taraの日常

好きなものいろいろ

2018年11月の観劇~メタルマクベスdisc3

2018-12-30 21:00:09 | 観劇
さて、今年の観劇納めはメタマク。
 ちょっと明るくなった豊洲市場。
  劇場も最後かな~と思って写真を撮ってみました。
「メタルマクベスdisc3」11月29日 IHIステージアラウンド東京
【キャスト】ランダムスター/マクベス浦井:浦井健治 ランダムスター夫人/ローズ/右近B:長澤まさみ  レスポールJr./元きよし:高杉真宙 グレコ/マクダフ柳下:柳下大 グレコ夫人/シマコ/林:峯村リエ パール王/ナンプラー:粟根まこと 右近/医者:右近健一 エクスプローラー/バンクォー橋本:橋本じゅん レスポール王/元社長:ラサール石井 トーカイ/磯野君:磯野慎吾 森/老婆:中谷さとみ 門番/杉:村木仁 冠君:冠徹弥

2018年の最後、2年通った360℃シアターの最後を飾るにふさわしい華やかな舞台でした。メタマクも3バージョン目ともなると、どうなのかな~と思っていたけれど、さすが新感線、最後にこのキャストをぶつけてくるとは!完成度めっちゃ高い。
長澤まさみ、ビジュアルはもちろんいいんだけれど、歌と演技はその斜め上をいくうまさで驚きましたよ。浦井くんウカウカしていると押されちゃうよ~(…って、そういう役どころだからいいんだけれど(笑))このふたりのマクベスは、小市民的で平凡な器に、途方もない野望が悪魔のように侵入してきて壊れていく悲劇が良くわかる。根はお人よしな子たちなんだから、王を殺してとって変わるなんてことをしでかした自分に耐えられないんだよね。途中で気が付くんだけれど、もう遅い。悲劇に向かって突っ走るしかない。その絶望感ったら凄かったわ。一番人間くさいマクベスだったんではないでしょうか。
さて、そのほかのキャストでは、何といっても<新感線歌唱指導>右近健一。好きなの~あのクレイジーな歌やお芝居が。久しぶりにいっぱい聴けて嬉しかったです。それから、冠君も良いですね~。disc2の松永君も悪くはなかったけれど、やっぱり新感線は冠君の「炎の報告」じゃなくっちゃね。そうそう、レスポール王の亡霊に苦しめられる場では、なんと「闇広(?)」らしきものが目の前で繰り広げられてて…!腹を抱えて笑いました。浦井くん、新感線に愛されてるなぁ~いっつもミュージカルからみでいじられるもんね。そしてそして!メタルマクベスのCD欲しいです。中身はとにかくジャケットだけでも。グッズで作ってくれないかなぁ~売れると思うんだけど。

4時間の上演時間があっという間。2018年の観劇納めとしてはとっても満足な舞台でした。今年は美術館や小旅行に行くことが多くて、お芝居はちょっと少な目だったかな。石丸さんのジキハイ、魔界転生、メタマクdisc3…この辺が自分的BEST3といったところでしょうか。来年2019年は「レベッカ」で始まります。来年も素敵な舞台と出会えますように。

2018年11月の観劇~魔界転生

2018-12-30 17:52:02 | 観劇
   「魔界転生」11月12・19日 明治座
【キャスト】柳生十兵衛:上川隆也/天草四郎:溝端淳平/柳生但馬守宗矩:松平健/お品:高岡早紀/根津甚八:村井良大/北条主税:松田凌/田宮坊太郎:玉城裕規/柳生又十郎:木村達成/荒木又右衛門:猪塚健太/小栗丈馬:栗山航/戸田五太夫:丸山敦史/由比正雪:山口馬木也/宮本武蔵:藤本隆宏/淀殿:浅野ゆう子/宝蔵院胤舜:野添義弘/岩浅重成:真砂京之介

