組織内で若手として通用する間は、
人間的に未熟であったり、ミスをしたり、
結果がなかなか出なかったとしても、まだ許されます。
ところが人間、誰もが必ず1年に1つ、歳を重ねるのです。
気がつけば、組織内で中堅になっていて、
そしてあっという間にベテランとなります。
自分がベテランになるまでにプレーヤーとして結果を出し、
プレイングマネージャーやマネージャーとして、
部下育成に定評があるとか、
チームとして目標を達成し続けた、
という実績があると、
そのまま部門長や事業部長、役員というポストが与えられますが、
こうした結果を出せなければ、
プレーヤーとして現場で働き続けることになるのです。
そして現場の中心メンバーは、
大抵どの組織でも中堅から若手なのです。
ここでベテランなのに現場で仕事をする場合、
現場の中心となる中堅~若手のメンバーから、
一目置かれる人格を持っていなければ、
チームの中で完全に浮いた存在となることを
ビジネスパーソンは知っておかなくてはなりません。
お客様に対しても、働く仲間に対しても、
とにかく誠実に敬意を持って向き合うとか、
誰よりもコツコツと努力するとか、
若手から見て尊敬される人格者であれば、
チームに馴染むのですが、
言っていることとやっていることが一貫性が無かったり、
人に対して誠実では無かったり、
嘘や言い訳が多いオッサンだと、本当に嫌われてしまい、
チーム内に居場所が無くなります。
そしてこういうタイプの人に限って、
プライドだけは高いので、
なかなか自分の非を認められなかったり、
自分を変えようとしないのですね。
こういう組織におけるセオリーを
ビジネスパーソンは知っておいた方が良いでしょう。
20代、30代の頃から、
実務における知識や経験を積むだけでなく、
年齢に応じた人格を形成しておくことは、
長い間、稼ぎ続ける上で重要なのです。
年齢に応じた人格を形成できているでしょうか?
10年後、20年後、自分の居場所をつくるのは、
自分自身の能力と人格なのです。