アルバム5曲めは、1940年発表霧島昇さんの「誰か故郷を想わざる」です。
初カバーは2004年の「演歌名曲コレクション4〜番場の忠太郎〜」でした。
https://m.youtube.com/watch?v=NU2DHhAoAZQ
2014年ver.はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=sllJc7tK4GI
日本を遠く離れた戦地の兵士たちの間から最初のヒットの火がついたと言われているように、故郷を偲ぶ歌の代名詞として長い間愛されてきました。
Kiinaも歌謡コンサートやうたコンで数えきれないほど歌ってくれていますね。
2014年当時のKiinaはとても絶好調とは言えない状況にありました。長年に渡る酷使で大切な喉ちゃんは疲れ切っていましたし、そのことが完璧主義のKiinaの心にも大きなストレスをもたらしていたと思います。
正直なところ、このアルバムには「なぜ声の状態がパーフェクトじゃないタイミングで歌い直しのアルバムを出したのか?」、私には長い間制作陣の意図がつかめませんでした。
でも、今あらためてこのアルバムに耳を傾けてみると、声の勢いに任せることをせず、ひとつひとつの歌詞の意味をじっくり汲み取り消化する作業をして、その言葉に一番相応しい声で歌おうとしているのが感じられます。
声が万全の状態ではなかったからこそ、それを補って余りある誠意でもって歌にこめられた思いを伝えようとしたのが2014年ver.の歌声だったのかな?と、そんな風にも思い直しています。