正直チケット取るかどうか迷っていました。「真田十勇士」観たし、ミュージカルじゃないし、明治座だし…。でも行って良かった。素直に面白かったです。豪華なキャスト陣とプロジェクションマッピングを多用した華やかな舞台。さすが日テレ開局65周年記念。
特に印象に残ったのは、松平健と浅野ゆう子のベテランお二方。役者オーラ半端ないっす。二人が出てきてお芝居すると、一気に舞台が引き締まるっていうか。マツケンの殺陣も凄い!上川十兵衛との対決、藤本武蔵との勝負…目が離せない凄みがあります。ラスト近くの四郎消滅場面、上川十兵衛が溝端四郎の肩を抱いて「さぞやつらかったであろう…」…うわーーーん上川くんの「SIROH」もう一度観たいよ~。
さて、今回は久しぶりの重複観劇。なぜかというと12日は歌舞伎舞台特有のサイド席だったので、四郎の放つ忍法髪切丸ビームがいまいちずれる、ストレスたまる~。これは正面席からぜひ!ってことで久しぶりに、観劇後チケット劇場直買い(笑)をいたしました。翌週は2階正面席。うん、やっぱりこの席の方が、舞台全体を俯瞰できて、プロジェクションマッピング効果を十分に味わえる。映像を使った舞台美術は席によって効果が違ってしまうというのが難点かもしれません。いっその事360℃シアターでやれば良かったのにとちょこっと思いました。

      
それにしても明治座は良い日本画をお持ちですね。それを惜しげもなく飾ってくれているのも気前が良くて良い。

  
明治座のおとも① 「柳家」のたい焼き(お土産配っちゃって最後の1個)
明治座のおとも② 人形町駅そばの「喫茶去 快生軒」シュガーポットがレトロで可愛い

2018秋ドラマ感想

2018-12-24 17:11:55 | TV
今期のドラマは初回を見て脱落したものが多かった。10月は仕事が結構忙しい時期だったせいかな?なんだか重い~!と感じるものが多くって。とりあえず完走したドラマの感想をば。

「昭和元禄落語心中」★★★
今期のベストはこれ。なんたって八雲役の岡田将生、素晴らしかったですね。10代から死ぬまでを演じ切る難しい役どころだったと思いますが、すごく説得力があって、どの世代の八雲も美しかった。加えて落語、それも同じ噺を年齢によって演じ分ける凄さ!いや~恐れ入りました。それから、育三郎助六も上手かったなぁ。落語の明瞭さ、テンポの良さったら。いっくんの新しい扉がまた開いた感じがします。
「芸」を極めるものの孤高と美しさ、師弟愛、家族愛、丁寧に再現された昭和の風景、そして時々のBL風味(笑)…完成度の高いドラマだったと思います。ひそかにツボだったのは、篠井英介の松田さん。おさんどん姿がとても可愛いかった~

「ハラスメントゲーム」★
一族経営のぼんぼん社長、使えない役員たち、現場はパートさんや契約さん、アルバイトさんたちが中心、不特定多数のお客様を相手にするがゆえの予期せぬクレーム…業種は違えど、とっても似たような職場にいた(笑)だけに…。「あるある」「わかるわ~」で最終話まで完走してしまいました。降りかかるトラブルに対し、フットワーク軽くすっきりばっさりやってくれる唐沢秋津室長、痛快でした。ドロドロしがちなこの手のドラマですが、現場で働く人たちが前向きに頑張っている!っていうのも何か良かったな~。

「植物男子ベランダー2」★
第9話「俺の伯父さん」…まさか、ベランダーで涙するとは。中原丈雄のいぶし銀(…というか月下美人)的演技に完敗です。

「今日から俺は!!」★
なんだよ、懐かしいじゃないか!福田組はこういうの上手いなぁ~。なんていうか…なぜか毎回ほのぼのする。昭和の不良って、結構可愛げがあったりしたよね~なんて思いながら完走しました。

今期のドラマはあまり気合を入れてなくって…割と評判いいドラマもあったようですが、完走は4本だけでした。お正月は特番もあるし新しい大河ドラマもはじまるし、ちょっと楽しみ。

 とりあえず、メリークリスマス

時々の美味しいもの!とか…

2018-12-24 12:34:16 | 外ごはん
は~っなんとか今年のお仕事も終了しました。結構忙しかったかも。秋以降、ちょこちょこお出かけしていただいていた美味しいものを。
 ぶたさんフィナンシェ近所のデパートで時々出店していて、ついつい買っちゃう。
  
やっぱり美味しい<フレンチ・パウンド・ハウス>のケーキ。ここは紅茶もとっても美味しい。普段はコーヒーなんだけど、ここでは絶対!紅茶である。
       
大手町<アマン>のランチ。…まぁ…こんなもんかな。やはり本物のリラックスは自然の中でしか味わえないものなのよ。フォアグラの乗っかったフレンチトーストが秀逸でした。

