武道の心で日常を生きる―「身体脳」を鍛えて、肚を据える宇城 憲治サンマーク出版このアイテムの詳細を見る |
我が小屋で空手を始めた理由。
その頃の初心に気付かせてくれた,
もう一つの要因は・・・・・・
一度も全国や関東に進めなかった長男【たね】です。
彼が「将来のために大学進学」を考えて入学したN高校。
考えた末に結局,
彼は空手部に入りました。
空手部自体は県内では中堅程度の強さですが,
それでも,
練習は厳しいようです。
進学クラスなので,
学業成績も落とすわけにはいきません。
文武両道はかなり大変です。
そんな彼が,
「今,空手がすごく楽しいよ!」
と生き生きしています。
これまでの経験がかなり生かせるようで,
先輩にも,
「試合に向けて調整したいから,
組手の相手をしてくれ。」
と言われるそうです。
顧問の先生にまで,
「大切な最後の試合の前だから,
3年生の相手をしてやってくれ。」
と勧められて喜んでいました。
彼が練習相手をさせて頂いていた先輩が,
先日,インターハイ出場を決めたそうです。
【たね】は自分のことのように自慢していました。
最初から,
「基本はできているのだから,
もう,上級生に混じって良いよ。」
とも言われているようです。
それでも本人は,
「基本が大事だから」
と,要請がない限りは,
初心者と一緒に1年生メニューを重ねているようです。
「お父さんに叱られるから」と
こなし続けてきた練習,
そして空手道。
今では自分から夢中になって,
楽しみながら進んでいます。
だから,
「我が小屋では,
栄冠を得るために空手を始めたのではない。」
と思い出しました。
「空手の道は,
我が小屋の子ども達の将来の夢につながっている訳ではない。
それでも空手を始めさせたのは,
そこから色々なことを学んで欲しいから。」
という親の初心。
そして,
続けてきた今,
強く感じることは,
「子ども達にとっての栄冠は,
そんなに大きなものでなくても良い。
大きすぎると重たくなる。
空手を通して心身の成長を感じることこそが,
その子にとっての栄冠なのだ」
と・・・・・・。
これからは,
もっと褒めてあげることにしましょう♪