住宅業界を見ると、
お客様から見て分かりやすい入口を
つくれていない会社が多いと感じます。
この分かりやすい入口を
つくることができていない会社が、
来場に苦戦しているのです。
ファッションの世界での入口は、
ブランドであり、デザインテイストです。
私の場合、ブラックレーベルやエポカといった、
ちょっとカッチリしたブランド、デザインが好きで、
そういうブランドを選び、足を運びます。
カジュアルが好きな方は、別のブランドに足を運ぶでしょうし、
もっとイタリア風のファッションに振りたい方は、
Dolce&Gabbanaなどのブランドを選ばれることでしょう。
もしくは、 Tシャツ専門店とか、
パンツ専門店といった入口の作り方も
消費者からすれば、分かりやすいでしょう。
ところが、ファッションの入り口が、
例えば材料(綿とかポリエステルなど)になったり、
価格帯別(1万円~2万円のものなら何でも)になると、
一気に買い物がしにくくなると思いませんか?
これが、入口の作り方を間違った例になります。
こんな入口を作ったら、お客様が来場しづらいですよね?
では、住宅の場合の入口の作り方はどうあるべきか?
答えは、テイスト別が、
お客様からすれば、最も分かりやすいのです。
北欧風とか、アメリカ西海岸風とか、和モダン、
といったジャンル分けだとお客様はイメージしやすい。
ところが、これが構造別(木造在来か鉄骨か木造2X4か)とか、
断熱工法別(グラスウール断熱化外張り断熱か、など)とか、
価格帯別(坪45万・55万・65万)に入口を作ると、
お客様にとってみては、非常に分かりにくいのです。
ファッションの世界で言うと、
材料別や価格帯別で入口をつくるようなものなのです。
弊社では、住宅業界はファッション化するので、
多棟数を目指すのであれば、
2~3テイストの家づくりが得意である、
という発信をすべきで、
得意なテイストのモデルハウスを建てるべきである、
という提案をしております。
また激戦エリアにおいては、1つのテイストをとにかく深堀する、
という手法を提案させていただいております。
そうすることで、
お客様は自分が求める家を
建ててくれる会社かどうかが分かりやすくなり、
濃いお客様が来場してくれるようになるのです。
お客様にとって分かりやすい入口を
皆さんの会社はつくることができているでしょうか?