アルバム・オリジナル曲3曲めは「月が笑ってる」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=SYcNDNfoaWw
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/158090/
「きよしのドドンパ」は若いKiinaに合わせて可愛い系のドドンパでしたが、こちらは正統というか本格的なドドンパのリズムです。
「辛いことがあってもクヨクヨしちゃだめだよ。前を向いて歩こうよ」と、Kiinaからファンへ、そしてKiina自身への応援メッセージになっていますね。
初回限定盤には「月が笑ってる」のMVがついています。
華やかなクラブで煌びやかな衣装を何着も替えて歌うスターのKiinaと、そこで働く勤労青年のKiina。仕事が終わって帰る先は、修行時代に住んだ西新宿のアパートでしょうか。高層ビルのさらに上に浮かぶ月を見上げるメガネ男子Kiinaが愛おしいです。「頑張って!」と声をかけてあげたくなります。
コミカルな動きも入れて、全体に明るい雰囲気のドラマに仕立ててありますが、「満天の瞳」と同じように、ここでも"スター氷川きよし"と"まだ何者にもなっていない山田清志青年"の二つの人格が同時に登場しています。
こういう映像をこの時のKiinaは撮りたかったのでしょうね。
11月13日に渋谷のSHIBUYA-AXで行われた「満天の瞳スペシャルライブ」で、画面に映された「月が笑ってる」のDVDを見ていたKiinaが思わず泣いてしまうというハプニングがありました。
「『アルバイトをしていた頃の僕はもういないんだな』と思って」と理由をお話ししてくれました。
どちらかを手に入れてしまえば、もう一方は手離さなくてはならない。両方の人生を人は同時には生きられない。分かっていてもそれを求めてしまう心の底に、スターと呼ばれる人にしか分からない深い孤独があったのかなと、あの時のKiinaの言葉を思い出してそう感じています。
1番の終わりの「イエイ!」はコンサートのノリで思わず出たものがそのまま使われたそうです。
ゆったりめだけれど軽快なリズムに乗って、Kiinaも楽しくレコーディング出来たんでしょうね。