アルバム・ボーナストラックとして「COME ON」が初回限定盤、通常盤のどちらにも付いていました。KIINA.の歌唱はこちら↓
歌詞は歌ネットより。
「ラヴ イズ オーヴァー」の伊藤薫先生なので、KIINA.に提供してくださる作品も「片恋のサルサ」や「Jewel」など少〜しだけポップス寄りの歌謡曲が多い印象です。どの曲もどことなく垢抜けていますよね?
「COME ON」も、老若男女が無理なくノレるリズムですね。
KIINA.はこの作品について、「氷川きよしのコンサートに世代や性別を問わず、色々な方が集まってくださったら嬉しいですよね。ファンの方というのは、その歌手と考え方や思考が似ていて、共感するからファンになるとも思いますので、そんな思いを同じにした老若男女が一つになって楽しめるのが、この『COME ON』だと思います」とインタビューで説明しています。
そう!KIINA.はここで、さり気なく、でもとても大事な発言をしていました。
「考え方や思考が似ていて、共感するからファンになるんですよね?」と。
自分の中で作り上げた理想像を一方的に押しつけるのではなく、同じ価値観、同じ方向性を共有出来て、初めて歌手とファンの対等で幸福な関係が生まれるのではないでしょうか。そして自分もそういうファンでありたいと、私はいつも思っています。
このインタビューは「歌の手帖」さんでしたが、恐らくKIINA.と編集部さんの深い信頼関係があって、次のようなKIINA.の本音も書いてくださったのだと思います。
ー今、一番の悩みは?
「今、皆さまがイメージする氷川きよしのキャラは、20代の若い頃に出来上がったもので、30代もそのイメージに合わせようと生きてきた部分がありますが、もうそこに身体と心がついていかないといいますか…。
皆さまに20代の少年のイメージのままで見ていただくのは、とてもありがたいことですが、ちょっと自分の中で苦しさも出てくるんですよね。だから、"きよしくん、かわいいわねぇ〜"というところからは卒業して、40歳を過ぎた今、誰にも真似できない自分を目指して次のステップに行きたいな、と思っています」
ファンの理想像と生身の自分との乖離。
KIINA.がずっと心の奥底に押しこめてきた思いだったんですよね。