慨深いものがあるなぁ~と。
ドラマで面白かったのは「アオイホノオ」と「孤独のグルメ」くらいかな~。
「アオイホノオ」は…世代限定というか、あの時代に学生やってない人にはいまいちピンと来ないかも。モユルの部屋も凝ってる!本棚に並んでいるマンガのラインナップとか、押し入れが棚になってて、何気なく置いてある電気ポットとか、同級生のファッションとか…もう、ひゃああ~懐かしすぎる
だいたいはみんな聖子ちゃんとトシちゃんでした。
それから必ずクラスに一人はいた松田優作気取り。何を勘違いしたか…三つ揃いのスーツ(まるでボス)で大学にくる奴もいたなぁ~。こんな感じ→
昔は老けた大学生っていたよね?ONちゃんの大学生(庵野役)全くOKです。柳楽優弥くんの熱いテンションもホノオモユルにしか見えない。「アオイホノオ」は次回が最終回。楽しみです!
最近のお気に入りスポット、KITTE。
8月に行った時の写真。花火映像のショーをやっていました。
KITTEから見る東京駅も好き
先週も帝劇に行った帰りにちょっと寄り道しました。インターメディアテク…何度来ても飽きないな~。今回は大きな地球儀をじっくり見たかった。
そして、KITTE4階からの眺めが特に好きです。
なかなか携帯写真では上手く表現できないのだけれども。アンドレアスグルスキー的視点が味わえます。こんなにも多くの人間が同じような動きをしているのに、何層にも重なって至近距離にいるのに…それぞれが別個であり、内にはそれぞれの世界を内包している。お互いが決して分かり合えないという壮絶な孤独感。人間がありんこのようですが、ありんこのほうがまだ共同体というか、一つの共有意識を持って動いているように思います。
三菱一号館。なにかと話題のヴァロットン展開催中。迷ったけど…なんだか悪夢を見そうで怖いからやめました。
8月に行った時の写真。花火映像のショーをやっていました。
KITTEから見る東京駅も好き
先週も帝劇に行った帰りにちょっと寄り道しました。インターメディアテク…何度来ても飽きないな~。今回は大きな地球儀をじっくり見たかった。
そして、KITTE4階からの眺めが特に好きです。
なかなか携帯写真では上手く表現できないのだけれども。アンドレアスグルスキー的視点が味わえます。こんなにも多くの人間が同じような動きをしているのに、何層にも重なって至近距離にいるのに…それぞれが別個であり、内にはそれぞれの世界を内包している。お互いが決して分かり合えないという壮絶な孤独感。人間がありんこのようですが、ありんこのほうがまだ共同体というか、一つの共有意識を持って動いているように思います。
三菱一号館。なにかと話題のヴァロットン展開催中。迷ったけど…なんだか悪夢を見そうで怖いからやめました。
観劇後、ずいぶん経ってしまいました。
●8月6日(水)マチネ 筧・笹本・原田・岡・木村・泉見
●8月17日(日)ソワレ 駒田・笹本・上野・岡・木村・神田
●8月23日(土)マチネ 筧・笹本・上野・岡・三森・泉見
●8月23日(土)ソワレ 駒田・昆・原田・上原・木村・神田
何度観ても胸が一杯になってしまう。戦争…私も知らない世代であるけれど。
戦争はなぜ起こるのか?一部の国家レベル権力者が必要だと結論した時、戦争ははじまります。私たち一般民衆は踊らされるだけ。巧妙なプロパガンダを行えば民衆はついてくるのです。サイゴンの劇中で、クリスが叫ぶ「あの子を守りたかった。アメリカ人ならやれたはずだが…失敗した!何もかもだ!」これはベトナム戦争終結当時の多くのアメリカ人の思いであったのではないでしょうか?ベトナムを共産主義の浸透から救うためという名目でアメリカは介入したのですから。
ありんこ同然の私たちが、戦争という大きな壁に抵抗するには…?それは教育であると思います。信じることも大切だけれども、疑う事も同じくらい大事であること、ものごとにはいろいろな見方があることを知ること、様々な情報を集め、正しいことは何かを見極める力を付けること、そして自分にとって最適な道を見つけ進んでいく能力をつけること。そういう目を養う事が大切であるんではないかと。
そういう意味で、戦争にどっぷり巻き込まれるキムとクリス、トゥイは疑う事やずるい事を知らない純粋な人であってほしい。時勢に順応できるジョンやエンジニアは小狡く知的であってほしい。そういうイメージでのマイフェイバリットキャストは…!駒田・昆・原田・岡・神田・泉見(トゥイはどちらも理想です)です。