おまけ なんだったけな~の写真たち。
 10月にひょんなことで、ファンキー加藤のコンサートに行ってきた。バブルが終わっちゃって、色んな意味で「自分らしさ」を求めた世代への応援歌でありますな。まっすぐで元気だ。
 ある日の東京駅。
 今年は柿をいろんなところからいただきました。市販品じゃなくって、おうちのお庭からの直行品ってやっぱり美味しいです。ご馳走様でした。
 チラシで作ったブックカバー。昔はよくこんなことをしてたな~なんて思い出しつつ。
 
NHKの名曲アルバム、ラヴェルの「ピアノ三重奏曲」の画像を撮ってみた。この夕暮れの景色、雲と夕陽のコントラスト、なんだかたまらなく懐かしい。小さいころにみた景色と重なるのかもしれません。音楽ももちろん素敵。謎めいた水晶のような美しさと劇的な展開が印象的。



志賀高原&長野へ~越後妻有再々訪④

2018-12-16 23:54:06 | 旅行
さて、次の日は相変わらずのノープラン。なんとなく志賀高原を目指してみる?ということで、千曲川に沿ってドライブ。
    
志賀高原の入口と思われるところ。紅葉が美しい。
   
志賀高原から群馬のほうに行けるのかな~とゆるく考えていたら…あら?通行できない?ということで、急遽「牛にひかれて善光寺参り~」に方針変更してみました。
 
善光寺。広々としていて、清々しい空気が流れます。お参りのあとは参道沿いのお店を探索。10年くらい前に仕事で何度も来ていましたが、例によって例のごとく善光寺にお参りできたのは一度だけ。参道もそのころに比べるとずいぶんオシャレになってるなぁ~。昔は宿坊とお焼きのお店とお蕎麦屋さんと七味唐辛子屋さんと…そんなもんだったような気がするけれど。
 老舗ホテルと老舗味噌屋さん。
遅いランチは七味唐辛子屋さんで。改装した蔵がレストランになっています。
  
  
素敵なお店でした。

今回の秋の旅行は長野で終了。今年の旅行では、越後妻有「大地の芸術祭」をがっつり堪能しました。自然の中で自然と一体となった作品を見る面白さ、楽しさ。改めて実感しました。来年は瀬戸内芸術祭があります。瀬戸内サーカスまた見たいし、最近大注目の鴻池朋子さんも出品するみたいだし。これは、行かずばなるまいよ!ということで、来年の旅行が楽しみです。


かたくりの宿~越後妻有再々訪③

2018-12-10 15:48:23 | 旅行
この日のお宿は秋山郷結東温泉「かたくりの宿」。夏の芸術祭期間中は予約でいっぱいでしたが、この時期はなんとか取れました。津南から山道を相当入ったところにあります。
   
途中の景色。紅葉がきれいだったのですが、日が落ちてきて、ちょっと鮮やかさが伝わらないかな~。

お宿はもと小学校。体育館は残されていますが、教室は畳のお部屋に、職員室や保健室は食堂やお風呂にきれいに改装されています。通されたお部屋は「2組」(笑)
    
お楽しみの晩ご飯。おしながきをいただいてあったので、書いときます。
(前菜)栗の渋皮煮、きゃらぶきちぢみ、ハヤト瓜と椎茸の塩麹炒め、ごぼうと水菜のバルサミコ酢和え、安納芋のもちきびがらめ (酢物)もものすけかぶとアスパラ菜のリンゴ酢和え (蒸物)里芋グラタン (揚物)南瓜・まこも茸・柿の天ぷら (主菜)妻有ポークきゃらぶきつくね、石垣田産新米コシヒカリ、きのこ汁、漬物 (甘味)紫蘇寒天、柚子ジャム  どれもこれも丁寧に作ってあって、美味しかった!
 
