
ずっと前に
不妊治療中のある知人が
「みんなは『子供産んでもいいことばっかりじゃないよ
しょっちゅう病気したり、わがまま言ったりで大変なことの方が多いよ』というけれど
私はその大変さを経験したい
みんなと同じように子供で苦労をしてみたい」
と言っていた言葉が忘れられない
欲しくても出来ない人
その反対もあるだろう
私はというと
どちらかといえば後者に近かったかもしれない
自分が母となってうまく子育て出来るか不安だったし
その頃には既に基盤となる結婚生活が崩壊しつつあったので
そちらの方の不安とも戦わなければならず
心から妊婦生活を楽しんだ記憶がない
そして
そもそも私は
自分という人間が嫌いだったので
自分と同じDNAを持つもう一人の人間とうまく適応できるか
全く自信がなかった
そんな妊婦時代を過ごした私からすると
本当に子供が欲しくて欲しくてたまらない
と切望している人を見るのはとても眩しい
純粋に羨ましい気持ち。
どんなに体力的にキツくても
そんなことはとるに足らないことなんだろう
実際、そんな私でさえ
生まれたばかりの赤ちゃんを前にした時
今まで味わったことのない多幸感に包まれた
今思うに
なぜにあれほど出産と子育てに対して脅えていたのか
子育ては長く苦しい。
楽しいこともたくさんあったが、辛いことも多かった
この世に一人の人間を送り出すということ
その人間の責任を持つということ
だけど
親である喜びも苦しみも私は知る事が出来てよかったと今では 思う
どうか野田さんが
元気なお子さんを無事出産されますように