エレン
今回は曲が変更になっていましたが…うーーん、どうかな?エレン、そんなにものわかりが良くていいのかな?次シーンの「どちらをとるの?彼女?わたし?」に繋がらないって感じがしました。
エレンについてはホテルでのシーンでのお衣装にモノ申したい。おっ?はだし?ここは欧米人らしさを出すためにも、ちゃんと靴(ハイヒールでなくて室内履きでもいいから)をはいていてほしかったかな。それからこの時代はリゾートファッションとか流行ったのかもしれないけれど…以前のフレアスカート・ブラウスの方が中流アメリカ人女性っぽくて良かった。
エレンについては毎回人物像が変わっているような気がします。まだ固まらないっていうか。必ずしも、今回のようなできた女性でなく、もっとわがままなエレンでもいいと思うんですけどね。
駒田エンジニア
駒田さん。センターでのアプローズがこんなに様になるお方だったとは…(すみません)アメドリでの舞台を支配したおすオーラも素晴らしかったです。エンジニアは欲望の権化。すべてを利用しつくすという冷酷さがある反面、不器用で人間くさいところもあり…そこが哀しい。難しい役どころであると思います。駒田エンジはまだまだ進化すると思う!のでぜひ!次期サイゴンでも観てみたいです。
原田クリス
今期の原田クリスは圧巻でした。少年らしいナイーブさは影をひそめ、男らしく、よりGIらしくなっていたと感じます。感情の出し方もおなかの底から太く強く出す感じ。毎公演、毎公演こんなにガツンとした演技してて、大丈夫なのかしらん?と心配になります。毎回号泣でした
昆キム
ちっちゃくて可愛い!タムとのシーンはちょっと姉弟に見えてしまう時もありましたが…。神田トゥイとの相性がとても良かった。神田トゥイと昆キムは、もし戦争がなかったら幼なじみのまま平凡な家庭を作って幸せに稲刈りでもしてたんじゃないかしら…なんてことを感じさせる温かいものが、あの残酷なやりとりの底にもほのかに流れていたように感じられたカップルでした。
今期サイゴンは5回観劇。1公演1観…もう言わない(笑)。市村エンジ降板等のアクシデントもありましたが、とにかくキャスト一体になっての熱い舞台でした。満足満足
劇場スタッフも頑張ってたよ! おお!売店にエンジニアが!
ドリームランドのシーン、生々しすぎるという感想もあるようですが…あんなもんじゃない?日本の戦後を当てはめてはいけません。当時の北ベトナムはほほスターリン時代または北朝鮮。密告、監視、キャンプでの再教育、処刑、政府の美しいスローガンに隠される事実…そんな国家に飲み込まれる寸前の恐怖と絶望は壮絶だったと思います。一縷の望みをかけて米兵にアプローチする…そりゃあ何でもやったんじゃないかな。
そしてブイドイ。サイゴンでは何回か「恥」という言葉がでてきました。ベトナムは古くは中国の属国になり、フランスに占領され、今度はアメリカに国を許す。だからこそかも知れませんが…ベトナム人は民族としてのプライドが非常に高く、外国人嫌いの気質も相当持ち合わせているそうです。自国の女性が蹂躙されて辱められてできた子供…北の政権下では恰好な迫害の対象をなったことは間違いありません。そんな子供たちを生み出してしまった自分達の非を認め「みんな我らの子」とまで言えるようになる。岡ジョンの1幕と2幕の鮮やかな変身ぶりの背景には、相当な葛藤があったと思います。過去を受け入れ乗り越える強さとしたたかさがあると思うのです。ジョンの態度を傲慢ととらえるむきもありますが…確かにそうかもしれませんが、ブイドイを歌う岡ジョンには、同時に強さと美しさと哀しさを感じます。
ジョンはこのメンバーの中で、唯一自分の置かれた状況を客観視できていた人だと思います。ナイトメアでは「戦争だぞ、今は」「手遅れだ、ここで裏切るのは彼女だけじゃないのだ」…そして今期はなかったんだけど、ヘリに乗り込んだ直後に自分達のしてきた事を確認するかのように地上を一瞥するジョン(この演技、ぜひ復活してほしいです!)。私だけかもしれませんが、この舞台の中では、岡ジョンが一番共感できる。タムへの対応も、ジョンがクリス夫妻に言いたかった事は「キム親子の人生に中途半端にかかわるな」って事だったんじゃないかな~。覚悟もなしに係わればまた戦争と同じ間違いをおかすことになる。だから「間違っている」というつぶやきになるのではないでしょうか?
