鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4943回】 新卒や未経験者で組織をつくっていく重要性

2024年07月12日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社の守備範囲は本当に広いです。

商品を企画開発する。
自社の商品や会社のマーケティングを展開する。
自らお客様を集客し、販売する。
契約後、詳細打合せをおこない、図面を制作し、
図面どおりの建物となるよう、施工をおこなう。
お引渡し後のアフターメンテナンスもおこなう。

商品企画・マーケティング・営業・建築・品質管理・アフターと
それはもう本当に守備範囲が広い。

社内だと営業・設計・積算・コーディネーター・工事・
アフター・広報・総務経理などの部署の方たちと
協力して仕事をしなくてはならない。

外部の方だと例えば、
大工さん・基礎屋さん・設備屋さん・電気屋さん・
左官屋さん・板金屋さん・塗装屋さん・建具屋さん・
建材店さん・木材店さん・サッシ屋さん・仮説屋さんなど。
いろんな方たちと、連携を取ってつくらなくてはなりません。

業務の守備範囲の広さ、社内や外部の方たちとの連携など、
本当に 難易度が高いビジネスだと思います。

多くの方が関わるからこそ、重要なのが
住宅会社の組織力だと思っています。

経営理念や経営者の考えの下、
皆で同じ方向を向いて、協力し合って
はじめて良い家が建てられると思います。

これが

「俺は俺の仕事だけすればいいんだ」

というような考えのスタッフや業者さんがいると
家の品質も大きく下がっていくのです。

皆で協力し合って、ベクトルを一つにし、
「お客様のために」という気持ちでつくるからこそ、
良い家が出来るのです・

こうした心を一つにできる風土は、
基本、新卒や若手のすなおな未経験者で
構成された組織の方が持ちやすい、
と個人的に思っています。

実際、昨日お伺いしていたクライアント様も
今の店長の大半が新卒入社のプロパー社員さん。

本当に皆さん素直で良い感じなんですね。

お客様のために、そして会社のためにという気持ちが
店長の皆様から伝わってくるのです。

これはすなおな新卒入社の社員さんを
丁寧に育成していった賜物だと思います。

一方、お金の力で他社の優秀なスタッフをかき集めている、
私が日本で一番嫌いな住宅会社は、
こういう雰囲気には絶対にならないだろうと思います。

だから一時的に棟数が増えたとしても、
エリアで長い年月、家づくりをやっていく中で
皆の心が一つにならず、良い家もつくれず、
悪評が流れるようになっていくでしょう。

実際にいろんなエリアでそういう話を耳にします。

守備範囲がとにかく広く、
多くの方と協力して仕事をしなくてはならない住宅会社は
新卒や若手未経験者で組織をつくった方が、
長い目で見た時に強い会社になっていくのです。
コメント
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