鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4382回】 SNSの運用を外注するのは・・・

2022年12月29日 | 住宅コンサルタントとして

私自身がInstagramやTikTokで

住宅系の動画ばかり見ているからか、

最近、とにかく広告で表示されるのが、

 

「YouTubeを活用して集客を10倍に」

「SNSの運用を代行して安定集客を実現」

「HP制作やWEB広告を代行して安定集客月30組」

 

という感じのもの。

 

集客不足に陥っている住宅会社・工務店で、

かつ情報収集力・分析力に欠けている会社が、

こうしたものに飛びつくんだろうなぁ、と思っています。

 

まず、大前提で知っておくべきことは、

WEB制作・WEB広告で優秀な会社は、

こなせないくらい仕事の依頼が殺到し、

営業なんてやっている暇がない、ということです。

 

だから広告にお金をかけて、

自社のサービスを大量に表示する必要もないですし、

営業の電話をかけるとか、訪問する暇もないのです。

 

そしてもうこれは絶対におススメできないのは何かというと、

SNSの運用を代行したり、

コンテンツマーケティングと称し、

その辺に転がっている情報をコラムのようにまとめたものを

定期的に自社のブログなどにUPするのを代行するサービスです。

 

こういう会社が提示してくる指標が、

リーチ数であったりクリック率や単価のことなのですが、

彼らに欠けているのが、

マーケティングの本質的な理解力なのです。

 

なぜ、SNSでいろんな情報を発信する必要があり、

なぜSNSを代行してもらうと意味が無いのか?

 

なぜ、内容の薄いコラムを発信しても無駄なのか?

 

この答えはすごく簡単で、結論、

 

「ファンをつくることがこれからの時代、重要だから」

 

という1点に集客されます。

 

今、残っている住宅会社は、

基本、良い家を建てる知識と技術はあるのです。

 

だから、商品で差をつけることが難しい。

 

そしてどの会社も、広告にお金をかけられるだけの力が、

住宅業界にはある訳です(←単価が高いため)。

 

広告量は業種別に見ると、非常に高いのです。

 

なので、広告でも差がつきにくい訳です。

 

結論、

 

「あの会社の見学会だから行ってみよう」

「あの会社のモデルハウスだから、見る価値はあるな」

「あの会社のスタッフさんがイチオシのモデルハウス、

って言っていたから、ちょっと見に行かないと・・・」

 

と会社やスタッフさんの信用度を高めることや、

ファンを作っていくような情報発信が重要なのです。

 

お客様に信用してもらったり、

ファンになっていただくには、

人間味あふれる発信が欠かせないのですが、

その情報発信を代行すると、

もの凄く機械的で温かみのない発信になるのです。

 

それって、意味あるんかいな?

と個人的に思うのですね。

 

結果、ファンが増えず、応援してくれる方も増えず、

来場にはつながらないし、

来場しても成約につながりにくい。

 

なのでYouTubeやSNSの代行業者は、

リーチ数やインプレッション数、クリック率や単価の数値を

専門用語を使って専門家っぽく話すのかな、

と個人的に思っています。

 

もちろん、業務の基本を覚えるために、

最初、代行業者に依頼するのはありかと思いますが、

代行業者に丸投げで集客数が増える、

なんて思っている住宅会社は、

ファンが増えず、ずっと集客に苦しむことでしょう。

 

何のためのSNS?

何のためのYouTube?

 

この本質を理解すれば、

無駄な一手を打つことは無くなるのです。


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