なんだかだらだら思うところを書いては消し書いては消しをしていたら、長い時間がかかってしまいました。ミスサイゴンという舞台で、私はなぜこんなに心がゆさぶられるのか…うーーん、極限に追い込まれた人々が見せる、奥底にしまいこまれた人間性というものが、醜悪でもあり純粋で美しくいじらしくもある…そういう事を感じさせてくれる舞台だからなんでしょう、きっと。
当時のベトナムがどれだけ非日常であったか…開高健の「ベトナム戦記」を読むとちょっと垣間見えます。65年のルポルタージュですが、混乱ぶりは相当です。ましてや10年後陥落寸前の75年はどんな状況であったのか。開高はベトナム仏教僧とも何度か会談をしております。この事態の収拾方法に開高は「従軍僧から全兵士に直ちに兵器を捨てて断食にはいるよう号令してはどうですか」と従軍僧隊長に夢のような妙案(?)を持ちかけています。…戦争というものがなくなるには、もうそういう方法しかないのかなぁ?地球上での戦争がなくなる日はくるのでしょうか。
●8月6日(水)マチネ 筧・笹本・原田・岡・木村・泉見
●8月17日(日)ソワレ 駒田・笹本・上野・岡・木村・神田
●8月23日(土)マチネ 筧・笹本・上野・岡・三森・泉見
●8月23日(土)ソワレ 駒田・昆・原田・上原・木村・神田
何度観ても胸が一杯になってしまう。戦争…私も知らない世代であるけれど。
戦争はなぜ起こるのか?一部の国家レベル権力者が必要だと結論した時、戦争ははじまります。私たち一般民衆は踊らされるだけ。巧妙なプロパガンダを行えば民衆はついてくるのです。サイゴンの劇中で、クリスが叫ぶ「あの子を守りたかった。アメリカ人ならやれたはずだが…失敗した!何もかもだ!」これはベトナム戦争終結当時の多くのアメリカ人の思いであったのではないでしょうか?ベトナムを共産主義の浸透から救うためという名目でアメリカは介入したのですから。
ありんこ同然の私たちが、戦争という大きな壁に抵抗するには…?それは教育であると思います。信じることも大切だけれども、疑う事も同じくらい大事であること、ものごとにはいろいろな見方があることを知ること、様々な情報を集め、正しいことは何かを見極める力を付けること、そして自分にとって最適な道を見つけ進んでいく能力をつけること。そういう目を養う事が大切であるんではないかと。
そういう意味で、戦争にどっぷり巻き込まれるキムとクリス、トゥイは疑う事やずるい事を知らない純粋な人であってほしい。時勢に順応できるジョンやエンジニアは小狡く知的であってほしい。そういうイメージでのマイフェイバリットキャストは…!駒田・昆・原田・岡・神田・泉見(トゥイはどちらも理想です)です。
エレン
今回は曲が変更になっていましたが…うーーん、どうかな?エレン、そんなにものわかりが良くていいのかな?次シーンの「どちらをとるの?彼女?わたし?」に繋がらないって感じがしました。
エレンについてはホテルでのシーンでのお衣装にモノ申したい。おっ?はだし?ここは欧米人らしさを出すためにも、ちゃんと靴(ハイヒールでなくて室内履きでもいいから)をはいていてほしかったかな。それからこの時代はリゾートファッションとか流行ったのかもしれないけれど…以前のフレアスカート・ブラウスの方が中流アメリカ人女性っぽくて良かった。
エレンについては毎回人物像が変わっているような気がします。まだ固まらないっていうか。必ずしも、今回のようなできた女性でなく、もっとわがままなエレンでもいいと思うんですけどね。
駒田エンジニア
