青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

シテンの四季島in桃源郷

2017年04月18日 18時00分00秒 | 中央東線

(いい湯だな@はやぶさ温泉)

勝沼で桜を堪能した後は、ひとっ風呂浴びに行く。夕方に帰ってもどうせ中央道のクソ渋滞にハマる事が確定しているので、少し時間をずらす思惑もあります。塩山市の北のはずれ、武田信玄の菩提寺として名高い恵林寺とは笛吹川を挟んで対岸に位置するはやぶさ温泉。鯉の大きなオブジェから、アルカリイオン水としても販売されるつるつるした良泉が浴槽にドバドバ溢れているいい温泉です。基本的に山梨のいい温泉は総じてぬるめなので、子供と一緒に入りやすいのが良いところ。「温泉とか行きたいけど、子供がちっちゃいとなかなかね~」なんて家族にもお勧め。


夕方の5時過ぎまで温泉の休憩室でダラダラし、そろそろ行こか!とクルマを出したのだが、帰り道の塩山駅前を通った際に子供が急に「四季島がいるっ!」と叫んだ。全く意識していなかった話に半信半疑で駅前へUターンしてみると、確かに塩山の中線にJREの新クルーズトレイン四季島が停車している。ふええ~!初めて見た!と親子で驚いたのだが、それよりも駅前に警察と消防の車が集結していて物々しい。どうやら塩山を通過中のSあずさがグモったらしく、そのせいで中央本線が見合わせ、試運転の折返しのため中線に入っていた四季島も抑止がかかっている模様。


聞こえて来る構内放送を聞くと、もうすぐ運転再開とのアナウンスがあったので子供とヨメに意向を確認すると子供はヤル気、そしてヨメはまあ好きにすれば的な(笑)。温泉に入らしてホコホコしているから機嫌が良いのかしら。どうやらエンドを見ると甲府方面に向かいそうだったので撮影地を当たると、東山梨駅との間のオーバークロス上に人影発見!同好の士の姿を先達に子供と乗り込み話を聞くと、どうやら既に通過は定時から1時間半近く遅れているそうな。運転を再開した中央本線、暮れていく空にやきもきしながら四季島を待ちますが、とりあえず遅れている列車を先に流しているのかちっとも来る気配がない。


同好の二人連れの方とああでもないこうでもないと予測される動きを組み立てながら待つ事30分。スーパーあずさが通過した後すぐさま鳴った遠くの踏切警報機!定時から遅れる事約2時間、これは来るねとお互い確信。子供が真っ先に見つけた四季島の鋭いLEDの光に「来たよっ!!」と声を張り上げると、春の桃源郷をゴールドのクルーズトレインが駆け抜けて行ったのでありました。
コメント
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