(身近な街だから@登戸駅)
見慣れた街の、見慣れた景色が、突然の凶行により血塗られてしまうこと。 同じ子供を持つ親のはしくれとしてやるせないし、憤りを感じるのだけど、では守るためにどうすれば?という解決策はなくて、それが余計にやるせなさを増幅させてしまう。明確な殺意を持って不意打ち的に凶行に及ぶ犯罪者に取りうる対策などない。せめて子供に、制服に加えて防刃ベストでも配ってやればよかったとでもいうのだろうか。今朝、何食わぬ顔をして自宅を出て、読売ランド前の駅から登戸に向かったというその足取りにも戦慄を覚えてしまう。
登戸駅は、旧向ケ丘遊園地の一角に建てられた「藤子不二雄ミュージアム」の最寄り駅ともなっていて、休みの日は親子連れの姿も多い。駅も最近ドラえもんの世界のイメージを取り入れた小田急らしからぬデザインに模様替えして、昔の南武線との乗換え駅として狭くて汚いゴチャゴチャした登戸を知る世代としては隔世の感があったりする。府中の競馬開催日には登戸日勤の援軍を頼まれる事も多く、バイトの身で狭いホームに立っては乗客整理に当たっていたことが懐かしく思い出される。自分の知っている登戸は、競馬帰りの客が酔っぱらって駅員にケリ入れて来ることはあっても、こんな事件が起こる街ではなかった。改めて被害に遭われた方々とその関係者の皆様に哀悼の意を表するとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
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