(画像:京成マーク)
私鉄の電車ってのは、以前は車体にこういうメッキのロゴが付いてましたよね。
小田急なら「OER」、東急なら旧型車に付いていた「T.K.K」、京王なら「K.T.R」のロゴを覚えています。
最近はどこもCI(コーポレートアイデンティティ)マークに変わってしまったけど…
京成3300型に残る、昭和の面影。
この微妙な筆記体は、グループの京成ストアの買い物袋とかにも使われてたような記憶が。
ってか、京成ストアって今あるんですかw
No.4 船橋駅(JR総武本線 千葉県船橋市)
錦糸町から地上に出た総武快速線は、東京の下町をかっ飛ばし千葉県へ。
次は中延の「ぶ」ですから、船橋まで乗ります。
正月の午前中、津田沼行きは乗車率も極めて低く、ガラガラの座席に座っていると眠くなって来るな。
JRの船橋駅は約60万人の人口を誇る船橋市の玄関口としての風格…は、どうでしょうw
どっちかと言うとデパートのある東武口の方が格上って感じ。
すすけた駅ビルは「船橋シャポー」と言うらしいが、そのネーミングもどうかとw
なんか場末のキャバレーかストリップ小屋みたいじゃねーか。
まあロンロンが地元の人が言う事じゃないのかもしれないけど。
駅で言ったら、大きさはともかく京成の船橋駅の方が全然上のような。
なんか心なしかこっちの方が活気があるような気がする(笑)。
京成線の船橋駅も、地上にあった時代は狭っ苦しいゴチャゴチャした感じの駅でした。
電車がホームに着くと、駅横の踏切を遮断機が上がる前に突破する猛者たちが有名だったよね。
そのダッシュっぷりたるや、有馬の開門か京成の船橋駅かってくらいなもんでして。
今や高架化工事が完了してすっかりスマートな駅になりましたが、基本的にカーブが多いのは変わってません。
世間的にはこの駅は「京成船橋」だと思うのですが、駅名票は「船橋」。
このちょっとアッパーな態度が京成風味だと思いますw
小岩、八幡、中山、船橋、佐倉、成田。路線図でも、車内放送でも、みんな「京成」を取っ払ってます。
これはライバルである国鉄に対する伝統の対抗意識なんでしょう。
昔「国鉄千葉駅前」って駅があったくらいだからなあ(現在の京成千葉)。
国鉄千葉駅前駅ですか。なんと紛らわしい(笑)。
今風に言うと、「あなたたちとは違うんです」って事なんですね。わかります。
ま、確かにどこも直接くっついていない独立した駅なんだよね。
だいたいはJRの駅と歩いて乗り換えられるんだが、小岩とか佐倉とかは要注意。
涙目になります。
ライバルが国鉄である京急もそうなんだよね。
今でも「普通車川崎行きが発車します、ダァ閉めます」とか言うしね。
奇しくもこの2社は、都営浅草線を使って相互乗り入れをする仲。
ライバルが国鉄、空港直結路線、初詣特需(川崎大師に成田山)、沿線にギャンブル場が多い、
普通列車しか止まらない駅がしょぼい、駅の周辺の時間が止まっている(特に新三河島とかw)、基本的に社員がガラ悪い…
共通点がたくさんあるんですねw
決して交わる事のない二つの駅に思いを馳せながら、次は「ふなばし」の「し」。
No.5 柴又駅(京成金町線・東京都葛飾区)
乗車した「エアポート快速」羽田空港行きは、中山、鬼越、菅野、八幡と下総の住宅街をかっ飛ばす。
あ、そう言えばカーブが多い割に飛ばすと言うのも共通点だね。
見通しの悪いカーブに連発する踏切、正直見ているとジェットコースター的と言うかヒヤヒヤもんです。
その運転は、ぶつかったらゴメンつーかぶつかった方が悪いだろ、てなもんでして。
実際こないだ鬼越の踏切で乗用車と列車が衝突してるんですけどねw
快速を京成高砂で下車し、京成金町線にお乗換え。やって来たのは柴又駅。
ふなばし→しばまた、で今日五つ目の駅をゲットです。
駅名票は「こっちは高砂!あっちは金町!分かったな!」と言う感じでやっぱりアッパー。
柴又は、言わずと知れた帝釈天題経寺の最寄り駅。
沿線では成田山に次ぐ初詣スポットと言う事で、高砂から乗った乗客の殆どが下車。
ま、せっかくだから私も降りてみましょうか。お正月だし。
そして駅前では帝釈天で産湯をつかったこのお方がお出迎え。
もう没後13年ですね。渥美清さん。
まあ正月三が日のうちにこんなトコ来るのが間違っているのかもしれないが、凄い人でした。
それでも境内の青空と神木、唐破風の帝釈堂はさすが歴史のある社寺と言う風格。
あ、割と神社仏閣行って拝んで来るのって嫌いじゃないんですよ。
別に宗教心も信仰心も持ち合わせてはおりませんが、そこはそれ、日本人独特の宗教観ってヤツでして。
人から尋ねて来られる宗教は願い下げですが、自分から足を向けるのは好きですね。
方々に出掛けては、その土地土地の寺社仏閣に行くと言うのは、何と言うかその土地の神様仏様に対する挨拶みたいなもんで。
そこでいくばくかの賽銭を投げて、旅の無事とちょこっとのお願いを掛けて来るだけですよ。
お参りが終わった後、仲見世でずらりと並ぶ縁日や出店をひやかしつつ、
良く煮えて美味そうな煮込みを売っていたので一杯貰う。
ビールも売っていたので一本貰う。
この雑踏の中、道の脇にあった石垣に腰をおろし、ビールを片手に煮込みをつまむ。
見上げる青空、今年の正月は天気はホント100点満点だねヅラの高田さん(@NHK)。
味の良く染みたモツを噛みつつ、次は「しばまた」の「た」。
つづく。