堂場瞬一さんの『ルーキー 刑事の挑戦・一之瀬拓真』あらすじ・ネタバレ感想。
『刑事の挑戦・一之瀬拓真』シリーズの1作目で2014年に中央公論新社の中公文庫書き下ろしとして刊行。
『刑事の挑戦・一之瀬拓真』シリーズの1作目で2014年に中央公論新社の中公文庫書き下ろしとして刊行。
『ルーキー 刑事の挑戦・一之瀬拓真』
著者:堂場瞬一
発行:中央公論新社
発行:中央公論新社
(中公文庫)
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『ルーキー 刑事の挑戦・一之瀬拓真』あらすじ・ネタバレ感想
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『ルーキー 刑事の挑戦・一之瀬拓真』あらすじ
一之瀬拓真(いちのせたくま)、25歳。
大震災から3週間ほど経った頃、内幸町の交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属された新人刑事だ。
イッセイさんと呼ばれる藤島一成(ふじしまかずなり)が一之瀬の新人指導を担当することになり、まずは管轄を一回りする。
そして夕方の歓迎会を終え、東北に居る同期へのメールに一番いい返事は何か考えている最中に藤島から殺しの連絡が入る。
殺されたのは古谷孝也(こたにたかや)。
古谷はまだ31歳だったが、IT大手のザップ・ジャパンの持ち株会社で総務課長のポジションについている出世頭だった。
古谷は個人的にグループのBR社のことを調べており、彼の口座に500万円というまとまった金の入金があった。
古谷を調べていくうちにBR社の粉飾決算が浮かび上がり……。
大震災から3週間ほど経った頃、内幸町の交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属された新人刑事だ。
イッセイさんと呼ばれる藤島一成(ふじしまかずなり)が一之瀬の新人指導を担当することになり、まずは管轄を一回りする。
そして夕方の歓迎会を終え、東北に居る同期へのメールに一番いい返事は何か考えている最中に藤島から殺しの連絡が入る。
殺されたのは古谷孝也(こたにたかや)。
古谷はまだ31歳だったが、IT大手のザップ・ジャパンの持ち株会社で総務課長のポジションについている出世頭だった。
古谷は個人的にグループのBR社のことを調べており、彼の口座に500万円というまとまった金の入金があった。
古谷を調べていくうちにBR社の粉飾決算が浮かび上がり……。
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『ルーキー 刑事の挑戦・一之瀬拓真』ネタバレ感想
一之瀬拓真はゆとり世代と揶揄されることが気にくわない。
だから事件解決の為に役に立とうとする。
ビジネス街が管轄なのに初っ端から殺人事件が起き、彼女とは会えないし、何より集団行動が苦手なのに、みんなで雑魚寝なんて気が重かった。
他人と同じ部屋にいるのが嫌なのに、よく警察官を目指したものだな(笑´∀`)
この物語は、東日本大震災のことがちょっとずつ織り込まれている。
一之瀬の同期の城田(しろた)は、震災直後から東北へ応援に向かっていた。
一之瀬は刑事として寝ずに頑張りながらも東北に居る城田のことを考えると、自分は楽をしているような気がして自信がなくなったり後ろめたさを感じたりする。
きっとあの頃は、みんなそんな気持ちだったのではないかと思う。
だから、たかがメールの返信にもいろいろ考えてしまうのだ。
一之瀬はわりと気が強くて、初めてその筋の方と対峙してもわりにうまいこと切り抜けるし、新人のくせに捜査会議でも発言したりしている。
自殺をとめようとして思わず手が出た時も470ページで藤島に「お前さん、意外と暴力的なのかもしれないな」と有り難くないことを言われてしまう。
自殺防止とは言え、下手したらクビになりかねないし、訴えられるかもしれない。
手が出てしまったことは一之瀬自身唖然とするほどで、そんなことをしてしまった自分に怖さを感じていたりもする。
《正義感》による行動なんだけどね。
《正義感》ってやつは付き合い方が難しい。
殺人事件は解決するが、一之瀬の中ではいろいろスッキリしない感情が残る。
リアルの世界でもそういうものかもな。
生きている人間の背景は複雑だ。
「はい、解決!」「はい、めでたしめでたし!」とはいかない。
そういうスッキリしないことも経験し、自分の中でうまくおさめて成長していくしかないのかもしれないなぁ。
だから事件解決の為に役に立とうとする。
ビジネス街が管轄なのに初っ端から殺人事件が起き、彼女とは会えないし、何より集団行動が苦手なのに、みんなで雑魚寝なんて気が重かった。
他人と同じ部屋にいるのが嫌なのに、よく警察官を目指したものだな(笑´∀`)
この物語は、東日本大震災のことがちょっとずつ織り込まれている。
一之瀬の同期の城田(しろた)は、震災直後から東北へ応援に向かっていた。
一之瀬は刑事として寝ずに頑張りながらも東北に居る城田のことを考えると、自分は楽をしているような気がして自信がなくなったり後ろめたさを感じたりする。
きっとあの頃は、みんなそんな気持ちだったのではないかと思う。
だから、たかがメールの返信にもいろいろ考えてしまうのだ。
一之瀬はわりと気が強くて、初めてその筋の方と対峙してもわりにうまいこと切り抜けるし、新人のくせに捜査会議でも発言したりしている。
自殺をとめようとして思わず手が出た時も470ページで藤島に「お前さん、意外と暴力的なのかもしれないな」と有り難くないことを言われてしまう。
自殺防止とは言え、下手したらクビになりかねないし、訴えられるかもしれない。
手が出てしまったことは一之瀬自身唖然とするほどで、そんなことをしてしまった自分に怖さを感じていたりもする。
《正義感》による行動なんだけどね。
《正義感》ってやつは付き合い方が難しい。
殺人事件は解決するが、一之瀬の中ではいろいろスッキリしない感情が残る。
リアルの世界でもそういうものかもな。
生きている人間の背景は複雑だ。
「はい、解決!」「はい、めでたしめでたし!」とはいかない。
そういうスッキリしないことも経験し、自分の中でうまくおさめて成長していくしかないのかもしれないなぁ。
以上、『刑事の挑戦・一之瀬拓真』シリーズ1作目『ルーキー - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫)』感想でした。
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ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)
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