アルバム4曲めは「一剣」のカップリングの「きよしの森の石松」ですので、次の「おもかげ峠」
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COZA-216-7.html
Kiinaの歌唱はこちらから↓
途中にセリフも入っていますね。
https://m.youtube.com/watch?v=4AYIFQuckWI
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/44965/
「汽笛とおくて」とありますが、「汽笛遠くで」の誤記ですね。
ふるさとを離れる時に別れたあの娘は、主人公が東京で夢を追っている間に別の人と結婚するという。
Kiinaの歌声は透明でとても綺麗。しみじみとしたセリフも味わい深いです。
でも、ちょっと考えました。
峠の別れ、遠くの汽笛…これは、いったいいつの時代を想定して作られているのでしょう。
同じアルバムの中に「柿の木坂の家」が収録されています。
乗合バス、村祭り、機織り。どこか設定が似ているようですが、青木洸一さんが昭和32年に歌ったこの曲は、間違いなく昭和32年の時点に立って、その何年か前を振り返った、いわばリアルタイムの歌でした。
2006年(平成18年)のKiinaは「おもかげ峠」をどの時代の主人公になって歌ったのでしょう。
そもそも演歌の世界とはそういうもの。時代さえも超越してしまえるところも魅力のひとつです。
「おもかげ峠」もしみじみとした佳品だと思います。
でも、部屋に飾った今のKiinaの写真、厳選しても厳選してもいつの間にか無限に増えていくKiinaに囲まれながらこの曲を聴いていたら、何だか時空の歪みの中に入りこんだようにクラクラしてしまいました