(薄暮のホーム@越中三郷駅)
富山大橋で夕暮れを迎え、空が焼けるか・・・と待ち焦がれているうちに、空は梅雨の空気を吸って白く霞んだまま日の入りを迎えました。日が暮れてから夜の帳が降りてくる間のほんの僅かな時間をブルーモーメントなんて言ったりしますけど、そんな時間帯をどこで過ごそうかと考えて、結局越中三郷の駅に。電鉄富山~寺田の間は、減便ダイヤとは言え朝夕の時間帯は上下の電車が10分ごとに行き交う過密なダイヤ。赤幕表示がもう東急当時のそれ、としか言いようがない17480形の急行宇奈月温泉行。相変わらずの幕故障状態であるのがいと勿体なき。
上市ローカルで折り返してきたと思しき電鉄富山行き。今回の富山行ではあまり捕獲出来なかった純正雷鳥色。10020形、そして14720形という僚友の引退により、地鉄電車最後の自社発注車の牙城を守る14760形。こちらも10030形同様、経年としてみたら40年を超えて来た車両も多く、そろそろ次世代車両を物色する時期に来ているとは思う。さすがに7編成も所属しているので、この形式がいきなり全て抜けるなどという事はあまり考えられないけどね。
家路への歩みを促すチャイムが流れる三郷の駅。ワンマン運転らしく、停車してからややあってドアが開き、上市方面の高校に通う生徒たちが下車して来た。遮断器が上がった構内踏切の向こうとこちら。それぞれが声を掛けて足早に去って行く女子高生たち。駅裏の出口を出て行く子の手がスッと上がって、今日の日はさようなら。
こんな風景を撮りに来たって感じがする、三郷の夕暮れ模様です。