たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事,家族,後遺症・・・。感謝の日々を綴っています。

心のケア・・・

2005-09-02 22:51:28 | お仕事
放課後の職員室。突然,思いも寄らない保護者からの電話。


母「家の子が泣きながら帰ってきたんです。」

た(元気に帰っていったんだけど?)
 「えっ?! そうなんですか?」

母「紅白リレーの選手を決めましたよね。
  『その時に,6位に入っていたのに選手になれなかった。』
  と言って・・・。」

た(でも,3人で判定していたから,
  見間違えはないはずなんだけど・・・。)
 「私はスタート係をやっていたので,気づきませんでした。
  すみません。」

母「本人は,言い出せずに我慢してしまったみたいなんです。」

た(でも,あれは確か「敗者復活戦」で,
  1位の子だけが選手になれるレースだったはず。
  勘違いでしょう?)
 「そういえば,給食の時間に『気分が悪い』と言っていました。
  珍しい事だったので,私も『残して良いよ』と言ったんですが・・・。
  それ以外は,元気に帰って行ったので・・・すみませんでした。」

母「きっと,気持ちの部分が原因だったんだと思います。」

た(親子での悔しさのやり場が欲しいのか?)
 「そうですね。思えば,あの時も我慢していたんですね。」

母「でも,選手を決め直して欲しいと言っているんではないんです。」

た(これは,単なる「我が子可愛さ」だけではなさそうだな。)
 「本当は,納得のいくように走らせてあげたいのですが,一方では,
  『選手になれた!』と喜んでしまっている子もいるわけですので,
  なかなか難しいんです。すみません。」

母「ただ,担任の先生には知っておいてもらいたいと思って・・・。
  『学校に行きたくない。』と言い出すのが心配で・・・。」

た(やっぱり,不登校気味だった時期のトラウマか・・・。)
 「気を付けて見ていくようにします。
  『運動会が楽しみ』と思えるような,
  活躍の場面を作れるように配慮しますので。」

母「ありがとうございます。」

た(あとは,休み明けが問題だな。)
 「では,○○さんが,月曜日に元気に来てくれるのを楽しみにしています。」


・・・微妙なやりとりでした。
「勘違いですよ。」と,是非を正して事を荒立てるよりも,「惜しかった。」と思っていた方が幸せですから。
さて,私はそのために何回頭を下げたでしょうか?
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4 コメント

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ふーん (殿)
2005-09-03 02:54:19
うーん、俺ならスパッと「いやいや、勘違いですから」と言ってしまうと思います。

返信する
なるほど (たろお)
2005-09-03 09:48:58
殿さんのおっしゃるように,「正攻法」は気持ちいいでしょうね。

保護者が「うちの子可愛さ」だけであったら,そうしています。

ただ,今回は「不登校のトラウマ」のケアであり,「いつもはとても協力的な親」からだっただけに穏便に終わらせてあげたかったのであり・・・。

返信する
なるほど (殿)
2005-09-03 11:39:07
ただ少し心配になったのは、その子がルールを勘違いしてるばっかりに、学校や先生に不信感を抱かないのかなと思ったんです。

すみません、状況もわからずに書いてますが。



そうそう、この前殿のブログにはるさん来てくれたんですよ。
返信する
殿さん,さすが! (たろお)
2005-09-03 13:09:41
おっしゃるとおりですね。

う~ん。

その子の性格や日頃の行い,私との関係もあるので微妙なのですが・・・。

賢い親子なので,自分で気づいてくれることに期待します。



>そうそう、この前殿のブログにはるさん来てくれたんですよ。

はるさんは,殿さんと私のやり取りを覗いて大笑いしていたんですよ。「やっと参加?」という感じです。
返信する

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