駒田さん。センターでのアプローズがこんなに様になるお方だったとは…(すみません)アメドリでの舞台を支配したおすオーラも素晴らしかったです。エンジニアは欲望の権化。すべてを利用しつくすという冷酷さがある反面、不器用で人間くさいところもあり…そこが哀しい。難しい役どころであると思います。駒田エンジはまだまだ進化すると思う!のでぜひ!次期サイゴンでも観てみたいです。
原田クリス
今期の原田クリスは圧巻でした。少年らしいナイーブさは影をひそめ、男らしく、よりGIらしくなっていたと感じます。感情の出し方もおなかの底から太く強く出す感じ。毎公演、毎公演こんなにガツンとした演技してて、大丈夫なのかしらん?と心配になります。毎回号泣でした
昆キム
ちっちゃくて可愛い!タムとのシーンはちょっと姉弟に見えてしまう時もありましたが…。神田トゥイとの相性がとても良かった。神田トゥイと昆キムは、もし戦争がなかったら幼なじみのまま平凡な家庭を作って幸せに稲刈りでもしてたんじゃないかしら…なんてことを感じさせる温かいものが、あの残酷なやりとりの底にもほのかに流れていたように感じられたカップルでした。
今期サイゴンは5回観劇。1公演1観…もう言わない(笑)。市村エンジ降板等のアクシデントもありましたが、とにかくキャスト一体になっての熱い舞台でした。満足満足
劇場スタッフも頑張ってたよ! おお!売店にエンジニアが!
ドリームランドのシーン、生々しすぎるという感想もあるようですが…あんなもんじゃない?日本の戦後を当てはめてはいけません。当時の北ベトナムはほほスターリン時代または北朝鮮。密告、監視、キャンプでの再教育、処刑、政府の美しいスローガンに隠される事実…そんな国家に飲み込まれる寸前の恐怖と絶望は壮絶だったと思います。一縷の望みをかけて米兵にアプローチする…そりゃあ何でもやったんじゃないかな。
そしてブイドイ。サイゴンでは何回か「恥」という言葉がでてきました。ベトナムは古くは中国の属国になり、フランスに占領され、今度はアメリカに国を許す。だからこそかも知れませんが…ベトナム人は民族としてのプライドが非常に高く、外国人嫌いの気質も相当持ち合わせているそうです。自国の女性が蹂躙されて辱められてできた子供…北の政権下では恰好な迫害の対象をなったことは間違いありません。そんな子供たちを生み出してしまった自分達の非を認め「みんな我らの子」とまで言えるようになる。岡ジョンの1幕と2幕の鮮やかな変身ぶりの背景には、相当な葛藤があったと思います。過去を受け入れ乗り越える強さとしたたかさがあると思うのです。ジョンの態度を傲慢ととらえるむきもありますが…確かにそうかもしれませんが、ブイドイを歌う岡ジョンには、同時に強さと美しさと哀しさを感じます。
ジョンはこのメンバーの中で、唯一自分の置かれた状況を客観視できていた人だと思います。ナイトメアでは「戦争だぞ、今は」「手遅れだ、ここで裏切るのは彼女だけじゃないのだ」…そして今期はなかったんだけど、ヘリに乗り込んだ直後に自分達のしてきた事を確認するかのように地上を一瞥するジョン(この演技、ぜひ復活してほしいです!)。私だけかもしれませんが、この舞台の中では、岡ジョンが一番共感できる。タムへの対応も、ジョンがクリス夫妻に言いたかった事は「キム親子の人生に中途半端にかかわるな」って事だったんじゃないかな~。覚悟もなしに係わればまた戦争と同じ間違いをおかすことになる。だから「間違っている」というつぶやきになるのではないでしょうか?
