青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

第3回バナ釘ツアー第6章 ~岬めぐり~

2007年03月04日 19時25分02秒 | 日常
(写真:女人禁制)
何となくRPGに出て来そうな岬。

●突端を目指して(Cape Kamui&Shakotan)
さらに積丹半島の先端を目指して車は進む。
次の目的地は、岩内の2つ隣の神恵内村にある「道の駅・オスコイ!かもえない」。今度はどんなカントリーサインが。wktk。だったのだが…

台風で壊滅していたorz

何と平成15年9月の台風18号で、隣接する大森大橋ごと吹っ飛ばされた模様。
しかしこのR229、前述の豊浜トンネルの事故だけでなく道路災害が日常茶飯事なのですね。ぬるい建設局じゃ維持できませんがな。この道は。
台風による高波被害らしいが、海上の橋梁をくの字にへし曲げるってどんな波だとw

えぐられた岩盤も生々しい被災現場(現在は新道の取り付け工事中)を通過し、さらにさらにR229。岬の取り付け部分のアプローチ道路で台地の上に上がると植生から高い木が消え、篠竹の生い茂る台地になって、ここが神威岬への入口。ともかく風の強い場所らしい。駐車場に車をデポし岬へは雪の積もった遊歩道を歩く。坂を上り切ると急に視界がパーッと開けて、赤い岩盤の連なる断崖の向こうに白い灯台が見えてきた。

神威岬。「カムイ」と言うのは、アイヌ言葉で神様の事なのだけれども、なるほどここは人を寄せ付けない神の領域と言う雰囲気がピッタリの岬である。荒々しい岩肌といい、鉛色の空の下に打ち寄せる波といい、

♪さかまく~なみとひらめく~そらが ガンバと~仲間をうちのめす~
(BGM「ガンバの冒険」のエンディングテーマ)

と言う感じの、何とも寂寥感の漂う場所である。鬱病の人が来たら速攻で身投げしちゃうなこりゃ。しかし我々、山奥の行き止まりの温泉地に行ったり、黒部峡谷で泊まったり、能登半島のはじっこまで行ったり、非常にはじっこ好きだよな(笑)。まあ、人の行かないところを目指すとだいたいがはじっこになるのだけれども。
灯台のある岬の突端までは、ここからさらに崖伝いの遊歩道を歩いて行く。しかしながら、冬の間は立ち入り禁止。まあ、足元もおぼつかないジイ様が歩いて海に落っこっちゃっても責任は取れんからな…と思ったら、崖の向こうから地元のジイさんが犬とともにふらりと現れましたwみんな柵をくぐって岬まで行っちゃってるみたいね。

お次は神威岬の西側にある積丹岬へ。ここが積丹半島の最北端である。
神威岬と異なり明確な突端のない平板な岬であるが、島武意(しまむい)海岸と言う風光明媚な磯を中心とした断崖が連なる。きれいな海に岩礁が続くこの辺りはウニだのアワビだののいい漁場みたいで、そこここに「密漁禁止!」の立て看板がある。こんなトコで北朝鮮の船がこっそり日本人を拉致っても絶対分からないでしょう(笑)。ここも駐車場から岬までは結構歩かされたなあ。岬への道から振り返ると、午後の日差しにけぶる集落が見える。ここは入舸(いりか)と言う集落らしいが、読めん(笑)。
冬の北海道にしては暖かい日に、汗ばみながら坂を上がって積丹岬の灯台へ到着。神威岬もここもそんなに灯台は大きくないが、岬からの風景はこちらのほうに軍配かな。手の施しを受けないピュアな大自然と言う感じがいかにも北海道らしい。突き出した崖、波が岩を洗う。このような景色は太平洋側だと三陸海岸の北山崎あたりにしかないでしょう。何となくだが、断崖絶壁は日本海側が似合う。東尋坊じゃないけど、崖際に行って靴を揃えて脱いでネタ画像なんてとてもとてもw

と言う訳でオーソドックスに記念撮影
まともだ…(笑)。

続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする