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氷川きよしについて ★ by とねりこ

Kiinaの歌声を味わい尽くす♬〜129「人生の並木路」

カバー3曲めは、ディック・ミネさんの「人生の並木路」

https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COZA-216-7.html

Kiinaの歌唱はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=yqFDsvw628k

歌詞は歌ネットより。

https://www.uta-net.com/song/54986/

 

オリジナルは、昭和12年公開の映画「検事とその妹」の主題歌として作られました。

ディック・ミネさんの名唱で戦前戦後を通じて愛されてきましたが、森進一さんが古賀政男さんの作品を集めて制作したアルバム「影を慕いて」でこの曲を歌われて、新たな感動を呼びました。

 

森さんとタッグを組んでいらした作曲家の猪俣公章さんが、ご自身の自伝の中でアルバム制作の経緯を紹介されていました。

猪俣さんは古賀政男さんのお弟子さんでしたが、「森さんで古賀先生のアルバムを作りたい」とお願いしたところ、「自分はコロムビアの専属」(森さんはビクターです)と門前払い。

ところが、以前から古賀さんご自身が森さんに興味を持っていらしていて、その直後に「ちょうどコロムビアとの契約更新の空白期間がある。今なら!」と古賀さんの方から猪俣さんに連絡され、それでもコロムビアに配慮して古い作品で構成することにしたのだそうです。

森さんのレコーディングには古賀さんが直々に立ち会って細かく指導され、時には涙を流されていたと。

確か「人生の並木路」もそうだったように記憶しています。

 

長々とご紹介したのは、猪俣さんの自伝「酒と演歌と男と女」の中でも、特にこのエピソードが強く印象に残っていたからです。あの伝説のアルバムがそんなことから誕生したんだなぁと。

 

そういうわけで、森さんの鬼気迫るような歌唱の印象が強い「人生の並木路」ですが、改めて創唱者のディック・ミネさんの歌唱を聴いてみると、こちらもしみじみと深く胸に沁み渡ってきます。

要は、この曲は単に歌が上手いだけでは聴き手の心に届かない難曲なのだろうということです。

歌詞だけを見ると淡々と3行詞が並んでいるだけのようでいて、そこに聴いている人それぞれが自分だけの思いを寄せる、そんな曲なのでしょう。

 

私はKiina28歳で吹きこんだこのアルバムよりも、ずっと後になってから確か「BS日本のうた」で五木ひろしさんとコラボした時の歌唱の方が印象に残っています。

五木さんが1番をKiina2番を。短いフレーズでしたが、大先輩の胸を借りるのではなく、解釈の深さも表現力の高さもまったく五分と五分の素晴らしいコラボでした。

 

ちなみに、私が「泣くな妹よ 妹よ泣くな」のフレーズで思い浮かべるのは、うんと幼い頃に祖母に連れられて町の劇場で観た映画のワンシーンです。

後で思うに、おそらく「にあんちゃん」だったのではないかと。

コメント一覧

サファイア
とねりこさん、
>男→女→男→女という兄妹構成
これまた、私の母の兄妹構成と全く同じで、ビックリ!(残念ながら全員故人)母は末っ子です。 で、ついでに父(はっきりわからないが、7人きょうだい?)も末っ子で、私も末っ子です。

それだけじゃなくて、いとこの中でも、父方・母方両方で一番年下という、まさに「筋金入りの末っ子」なのです!(だからこういう性格なのかも(^^; )

こういう人って、珍しいのではないでしょうか?
蘆花
印税が入り大学に行かれたのですか?良かったですね。貧しい生活をしていてなかなか新しい運動靴も買ってもらえなくて、新しい運動靴を大切にしてトイレは裸足で行くシーンがあったのですね。
今の日本では考えられない貧しさですよね。にあんちゃんはその後どのような人生を歩まれたのでしょうね。ずっと幸せだったらいいですね。
とねりこ
ちなみに。
「にあんちゃん」の印税のおかげで、次兄(にあんちゃん)の方は慶應大学へ、安本さんは早稲田大学へ進学されたそうです。
とねりこ
「にあんちゃん」は、少し大きくなってから安本未子さんの原作を読みました。
戦前に朝鮮半島から九州の炭鉱に渡ってきた両親が貧困のうちに相次いで亡くなり、生活のために長兄と姉は遠方へ、残された次兄(にあんちゃん)と妹は知り合いを頼って転々とする、という日々を安本さんが克明に記録した日記を読んだお兄さんが出版社に持ちこんだところ、たちまちベストセラーになり、今村昌平監督の手で映画化されたそうです。

男→女→男→女という兄妹構成がうちと同じなのと、私もよく下の兄にくっついて遊びに出かけた記憶があって、別に毎日食べられないほどは貧しくなかったけれど、「にあんちゃん」も「人生の並木路」も自分の幼い頃の記憶と重なりました。
蘆花
「にあんちゃん」懐かしいです。私も子供のころ見ました。ただ見ているだけではっきりとした記憶はないのですが、印象に残っているシーンは、にあんちゃんが、新しい運動靴を買ってもらったのか、人からもらったのかが忘れましたが、トイレに行くときに、汚れてはいけないと靴を手に持って裸足で入っていくところで見ている人の笑い声がおこり、それで記憶に残っているのだと思います。
せり
おはようございます。「人生の並木道」この歌は歌唱力を前面に出すということでなく心で歌う作品ですね。歌い手のそれぞれの思いがにじみ出る歌唱が胸を打ちます。五木さんとkiinaのコラボはスペシャルステージでしたでしょうか。そして「にあんちゃん」懐かしいです。当時は小学校の映画教室というのがあってディズニーアニメと一緒に映画館で観た記憶があります。文部省推薦の映画だったんでしょうか、内容は曖昧なんですが幼い兄妹の物語でしたね。
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