なんだかだらだら思うところを書いては消し書いては消しをしていたら、長い時間がかかってしまいました。ミスサイゴンという舞台で、私はなぜこんなに心がゆさぶられるのか…うーーん、極限に追い込まれた人々が見せる、奥底にしまいこまれた人間性というものが、醜悪でもあり純粋で美しくいじらしくもある…そういう事を感じさせてくれる舞台だからなんでしょう、きっと。
当時のベトナムがどれだけ非日常であったか…開高健の「ベトナム戦記」を読むとちょっと垣間見えます。65年のルポルタージュですが、混乱ぶりは相当です。ましてや10年後陥落寸前の75年はどんな状況であったのか。開高はベトナム仏教僧とも何度か会談をしております。この事態の収拾方法に開高は「従軍僧から全兵士に直ちに兵器を捨てて断食にはいるよう号令してはどうですか」と従軍僧隊長に夢のような妙案(?)を持ちかけています。…戦争というものがなくなるには、もうそういう方法しかないのかなぁ?地球上での戦争がなくなる日はくるのでしょうか。
●「きのう何食べた?9巻」よしながふみ
ケンジと筧氏の愛はますます深まっていますイイなぁ~。シロさんはついに50の大台に!私と一緒に歳をとってくれるのって、ちょっと嬉しい。そして、小悪魔ジルベールワタルは今回もいい味を出してくれています。あ…あとニュータカラヤのおばちゃんも!
鮭のムニエル和風生姜ソース・キャベツのバター炒め・肉団子・小松菜の海苔和え・ポテトのハムチーズパンケーキなどなど…チャレンジしたいお料理が一杯です。
●「大奥11巻」よしながふみ
治済…怖い目が…目がいっちゃってる。帯の「怪物、徳川治済」。そういや「剣客商売」では一橋治済は、田沼意次を陥れる陰謀家として書かれていましたね~。まさに理解不能の怪物っぷりに背筋が寒くなりました。大奥に出てくる女性達は巻を重ねるごとに、強く現実的になっていきますが、子を産みたいという思いや我が子を愛しくおもう気持ちは持っていた。でも、治済は本来女性が持っているであろうはずの母性が、愛情が、一切ない。家斉についても、自分の権力欲を満たすための道具としか思っていないふしがある。それがあの目…です。
150年振りに男将軍家斉が誕生して、そろそろ終結に向かうのか?と思いきや、まだまだ波乱がありそうです。だって、今調べたら一橋治済って77歳まで生きるんですもの。
涙の10巻登場人物、黒木・伊兵衛・僖助はぶれずに生きています。良かった!非業の最期を遂げた青沼さん・源内さん、あなたの意思は生きています!それにしてもこの男たちは健気だ。。。。
●「AWAY1巻」萩尾望都
望都先生の新作SF。これからじっくり読むつもり。しかし…「王妃マルグリット」もあるのに新作SFとは。先生パワーあるなぁ~
人の夢の話ほどつまらないものはない…というけれど。あまりにも幸せ感の残る夢だったので。
大きなお部屋でウトウトしていると、オーケストラさん達が演奏を始めて、その音楽に引き込まれるようにしてまた眠ってしまう。眠ると言うか意識が遠退くように。
目が覚めると、部屋にはグランドピアノがあるだけ。赤い絨毯の暗い部屋に黒いピアノ、オーケストラの人たちはみな帰ったようでした。「つきのひかりだったから眠ってしまった」と誰かにいうとその人は意味もわからないだろうけれど「そうだね…」と静かに答えてくれる。という夢。
起きた時、驚くほどの幸福感でした。でも後から考えると「赤い部屋」なんてデヴィットリンチみたいで、何か不吉な感じもするのだけれど。うーーん…リンチというより、こっちのイメージに近いかな。
有元利夫「ある経験」
極々個人的なお話です。でも、なんとなく文字にして残しておきたかったので…。
大きなお部屋でウトウトしていると、オーケストラさん達が演奏を始めて、その音楽に引き込まれるようにしてまた眠ってしまう。眠ると言うか意識が遠退くように。
目が覚めると、部屋にはグランドピアノがあるだけ。赤い絨毯の暗い部屋に黒いピアノ、オーケストラの人たちはみな帰ったようでした。「つきのひかりだったから眠ってしまった」と誰かにいうとその人は意味もわからないだろうけれど「そうだね…」と静かに答えてくれる。という夢。
