青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

頑張るローカル線の顔

2018年05月31日 17時00分00秒 | 只見線

(森を抜けて@会津柳津~会津坂本間)

日中は2両の運用が中心の只見線にあって、最大編成の4両で組成された422D。一橋の船着き場から追尾を開始します。基本的に線形がそんなに良くないため最高速度は65km/hに抑えられており、加えて駅数も多いのでそんなにガツガツしなくても普通に追い掛けて行けば大丈夫。会津柳津の先、八坂野という集落の外れ。ハルジョオンの咲くあぜ道を登って来る姿をオーソドックスに編成撮り。線路際の衝立が少々やかましいのが玉にキズ。本務機を務めるキハ40572は今月全検を出場してきたらしく床下までピカピカのピッカピカで、「30-5 郡山総合車セ」の表記が見えました。まあそれにしてもオール両運車での4連、〆て8個の運転台がずらずらと並ぶサイドビューは壮観であります。


七折峠を大回りして会津盆地へ回り込んで来る422Dを、会津坂下ICから新鶴PAのスマートICを使って先回り。会津盆地の田園地帯で改めて水鏡風に構えてみました。既に田植えは終わっていて、すくすくと早苗が伸びている。そう言えば、最近我が家のコメは近所のスーパーで売っている会津産のコメだったっけ。一時期原発事故に絡んで「福島のコメ」という事で会津のコメも一緒くたに風評被害の餌食になってしまった事があるのだが、仕事の取引先のお弁当屋さんが会津産コシヒカリのご飯を売り物にしていたのでその当時頭を抱えていたのを思い出した。センシティブな問題なのは分かるけど、自分も福島県の広さと地形を見た上で冷静に考えろよと思ったものだ。

閑話休題。キハの長編成と言うと、東日本では男鹿線の朝に走るキハ40の5連で有名ですが、男鹿線はハイブリッド気動車ACCUMの導入が始まっていて、いつまで走るかなあという感じ。既に烏山線と八戸線からもキハ40は撤退しており、かつては日本のローカル線を我が物顔で席巻していた同系列の仕事の場はかなり減ってきているのが現状です。そんな中でも、未だにオールキハ40系列での運行が行われているというのも、只見線の特筆すべき魅力の一つですねえ。
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