鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1679回】 幅広いモノの見方

2015年08月06日 | 住宅コンサルタントとして
先日、ある国会議員が高校生の前で熱いスピーチをしている動画を見つけ、
それを最初から最後まで見ていました。

その方は、野党の方で反原発、反安保、反政府の考えをお持ちなんですね。

世の中、いろんな考えが存在するので、どんな主張であろうが尊重はすべきです。

その方が学生さんにおっしゃっていたのは、

・日本の大学生の中で2人に1人が奨学金を利用している
・その奨学金を利用する方の7割が有利子の奨学金を借りているという状況
・先進国の中で給付型の奨学金(返す必要がないもの)が無いのは日本とアイスランドだけ
・日本の政治は大企業から献金をもらっている政治家が大半を占めているので、
大企業に有利な政治が展開されている
・日本ではかなり貧富の差が大きくなっていて、貧困層が増加
・それなのに消費税をまだ上げようとしていて、更に貧困層の方の生活が苦しくなる

ということです。

もう矛盾がありまくりというか、あまりにも偏った主張であり、
世界のことを幅広く知らないのではないか、と感じましたし、
ピュアな学生さんを洗脳しようとしているのでは、と感じました。

例えば北欧では、大学まで学費が無料という国もあります。
それに比べれば、日本の奨学金制度は、遅れています。

ただその裏には、消費税率は23%、所得税も20%以上という現実があるのです。

その政治家は、消費税を上げるのはけしからん、というような主張をしていたのですが、
社会保障を充実させようとするのであれば、原資がいるのは分かりますよね?

消費税と所得税をそこまで上げたら、貧困層の方の生活をもっと直撃します。
税率の高さと社会保障の充実は比例するのですが、
そこを触れずに学生さんに言うのは、ちょっと違うよなと思いました。

ある種、悪意を感じました。
演説のスキルは見事なのですが・・・。

と同時に、幅広い知識、幅広いモノの見方ができるようになっていないと
一方的な主張を信じてしまうのかな、と・・・。

そうならないためにも、いろんなことを学び、
幅広いモノの見方が出来るようにしておかなくてはいけないですね。
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