起きた時、驚くほどの幸福感でした。でも後から考えると「赤い部屋」なんてデヴィットリンチみたいで、何か不吉な感じもするのだけれど。うーーん…リンチというより、こっちのイメージに近いかな。
有元利夫「ある経験」
極々個人的なお話です。でも、なんとなく文字にして残しておきたかったので…。
8月22日(金)青山劇場に「ガラスの仮面」観劇に行ってまいりました。
なんていうか…あっけにとられた(笑)すごいもの観ちゃったなぁ~って感じです。一路真輝の月影先生はさすがの貫録でしたけど。…あ、そうだ、演劇協会会長(おひげのおじい様)の完成度は高かったです。
で、結局原作が読みたくなりまして…しかしながら「ガラスの仮面」は買っては売り払い、また買って…を何回かやっているため、文庫版・コミックス版が入り乱れており、うちの書棚では非常に探しにくい状況なのですよ。
「ガラスの仮面」欠乏症の場合は、恩田陸「チョコレートコスモス」を読め!という言葉(どなたかの書評にありました)を思い出し、買ってみました。
いやぁ~なかなか面白かった!一気読みしちゃいました。
特に気に入ったのは、飛鳥が初めて舞台を観に行った時のところ。
-ライブ感。
-そして、幕があがる。
-闇の中に照らし出される、ぽっかりと開けた空間。
-目の前にひとつの世界がある。すぐそこにあり、同じ空気を吸っているのに全く異なる世界が。
-飛鳥はそのことに魅了された。
-目の前で人が動き回り、ライトがそれを追い、実際口にされる台詞を聞くということがこうも面白いものか。飛鳥はただその事実に圧倒されていた。
-こうまでして、時代を超えて、労力を掛けてこういうものを行わねばならぬという何者かの意志、虚構の世界を、人間に演じさせる何かの存在。
-そう身体の中で言葉にしたわけではないけれど、彼女は舞台の奥の、登場人物の向こう側に広がる果てしない闇のようなものを確かに感じ取ったのだ。
そうそう舞台を観る面白さってこれだと思うんだよな~。幕の向こうの四角い空間には何かがある。その四角い空間で役者たちが世界を構築し、その世界に共鳴して心を動かす観客。その一体感と充実感!
…続きが読みたいです。佐々木飛鳥のぽっかり空いた恐ろしいまでの自我のなさ。誰にでもなれるけれど(死にも天使にも、娘にも中年おばさんにもおじ様にも!)それは「彼女自身」がいないから。多分そこが飛鳥の壁になるんだろうか…と思ったところで物語は終わるのでした。
続編があるようですが、中断しているご様子。続き、いつかは再開されるのでしょうか?
なんていうか…あっけにとられた(笑)すごいもの観ちゃったなぁ~って感じです。一路真輝の月影先生はさすがの貫録でしたけど。…あ、そうだ、演劇協会会長(おひげのおじい様)の完成度は高かったです。
で、結局原作が読みたくなりまして…しかしながら「ガラスの仮面」は買っては売り払い、また買って…を何回かやっているため、文庫版・コミックス版が入り乱れており、うちの書棚では非常に探しにくい状況なのですよ。
「ガラスの仮面」欠乏症の場合は、恩田陸「チョコレートコスモス」を読め!という言葉(どなたかの書評にありました)を思い出し、買ってみました。
いやぁ~なかなか面白かった!一気読みしちゃいました。
特に気に入ったのは、飛鳥が初めて舞台を観に行った時のところ。
-ライブ感。
-そして、幕があがる。
-闇の中に照らし出される、ぽっかりと開けた空間。
-目の前にひとつの世界がある。すぐそこにあり、同じ空気を吸っているのに全く異なる世界が。
-飛鳥はそのことに魅了された。
-目の前で人が動き回り、ライトがそれを追い、実際口にされる台詞を聞くということがこうも面白いものか。飛鳥はただその事実に圧倒されていた。
-こうまでして、時代を超えて、労力を掛けてこういうものを行わねばならぬという何者かの意志、虚構の世界を、人間に演じさせる何かの存在。
-そう身体の中で言葉にしたわけではないけれど、彼女は舞台の奥の、登場人物の向こう側に広がる果てしない闇のようなものを確かに感じ取ったのだ。
そうそう舞台を観る面白さってこれだと思うんだよな~。幕の向こうの四角い空間には何かがある。その四角い空間で役者たちが世界を構築し、その世界に共鳴して心を動かす観客。その一体感と充実感!
