昨年の2月、三ケ日温泉へ出かけた折りに寄った「浜松フルーツパーク」は衝撃的でした。東京ドーム9個分の敷地に、160種類の果樹が4,300本も植えられていて、ちょうど、プロに寄る剪定が終わった沢山の木々を、まじかに見ることができたからです。もちろんプラムもありました。その時の撮ったプラムの写真が下の3枚です。
ちょうど広げた傘を逆さにした形状といったところでしょうか。上の2枚に見えるポールは「防鳥ネット用」のポールですが、下の写真のポールは、若くて細い枝を支えるロープ用に建てられたものです。見回りに来られた職人さんに剪定の仕方、考え方、時期などをお訊きしました。そこで最も驚いたことは「着果枝を数年で交代させ、常に若い着果枝を育てるのが剪定の大切な仕事だ」ということでした。この考え方は、私の剪定理念に全くなかった視点でした。それに「徹底した“陽当たりの良さ”追及」。これを思い出して、今年の剪定に挑みました。
上の写真は“大石早生”という種類のプラムで、剪定終了後、横からと上から撮ったものです。悩みながら、迷いながら、思い切ってお手本の真似をした剪定です。今年は着果が悪くても、来年にはお手本の通りになり、笑いが止まらないほどの収穫が必ず実現すると信じながらの作業でした。
上の2枚は“サンタローザ”と呼んでいる種類のプラムで、同じように横からと上から撮りました。ただし、こちらは「新方式」と「従来方式」の折衷方式で、フルーツ・パークを意識しながらも、従来の方式を残し、樹形の完成が少し遅れても、今年の収穫も期待したいという、小心者の剪定です。
右が「サンタローザ」で左が「大石早生」です。どちらも、添え木や棕櫚紐(しゅろひも)で引っ張り、若い枝を倒したり起こしたりしました。今年の4月は、芽吹きの様子など、毎日の観察が楽しみになることでしょう。
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