(赤い鮮烈、春襲来@相武台前~座間間)
今年の桜は早かったですね。南関東では3月20日頃に咲き始め、そして追い打ちをかけるように週末の春の嵐。4月を待たずにあっという間に散ってしまいました。正味で楽しめたのは1週間もなかったんじゃないかと思います。去年のあの外出禁止令に近いガッチガチの緊張感こそなかったものの、やはり未だコロナ禍の中、という事で大っぴらに花見も憚られるご時世ですから、桜もパッと咲いてパッと散って、と言う感じでの時短営業。世界中で一番人間の暮らしに近い植物ですから、ヒトサマに気を使ったんでしょうかね。近年で一番早かったのが平成25年(2013年)だったんだけど、その時が3月23日くらいで満開だったから、それに匹敵するくらいの早さだったんじゃないかな。
そして今年の桜の特徴は、九州から南関東の広範囲に亘ってほぼ同時に開花し、ピークが短く一気に咲いて一気に散ってしまったところ。「桜前線」ってのは普通なら順繰りに北上して行くものなので、関東甲信越でも週ごとの見頃を変えながら花が楽しめるはずだと思うのだけど、今年の3月後半からの異常な高温のため、関東甲信越の桜は「時期をずらす、場所を変える、高度を上げる」の三要素がほぼ使えなかった。長野の平野部が4月の初めで散ってしまったと聞いて驚き。南東北も、船岡の一目千本桜がもう満開と聞いているので、週末ではピークを過ぎているでしょうな。明確に温暖化が進み、昔と比べて特に春と秋は短くなって季節感は失われているように思う。日本も春夏秋冬の四季から、雨季と乾季の二季ということになって行きそうです。
あちらも咲いた!こちらも咲いた!ととにかく騒がしかった今年の桜。そうなると、一番の見頃を抑えられるのはやはり地元の桜という事になります。この時期は恒例、と言っても良い小田急線の座間桜。少しだけ時間をいただいて、あっという間に過ぎて行く春を切り取ります。そう言えば、海老名のロマンスカーミュージアムが4月19日に開館しますね。暫くは人数を限定しての事前予約での営業となりますが、子供にせがまれたので早速予約してしまいました。