taraの日常

好きなものいろいろ

好きなのか…と聞かれても。

2019-07-27 09:42:11 | コミックス・本
仕事で疲れたりいらいらストレスがたまったりした時…皆様はどうしていますか?
私は本屋に行きます。雑誌や文庫を眺めた後、コミックスコーナーへ。お馴染みの作家さんの本を探す。新刊があれば…嬉しい買ったばかりの本を喫茶店(最近は本屋さんに併設のカフェがあって嬉しいね)や帰りの電車やバスで読む時間、すべてを忘れることができる。身体中(脳内も含めて)が何か一新される気がする。なければ軽めの文庫本を買ってお茶を濁す。期待したよろこびドーパミンはさほどでもないが、面白い本であればそれなりに嬉しい。
マンガ好きなの?と聞かれれば、まぁそうなんだけど…それ以上っていうか、自分にとっては精神の必需品であり定期的に補充しないといけないもの…であるような気がする。のんびり眺める…を装いつつ、内心かなり血まなこになって本を探しているさまは、さながらジャンキーだな~と(笑)。

  萩尾望都「ポーの一族<ユニコーン>」・芸術新潮<萩尾望都大特集>
そんなわたくしが最近狂喜乱舞した2冊。<エディス>でアランが消滅してから43年、ロンドンで地下鉄に乗るアランにおおおっ!と思ったけれど、スマホを見て「その電話機今みんな使っているんだね」と話すエドガーもなんか斬新!40年前に連載が終わった時、もう読めなくなっちゃうのは寂しいけれど、これはこれで…「もう明日へはいかない」というエンディングでいいのかなと納得したのに。その納得を凌駕する破綻のないストーリーとさらに上を行く単なる続編ではないっていう素晴らしさ。大老ポーや老ハンナも登場し、一族の秘密も少しずつ明かされてきております(あ、ごめん、ネタバレしちゃった)。「今まで生きてきて良かった!」とマジで思いました。萩尾先生凄すぎる。
そして<芸術新潮>。ちょっとした記事かなと思ってパラパラしたら…なんと冊子の半分を使った特集であります。アトリエ訪問に始まり、先生のクロッキー帳や原稿公開、クロニクル、キャラクター分析に至るまで、読み応えばっちり。買って損はない!お勧めの一冊であります。「ユニコーン」の続きは2020年とのこと、生きる希望がわいてきた
「ポーの一族展」?もちろんチケット購入済です。マスキングテープ買います!

  高口里純「花のあすか組<インフィニティ>」
やばい!ストーリーが全くわからん!衰えたな~自分…とか切なくなっていたら、間にBS編というのがあったのでした。うーーんこれは買わなくてはいけないのか?高口里純は多ジャンル多作であり、追っかけていったらきりがない。インフィニティ…まさに!あすか組のキャラクターやストーリーは無限大に広がる一方。ひばりさまと春日の正体がわかる日はくるのでしょうか。「あすか組」続編もいいけれど、ぜひ「ロンタイ」と「渋谷で会いましょう」の続編および完結編もお願いしたいです。

 安野モヨコ「オチビサン9」
2007年朝日新聞で連載がはじまり、はや11年。豆粒町のみんなは相変わらずゆったり自然体で生きています。美しい色彩で描かれる植物や自然と四季折々のくらし。エアコンに甘やかされている昨今、改めて日本の季節の移り変わりを想います。つまり…夏は暑く冬は寒いのであるよ。ところでオチビサンも正体不明の存在です。わたしは「妖精さん」だと思うな~。

なんとなくのおまけ🐈🐈🐈
 敗戦続きの通販で久しぶりのヒット。



2019春ドラマ

2019-07-16 23:38:29 | TV
2019春…いろいろあれやこれやあって久しぶりに忙しい年度初めでした。残業も多くてげっそりしながら帰宅すると、バッタリそして寝落ち。そんなわけでドラマ録画も抑えめでした。極端なところ、1週間のうち「何食べ」だけ見られればよし!って感じ。