朝ごはんはこちら。品数は多くないけれど、心づくしのおかずが並びます。食堂の棚には小学校だったころの写真が並べてあります。学校をみんなで大切にしていたんだなぁ~。
       
チェックアウト前に近所をお散歩。
見渡せる限りの小さな集落。昔はどうやって暮らしていたのだろう。…今ちょっと調べてみました。義務教育免除地、飢饉による村の全滅、秘境中の秘境…厳しい歴史のある集落だったんですね。いくら不便でも、先祖代々から守ってきた土地や風習とか集落の人々の繋がりとかって簡単に手放せないものですよね。「かたくりの宿」が村の新しい産業として根付いていく事を祈っています。
紅葉も美しかったですが、春先も素敵であろうと思います。村の経済のためにも、また機会があったら行ってみたいです。


妖精さんのカフェ~越後妻有再々訪②

2018-12-10 14:33:32 | 旅行
我ながら写真を取りすぎである(苦笑)。だってだって、どれもこれも絵になるんだもん。さて、この日のランチはいろいろ迷ったけれど、越後鹿渡駅そばにある「Mori Cafe」さんへ。
   
森の中にある1軒屋のカフェです。
    
ねえ!見てみて!このお皿のピーナッツ、なんと木彫りでお皿と一体化してるの~。そして、コーヒーもフレンチトーストもとっても美味しい。カフェスペースには雑誌(「銀花」が結構網羅されていた)がたくさんあって、のんびり眺めながらまったり過ごせます。
窓の外には素敵なお庭。そして、カフェの奥には工房と木工品を売るスペースがあります。温かみのある木のベンチや、ものすごーーーく手の込んだたくさんの引き出しのある収納ボックスとか、小さなアクセサリーとか…。
このカフェ、なんとオーナーさんが枕木などの廃材を使って、手作りで作ったおうちなんですって。
    素敵でしょ?
そして、もっと素敵なのはお庭。ターシャ・テューダみたい!
       栗をもらってきました。小粒ですが香りがとても良い美味しい栗でした!
オーナーさんはクラフト作家の山田さんというおじさまです。こーーんな素敵なものを作って、自然とともにくらしておられる。…なんていうか、ココロがとっても清らかな方なんだろうな~とつくづく感じました。それはそれは「妖精さん」のように。
 なにか買いたいな~と思ったんだけど…家具はとても高くって。三日月のペンダントを買いました。ぼろぼろになってしまった大地の芸術祭マップと一緒に撮ってみた。これをつけている日はちょっとだけ優しい気持ちで過ごすことができる…ような気がします。


今度は紅葉!~越後妻有再々訪①

2018-12-10 12:33:52 | 旅行
いや、なんていうか…また行ってしまったのですよ。10月の最終週に越後妻有大地の芸術祭に。険しい山に囲まれた小さな村々に寄り添う現代美術、本当に面白い。
   
今回もスタートは越後湯沢駅。快晴でありました。爆弾おにぎりもいつも通りの迫力。
清津峡に向けてドライブスタート!青い空と木々が美しい。
           
清津峡に到着。前回は磯辺行久美術館まで来て、これが清津峡かと思ったのですが…入口でした。もっと素敵なアート作品がその奥にあるのです。トンネルはなかなかの混みっぷりで、山の上の第3駐車場に誘導されました。駐車場からはマイクロバスでトンネルまでGO。…ちなみにこのマイクロバスの運転手さんのテクニックが凄いのよ。狭いくねくねの山道をためらいなくグイングインと!
      
第一トンネルから紅葉を見る。見事な柱状節理であります。
  
第二トンネルはライトと鏡のアート。
     
第三トンネルの「ライトケープ」。芸術祭のインフォメーションなどで度々使われている景色。これは写真撮りたくなっちゃうよね。自然と人工物の組み合わせがとってもアート。
 
トンネルから出ると小さな温泉街があります。お土産屋さんの奥にちいさな見晴らし台があって、ちょっと一息。もともとは遊歩道で渓谷の景観を楽しめたのですが、落石等があったので現在のようなトンネル遊歩道ができたそうです。さらに、かつてはダムを造る計画があり、この美しい川面や見事な柱状節理の岩肌も水の中に沈む予定もあったとのこと。残ってくれて良かった。

さて!この日はもう1箇所のお目当て「たくさんの失われた窓のために」を見にいきます。「大地の芸術祭」では後になって見ておけばよかったな~と思う作品が結構あって…津南の「川の向こう」中里の「カクラ・クルクル」も見たかった。でも、また3年後にとっておこう。
  おおお!これこれ!
      
