誰もいない部屋で何も思うでもなく
天井を見上げると
角巻がぶら下がっている
糸を巻きつけて
あれが上がったり下がったりしたら
糸で作ったインベーダーゲーム
その下では一向に進まぬ織りかけの機
この写真なんか 寂しげ
バックのボカシ過ぎだからかもしれない
その向こうに
洋棉に紡錘車が見える
そう言えば しばらく紡いでないな
絞りをf1,8まで開口して海の彼方の波を表現して写す
私の発案で、生徒に織らせたジャンプ織り
ブルーの濃淡の布がジャンプしながら
うねる姿は竹島の海から考案したのだ
おー、これも竹島の海の夜明けだ
白い橋を織り込んだが竹島橋だ
マフラーだからカラー展開を楽しんだつもりだが
説明してしまうのはまだまだ
絡み織りのショールはバックをボカしてみると
透けながら光が走り 稲光りが走る
強過ぎる題材を完成させた生徒さんに感謝の作品だ。
古い江戸時代の織機だ
織物は古いものだが
新しい織物を考えるのが私の仕事
糸を並べるだけで嬉しくなる私
次に何を織ろうかしら
明日から新作を楽しむ人達と
糸と色と柄と織りの毎日