…続きが読みたいです。佐々木飛鳥のぽっかり空いた恐ろしいまでの自我のなさ。誰にでもなれるけれど(死にも天使にも、娘にも中年おばさんにもおじ様にも!)それは「彼女自身」がいないから。多分そこが飛鳥の壁になるんだろうか…と思ったところで物語は終わるのでした。
続編があるようですが、中断しているご様子。続き、いつかは再開されるのでしょうか?
中野ブロードウェイの勝田商店でウニ買った。箱で買ったの初めて。…う、うまい!感動のあまり写真に撮りました。(すみっこに隙間があるのはつまみ食いの跡です~)ウニ丼とパスタと…なんて計画をたてましたが、どうにも火を通すのが惜しくって、結局すべてウニ丼でいただきました。
もひとつ美味しいもの。千石のケーキ屋さん香風園。 巨峰のゼリーとマンゴーゼリー、フリアン。奇をてらっていない素直な洋菓子でした。お店の名前とたたずまいからお茶屋さんだと思って通り過ぎていましたが、あら?ショーケースにケーキが?店内に入ってみると、お茶屋さん半分、洋菓子屋さん半分…のお店でした。お値段もお手頃で、全種類制覇欲が刺激されるお店です。次はシュークリームいきます!
もひとつ美味しいもの。千石のケーキ屋さん香風園。 巨峰のゼリーとマンゴーゼリー、フリアン。奇をてらっていない素直な洋菓子でした。お店の名前とたたずまいからお茶屋さんだと思って通り過ぎていましたが、あら?ショーケースにケーキが?店内に入ってみると、お茶屋さん半分、洋菓子屋さん半分…のお店でした。お値段もお手頃で、全種類制覇欲が刺激されるお店です。次はシュークリームいきます!
先日ポチポチとチャンネルを替えながらTVを眺めていたら…。やだ!ちょっとすてきじゃないの、「キエフの大きな門」で清姫?即録画。NHK「にっぽんの芸能・日本舞踊とオーケストラ夢の共演」でした。
演目は、展覧会の絵(清姫)・プレリュード(沈める寺)・ボレロ。
「沈める寺」は花柳壽輔先生と坂東玉三郎。 なんていうか…玉三郎、きれいオンディーヌそのもの。壽輔先生のリフトはちょっと微妙でしたが、音楽にあった詩的な世界を作り上げておられます。
ボレロは紋付袴の総勢40名の群舞です。日本舞踊の動と静の動きがボレロの曲にとてもあっていると思います。終局に向かっての盛り上がりは、バレエと違って「内なる静かな高揚」という感じ。
「展覧会の絵」は途中からしか見ていないので、9月5日(金)に再放送をするようなので再度録画します。皆さんもぜひ!幻想的な舞台を楽しんでみて。
今年もやるのなら東京文化会館に観にいってみようかな~と調べてみましたところ…なに?植田紳爾先生監修とな?出演は…轟悠様に麻実れい様か。うーーん、宝塚風味ねえ…。もう少し迷おうかな。
演目は、展覧会の絵(清姫)・プレリュード(沈める寺)・ボレロ。
「沈める寺」は花柳壽輔先生と坂東玉三郎。 なんていうか…玉三郎、きれいオンディーヌそのもの。壽輔先生のリフトはちょっと微妙でしたが、音楽にあった詩的な世界を作り上げておられます。
ボレロは紋付袴の総勢40名の群舞です。日本舞踊の動と静の動きがボレロの曲にとてもあっていると思います。終局に向かっての盛り上がりは、バレエと違って「内なる静かな高揚」という感じ。
「展覧会の絵」は途中からしか見ていないので、9月5日(金)に再放送をするようなので再度録画します。皆さんもぜひ!幻想的な舞台を楽しんでみて。
今年もやるのなら東京文化会館に観にいってみようかな~と調べてみましたところ…なに?植田紳爾先生監修とな?出演は…轟悠様に麻実れい様か。うーーん、宝塚風味ねえ…。もう少し迷おうかな。