「きのう何食べた」★★★文句なく!
結構長い原作をどうまとめるのか、興味深いところであったのですが…うーむ、脚本が素晴らしいいろんなエピソードをうまくまとめて無理のない流れになっていましたね~。原作をお持ちの方はお分かりかと思いますが、まだまだこのふたりで見てみたいエピソードがいっぱいあります。ぜひとも<2>の実現を!
キャスティングもこれまた素晴らしい山本君の小日向さん、磯村ジルベール。富永夫妻も筧父母も店長も。そして、なんたってニシジシロさん、うっちーケンジ!特にケンジの「指」の再現度には心底やられました。セットもイメージ通り。シロさんマンション、富永家マンション、筧実家やスーパーナカムラ屋。不満があるとしたら…ケンジの美容院は路面店で、もう少しカジュアルな感じであってほしかったのと、ニセタンだわね(笑)
朝起きてお仕事行って、買い物して洗濯して、ごはん作ってふたりで食べて…の日常。ふたりはごく普通に家庭を作って生活をともにする「家族」だ。ただ…ちょっとばかしゲイなだけで。そんな平凡な生活の中にも喜びや悲しみや感動がある。そんなところが視聴者の皆様のココロをつかんだんでしょうね。そして…やはり、よしながふみはよしながふみなのでありました。久しぶりにコミケでご本を頒布しておられたとのこと「ケンジとシロさん」…そーかそうか、やっぱりそうなのか。ふたりの日常を描くならそっちも必然ですからね。

「腐女子、うっかりゲイに告る。」★★
ドラマタイトルがいかにも流行の…って感じで、最初は全く期待していなかったのだけれども。いや~良質な青春ドラマでした。ゲイである純くんの悩みや迷いが高校生活の中で素直に描かれていたと思います。でもって、ちょっとグズグズしている純くんに寄り添う三浦さん、とってもクレバーで前向き。「若いっていいな~」と久しぶりに思えた胸キュンドラマでした。あ、そうそう、Queenの音楽がとても上手に使われていたのも感心。ラスト、大学の自己紹介場面で純くんははたして…?爽やかな結末でした。

「デジタルタトゥー」★★
ヤメ検弁護士とユーチューバーのバディ、面白かったです。そうだよね~今の世の中、物事に簡単にラベル貼ってジャッジする人、そしてそれに同調する人って結構多いよね。それってとっても怖い事だと思う。知らず知らずのうちに自分もジャッジする側に組しているかもしれない。そんな警鐘を含んだドラマでした。それにしても…NHKは瀬戸くんを使ってくるなぁ。グレーテルのかまどにブシメシに朝ドラに産婦人科医に(あ、NHKじゃないけど蔵子も良かったよ!)そして今回はユーチューバー。いろんな役柄にぴったりはまってくる瀬戸くん、演技力が高いのでしょうね。

「執事西園寺一の名推理2」★
二朗さんの丸山刑事が意外と漢気があって良い。吉行和子も頑張っていたけれど、やはり百合子様は八千草薫じゃないと~と思いつつも完走。今回も西園寺のハイスペックな執事っぷりを堪能させていただきました。殺陣はとにかく(舞台で柳生十兵衛やってるし)チェロまで弾いちゃうのよぉ~!
「家政婦のミタゾノ3」★
まさかのアラブ大富豪のおうち勤務の三田園さんからスタート。毎回、相当無理がある設定とストーリーではありましたが、ミタゾノだからなぁ~などと妙に納得しつつ、楽しく完走しました。痛み入ります
「雲霧仁左衛門1・2」★
やっぱり時代劇はええの~

以下リタイア…ごめんなさい 
「集団左遷!!」「インハンド」「俺のスカート、どこ行った?」「ストロベリーナイト・サーガ」「ミストレス~女たちの秘密」「あなたの番です」
自分が忙しい時期だったので、ちょっとでも心が揺さぶられたり、頭を使ったりするドラマはダメだったようです。その証拠に「あなたの番です」ですが、今クールの「反撃編」にはどっぷりハマっております。最初から見とけば良かったよ~。

番外編 
「いだてん」 
視聴率があれこれ取沙汰されていますが…え?私にとっては、とっても面白いわよ?くるくる変わる場面や時代、見ていて飽きないしワクワクする。いよいよ第2部、この疾走感ったら半端ないわ~。どこまで突っ走るのか楽しみです。
「宮沢賢治 銀河への旅」
とにかく美しかった。ことばも映像も音楽も。宮沢賢治と保阪嘉内を演じた中川光男さんと鹿野宗健さん、演技がとても素敵でした。これからいろいろとメディアに出てくるのかしらね。あ…音楽は加古隆さんでしたか~道理で。
「日曜美術館 一遍上人」
ゲストが田中泯さんと政治学者(しかもアナキズムの研究者よぉ~!)の栗原康さん。とっても興味深かった。
「蔵出し名舞台にっぽんの芸能~白洲正子が愛した名人たち」
梅若実、友枝喜久雄、市村羽左衛門、井上八千代の映像を放送。特に友枝喜久雄の「弱法師」…素晴らしすぎる!俊徳丸が悟りを得た瞬間!…しかしそれもつかの間、柱にぶつかり民衆に突き飛ばされ嘲られる。その絶望と哀しみと怒り。こんな素晴らしい芸をもう映像でしか見られないのだなぁ~。

