(郷土の味に舌鼓@会津ラーメン)
寒い中で撮影をした後は、温かいものが食べたくなるもの。会津地方は、喜多方ラーメンを始めとしてラーメン屋が非常に多い。そんな会津の、国道121号沿いのとあるラーメン屋さん。会津地方は、朝にラーメンを食う「朝ラー」なんて言う習慣もあると聞いたのだが、この店も朝9時からやっているのは嬉しい。真夜中から動いていて、息子も自分も結構腹が減っていた。昼メシには少し早いかな?という時間に暖簾をくぐると、意外や意外のほぼ満席。地元のそれなりの有名店らしい。会津らしい醤油ラーメンの上にはチャーシューがどっさり。別にチャーシューメン頼んでないのにこの肉盛りの良さ。まあ自分なんかはラーメンは麺とスープが美味しければ・・・というタイプなんだけど、息子は大喜びでした。
ここは別にラーメンブログではありませんが、久し振りの本場の会津ラーメン。すっきりした醤油スープと、モチモチ、ピロピロした自家製の手打ち麺。ああ、この味この味という感じ。意外なほど太い麵が吉田うどんのようで面白かったのだけど、最初に訪問する一食目なら普通の麺の方が良かったか。東北方面のラーメンは、佐野・白河・会津・喜多方と、基本的にはオーソドックスな澄んだ醤油スープにモッチリ系の手打ち麺という組み合わせが多いと思うのですけど、やれ豚骨だ背脂だとならない分スッキリしていて食べやすくて好きです。小さい頃、千葉の祖父母の家に行くと必ず行くラーメン屋があったのだけど、そこのラーメンが確か白河ラーメンの流れのお店だったんですよね。なので、この南東北系に分布するラーメンの味は美味しさと同時に懐かしさを感じてしまいます。このお店のスープは、少し煮干しで酸味が効いているような感じでした。ごちそうさまでした。
お腹も満たされ、体も温まった中で訪れた芦ノ牧温泉駅。そうそう、4年前にも湯野上温泉に泊まってここまで会津鉄道に乗って来たんだった。あの時はここまで雪はなかったかなあ。会津荒海のおばあちゃんも言ってたけど、やはり今年は雪が多いのかもしれない。まがりなりにも会津若松市と南会津町は、一部地域が国の特別豪雪地帯に含まれる場所でもある。
芦ノ牧温泉駅を出て行く会津鉄道のNDC。阿賀野川の上流部である阿賀川(大川)に沿って、会津滝ノ原(現:会津高原尾瀬口)までを結んでいた元・国鉄会津線。本州では最後まで蒸気機関車(C11)による貨物列車の牽引が行われていた路線でもあります。米沢から喜多方~会津若松を経由して鬼怒川に向かう鉄道の計画(国鉄野岩羽線計画)は古く、明治時代から長年に亘って計画されていたもの。従来の郡山回りとは別に、日光から会津若松への裏街道を鉄道で結ぶルートでした。雪深い山王峠を境に分かれる下野と岩代、そして会津へと繋がる道は、江戸と会津を結ぶもう一つの重要な交易路。そして、新政府軍が幕府と奥州列藩同盟を会津に追い詰めた、戊辰戦争の戦いの道でもあります。
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