今回の芸術祭では「旗」というものを再認識した。ナカゴグリーンパークにはためいていた作品や、サーカスで登場した旗。旗やこの作品のカーテンは「風」を可視化してくれる。空気の流れ、気の流れ。これこそ大地のたおやかなエネルギーだと思う。…そうそう、先日大手町の「アマン」に行ったのだけれども「なにか不自然」なのよね。なんなんだろう?と思っていたけれど…これなのか。いくら緑を植えようと、内装をリゾートっぽくしようと、自然の風や空気の流れがなければダメなのよ。
そして、窓枠があることで景色が「わたしの風景」になる、この不思議な感覚。いつまでも立ち去りがたい眺めでした。
 傍らの駐車場の小さな花。

10月の観劇~タイタニック・メタルマクベスdisc2

2018-12-02 19:34:50 | 観劇
おかしいなぁ~?この時期はもう少し暇になるかと思っていたんだけれど…なんだかガタガタした毎日が続いております。毎日疲れるっていうか。そんな中でも観劇はほそぼそと続けております。

 「タイタニック」10月11日(木)ソワレ 日本青年館
【キャスト】アンドリュース:加藤和樹/イスメイ:石川禅/バレット:藤岡正明/エッチス:戸井勝海/チャールズ・クラーク:相葉裕樹/マードック:津田英佑/ジム・ファレル:渡辺大輔/ブライド:上口耕平/ライトーラー:小野田龍之介/エドガー・ビーン:栗原英雄/アリス・ビーン:霧矢大夢/キャロライン・ネビル:菊地美香/アイダ・ストラウス:安寿ミラ/イシドール・ストラウス:佐山陽規/スミス:鈴木壮麻
以前、クリエコンサート(じゃないかもしれない)で藤岡くんの「バレットの歌」を聴いて、ぜひ、舞台で聴いてみたいと思ったので、チケットをとってみました。群像劇…ふむふむ、誰が主役ってわけではなく、キャストそれぞれの心情が語られるわけね。開演前の舞台では、ひとりコツコツと設計をしているアンドリュースがいて、もう舞台は始まっている。世界一を誇る大型客船の最初の乗客になる誇らしさが舞台からあふれ出て、観客である私たちもタイタニックの一乗客であるかのような想いへといざないます。藤岡バレットの歌はもちろんすばらしく、上口ブライトとの若々しい友情も素敵。そして、戸井さんの一等客室係、佐山さんと安寿ミラさんのストラウス夫妻…もう、なんていうか、このキャスト以外考えられない!って感じの「正解」な演技に感心しました。
どんな人間にも等しく「ドラマ」はある。それが自然や運命の大きなうねりのなかで儚く消えていくものであっても…そんな想いを残す舞台でした。

     市場前はちょっと賑やかになってきた。
「メタルマクベスdisc2」10月20日(土)ソワレ IHIステージアラウンド東京
【キャスト】ランダムスター/マクベス魔Ⅱ夜(←マトゥヤ!):尾上松也 ランダムスター夫人/ローズ/村木B:大原櫻子  レスポールJr./元きよし:原嘉孝 グレコ/マクダフ浅利:浅利陽介 グレコ夫人:高田聖子 パール王/ナンプラー:河野まさと 村木/医者:村木よし子 エクスプローラー/バンクォー岡本:岡本健一 レスポール王/元社長:木場勝巳 森/老婆:保坂エマ 門番:逆木圭一郎 伝令係ヤマハ:インディ高橋 徳永君/杉:徳永ゆうき
disc1とはずいぶんキャストのあてはめ方が違うし、冠君もじゅんさんも粟根さんも出ないし、どうなの?と思って出かけたdisc2。うん、なかなか見ごたえありました。disc1は人間関係のしがらみが絡みつく途方もない罪と愛のお話だったけれど…disc2は寂しい子供たちの残酷なお話だ。とっ散らかってて暴力的、疾走感は半端ない。実は先週disc3も観てきたんだけれど、なんていうか…悪魔感があって。同じ演目でこれだけの色の違いを出してくるってヴィレッジ凄いです!そして、徳永君の「炎の報告(演歌版&鉄ヲタ版)」も違和感なくメタマクに溶け込んでいました。演歌とハードロックってあうのかしらね?disc1と3の間の箸休め的な舞台…と思っていましたが(ごめんなさーーい)、きっちり期待を裏切ってくれる大満足の舞台でした。

ところで、2019年のステアラはどうなるのかしら?新感線は39公演だし…2020年まで使わないのかな?