去年の12月、東京都美館の「ゴッホ展」を見てきました。金曜日の夜はすいていて見やすかったよ。
まずは併設展「現代の写実―映像を超えて」を見て心を落ち着ける。
緊張感と美しさを兼ね備えたいいお作品。
さて、いよいよゴッホ。日本との関係に注目した工夫を凝らした展示になっていて面白かった。でも一番ココロひかれたのはアルルの風景画と静物画かな。
どうですか!この生き生きとしたお花や果物。すごーく上手だよね。
生きるヨロコビ、描くヨロコビに溢れた風景画。明るい光の中に閉じ込められた、胸を締め付けられるような強烈な懐かしさと哀しみ。
なんていうか、この気持ちを上手く文字にすることはできないです。ぜひ、皆さん川上未映子さんの「私はゴッホにゆうたりたい」という文章を読んでほしいです。
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今はみんながあんたの絵を好きで、世界中からあんたが生きてた家にまで行って、
あんたを求めてるねんで、
もうあんたはおらんけど、今頃になって、みんながあんたを、
今頃になって、な、それでも、あんたの絵を、知ってんねんで。知ってるねんで。
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詩の一部だけれども…本当に私もゴッホにゆうたりたい。あなたがあんなに憧れた遠くの国日本でも、たくさんの人があなたの絵に感動しているんだよって。上野の美術館ではスカーフだのクッションだのバックやクリアファイルになって、あなたの絵から受けた感動を記憶に留めておきたいって人がたくさんいるんだよって。