さらなる番外編 
     
あまりに文字文字した記事になってしまったので、千石の<ビストロ>さんのお料理たちの画像を。シェフの腕はますます冴えまくっていて、この価格で元が取れているのか心配しちゃうくらいゴージャスになっているのでした。サラダに何気なく稚鮎が入っているという贅沢さ



今年も!さくらんぼ狩りツアー🍒

2019-07-08 09:36:44 | イベント
2015年から参加ののんびりさくらんぼ狩りツアー🍒にまた行ってきました。
  
農家の方はいまいち…とおっしゃっていたけど、結構瑞々しくって美味しかったわよ?特に「高砂」が甘みと酸味がいい感じでした。そんなわけでお土産も高砂中心に爆買いする。
お次はサントリー白州蒸留所見学。緑が美しい。
   
ウィスキー博物館を見る。「洋酒天国」の展示があります。…中もちょっと見たかったなぁ。
          
意を決して展望台まで螺旋階段を登る。まあ…天候も天候だけに、眺めはこんなもんである。
 お酒はあまり飲まないけれど、せっかくなのでバー白州で「響ジャパニーズハーモニー」をテイスティング。そのままではちょっと辛くて(味覚がお子様なのである)味わえなかったのですが、チェイサーで水割りにすると…まぁ!なんと華やか!香りを口に含むって感じが斬新でした。
 受付においてあったヒマラヤ杉の松ぼっくり。可愛いですね。

このあとは八ヶ岳でビュッフェランチ(おひとり様用お鍋に好きな具材をいれてテーブルでぐつぐつする「手作りほうとう」が楽しい!)とアウトレットに行ってツアー終了です。
  午後になるとお天気も良くなって風が爽やか~











トム・サックス ティーセレモニー

2019-07-07 09:20:43 | 美術
日曜美術館のアートシーンで取り上げられ、目が釘付けになった。これは…すごいっ!見に行かねばなるまいよ!ってことで、6月はじめの日曜日、バスに乗ってオペラシティに行ってまいりました。
 
会場に入ると、まずは映像作品で茶会の準備の様子が手順に沿って映し出され、見る人のこころもちを茶会へといざなってくれます。
  椅子にもひとつひとつ異なるメッセージが書かれている。
「Narrow Gate」このたたずまいと存在感!
       
「Tadao Ando Wall(!!)」で仕切られた中門を通って茶室の世界へ。
        
どの作品も誰でも手に入りそうな素材を使って丁寧に生真面目に作ってあります。彼独自の解釈とセンスが揺るぎなく一貫しているからかな、不思議な潔さと清潔感を感じます。
CORRIDOR(回廊)の作品たち。最初にこっちだったか~。
      
温泉タオルや飛行機のブランケットなんかで作ってあるお軸。マックとかかっこよくないすか?
             HISTORICAL TEA ROOM の作品。マキタの茶筅!そしてNASAのお茶碗には金継ぎが!

この日はトム・サックスさんのお茶の先生、ジョニー・フォグさんによるティーセレモニーイベントがありました。
  
丁寧に準備を進めるフォグさん。お茶菓子のオレオの選別も大真面目に慎重に。形や向きを揃えるところに主人の心構えがある。
   
お子ちゃまがガン見(笑)…みんな何やってんのかなぁ~?

今回の展覧会、本当に茶道をやっている方たちはどう見るのかしら?少なくとも本阿弥光悦は面白がると思うなぁ~「おもろいやおまへんか!」てな具合で。現在の茶道…傍から見ていると、遠くて形式的で権威的なものを感じます。トム・サックス氏の世界、安価なものを工夫して、お客の心をいやす空間を作り上げる。そちらのほうがより、茶道の本質に近いのではないかと思います。面白かった!

 ショップに寄りましたが、お目当てのTシャツは売り切れ…。

「Kabuto」 今回のポスターとなっていた作品。正面から撮ってみました。完成度が高くて端正。この作品の一筆箋とかあったら買うのに。

  雨に濡れる中庭。ぐるぐるしているオペラシティ、いつも自分がどこにいるかわからなくなっちゃう。展覧会って夢中でみているとおなかがすくんだよね~。帰りにオムライスを食べました。