(画像:SLフェスタ@千頭会場)
と言う訳で極めて消化不良のまま三脚を片付け、ご同業の方に景気の悪いご挨拶をして撤収。崎平の駅まで荷物を担いで戻る足取りの重い事(笑)。行ったからって成果がある訳じゃないと言うのは趣味事の常ではありますがね。第二第三の撮影者が一斉に撤収して集まってきたため、いつもは乗客もまばらな崎平の駅が黒山の人だかり。
千頭の駅では先行して到着したSL重連を開放し、転車台を使っての方向転換中。今日はSLフェスタと言う事で特別に子供たちを構内に入れての転回作業。秋の運動会IN千頭って感じですか。転車台に乗っているのがC1ことC108号機(1930年製)。デフレクターと呼ばれる除煙板がなく、石炭庫の無骨なリベット打ちといい古典的な風貌が特徴です。下りではハナを切ったC11190号機は既に転回済みでしたね。ランボードの横に給水装置があるのはC10と同じですが、10年後輩のC11には除煙板がついてますし、鉄板の接続が電気溶接に変わってるんで見た目がだいぶ違う。性能的にはC10を軽量化してバージョンアップしたのがC11なんだそうですが、個人的にはC11のほうがスタイリッシュで好みではあります。
ひとしきりSLフェスタの賑わいを眺め、物販のブースを冷やかしつつ富士宮やきそばとラムネで一息。意外に暑かったのでビールでも飲みたいところだったが…もう来年のSLカレンダーなんて売ってたので一本買ってしまった。こう言うイベントだとさすがに財布のヒモもゆるみがち。返しはどこで撮るかって~のを全然考えてなかったんだが、そろそろ出発の時間も近いってんで車を出す。基本的にはキャパの広いところじゃないと話にならないだろうから、駿河徳山の先の道の駅(フォーレ中川根)の裏の大井川の河原から狙ってみましょうかね。川の流量の少なくなっている部分を靴を濡らさないように渡渉して、河原の砂利の真ん中に三脚を突き立てます。一応西の空は晴れて、緩く傾いた秋の日差しを受けながら近鉄吉野が千頭へ向かって走って行く。あの列車が千頭に着いたら交換でSLが出発するので、待ち時間は30分くらいですかねえ。
さすがにこんな大河のド真ん中の中州までカメラを持ち込む人間はまばら。川風と川音を肌に感じつつウトウトしながら待っていたのだが、駿河徳山の駅から汽笛が聞こえて来た!と思いきや太陽は通過するはぐれ雲に隠れてしまい、行きも返しもなんだかなあ~と言う感じの写真の出来栄え…どっちも通過したらすぐに雲が抜けて晴れの天気に戻っているのもなんだかなあ~と(笑)。もうこう言う日は何をやってもダメね。と言う事でもうちょっと粘っても良かったんだけど、さっさと切り上げて川根温泉に行ってひとっ風呂浴びて帰る事にする。いつも川根温泉は人気の施設で人が多いのだが、この日はSLフィーバーでなおの事混んでましたねえ。それでも湯量たっぷりで塩辛く熱い川根温泉の湯はパンチが効いてて体がシャキッとします。まあ来週からSL2往復になるし、またリベンジすればよかんべ。
大井川に行くと、SLばかりに目が向いてしまいますが、SL抜きにしても楽しめる路線ではありますね。来月あたりは紅葉がらみで井川線にも顔を出したいところだが…泊まりで行くしかないか??
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