一昨日の大雨の中、
公共交通機関がストップしようが、
昨日の午前中に何が何でも下関に着ける状況に
しておきたかった理由が、
安藤忠雄さんの講演会が下関であったから、です。
このような機会を企画して下さった、
下関青年会議所の皆様には
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
さて、安藤さんのお話、
それはもう本当に面白かったです。
まず、話の中で笑いが起こるネタをいくつも仕込んでおられます。
(もしくはアドリブかもしれませんが・・・)
更にとにかく事例が豊富で、具体的な事例をいくつも話して下さいます。
だから、最後まで楽しく、集中して聴くことができました。
例えば、アメリアで安藤さんが設計した個人宅、
土地+建物で30億かかったそうですが、
それを歌手のビヨンセさんが欲しくなったそうで、
オーナーに売って欲しい、と打診したそうです。
オーナーは、当初、「絶対に売らん」と言っていたそうですが、
ビヨンセさんから提示された金額が280億だったそうで、
その金額をみて、一瞬で売ることを決断した、というお話。
またベトナムで日本人の鮨職人の募集があり、
その年棒が700万とのことなのですが、
なんと住む家とメイドさん完備だそうで、
それだとベトナムで働いて日本の家族に仕送りできる、
とのことで、日本人の板前さん3人が、知り合いのお店から旅立った、
というお話だったり・・・。
自分が知らない世界のことを具体的に教えていただけると、
こちらとしては集中して聴くことができますね。
また安藤さんは、講演の中で大阪のことを結構ディスるのですが、
それ、聴いている方全員、全く不快に思わず、
もちろん楽しく聴いておられるのですが、
それは、安藤さんの人間力に加え、
安藤さん自身が大阪のことを大好きだから、
ということが挙げられるなぁ、と感じました。
その昔、島田紳助さんもおっしゃっていましたが、
自分が悪口を言うのは、大好きな人だけだ、
逆に本当に嫌いな人の悪口を言ったら、
場の空気が楽しくならないのです。
安藤さんが大阪のことを大好きだから、
ディスってもあんなに楽しい空気になるのでしょう。
安藤さんは今の日本、今の若者に危機感をお持ちで、
日本の若者や子どもが良くなるように、
自分ができることをやっていきたい、という強い意志が
お話の中で感じられました。
とにかく目標を持つこと。
自分の意思を持つこと。
何でも好奇心を持つ。
自由・勇気・体力は欠かせない。
楽しく元気よく仕事をすること。
自分の住んでる地域や日本だけの視点ではなく、
世界とつながっているということを忘れないこと。
世界を見ること。
本当にあっという間の90分でした。
私、単純ですから、安藤さんのお話を聴かせていただいて、
俄然、やる気が出てしまい、
今年、もうスケジュールはパンパンなのですが、
調査に行きたいところが昨日だけで6個増えました。
90分の講演で、もの凄いパワーをいただきました。
私自身もクライアント様に、
情報だけでなくパワーや情熱も届けられたら、
ということも改めて感じました。
安藤さんが元気なうちに、
本当に一度、お話を聴く機会があれば、
と思っておりましたが、その願いがかなった1日でした。