もしれんの話し。。

礼「震えますわぁ」


里「へ」


有「何が？」


礼「いや、通し稽古……」


里「そうっすか」


有「始まる前とか？」


礼「そう、あと、通しの前に稽古をした場面とか」


里「あ、それはわかる気がする～」


有「ちょっと構えちゃう、みたいな」


礼「それこそNG禁止！みたいな」


里「出番の直前に、さっき稽古したばっかりなのに、ど忘れする事とかありますね」


有「ある、それはある！」


礼「へぇ」


有「なんかね、直前に稽古したり、相手役と合わせたりするやん」


礼「はいはい」


有「そーすると、稽古した事で油断してまうねんな」


礼「はぁ」


里「で、いざ、その場面がくると」


有「あれ、さっき何に注意しようとしてたんやったっけ？って」


礼「なるんすか？」


有「ま、要は、ふっと気が抜けるとダメになるわけで」


礼「なるでしょうね」


有「どの場面で気が抜けたら大丈夫かを整理しとかんと、という」


礼「なるほどなるほど」


里「兄さん、どの場面で気を抜くとかあんの？」


有「あるな」


礼「どこっすか？」


里「どこっすか？」


有「ワシが出てない場面」


礼「は？」


里「そりゃ、まぁ、そうかも」


有「そして気を抜いた結果」


礼「結果？」


有「出とちりをするのでした」


里「はっはっは」


有「はっはっは」


礼「やっぱり」


有・里「ん？」


礼「舞台は怖い……」





今日やっとこさ礼ちゃんの顔を載せました～。
礼ちゃんでっす。


Mosi Ren（もしれん）のピタサンドをじっと見つめてる礼ちゃん。

Mosi Ren（もしれん）
http://www.two-by-heart.com

赤霧島の話し。。

有「しかし、NGできひんから舞台が怖いっていうのは面白いなぁ」


里「そうすねぇ」


礼「皆さんは怖くないんすか？」


有「怖くないっていうか」


里「本番始まっちゃうと」


礼「ちゃうと？」


有「続けなしゃあないからなぁ」


里「色々ミスとかいっぱいありますもんね」


礼「その時はどーするんすか？」


有「どーするって」


里「あっ、やっちゃった！って思いながら」


有「涼しい顔で続けたり」


里「人のせいにして、袖にハケたり（笑）」


有「笑ってごまかしたり」


礼「大丈夫なんすか？」


有「あとで怒られます」


礼「は？」


里「でも、あとでですから」


有「なぁ」


里「本番中はどーしようもないし、ね、兄さん」


有「うん」


礼「やり続けると？」


有「ま、続けにくいミスもあるよ」


礼「例えば？」


里「出とちり」


有「そう」


礼「出とちり？」


有「舞台にいなきゃいけない時に」


里「楽屋でボンヤリしてたり」


礼「へ？」


有「ありますよぉ」


礼「どーーーーするんすか？？」


里「ま、他の出てる人が」


有「フォローする、みたいな」


礼「………」


有「どーしたん？」


礼「やっぱり」


里「ん？」


礼「舞台は怖い」




今日の写真は、
作業中の松本亮くんです。

関根の話し。。

里「と、いうわけで」


有「やってきました高円寺」


里「じゃなくて」


有「ワシ、初めてやな、高円寺の稽古場」


礼「キレイな稽古場ですよね」


里「じゃなくて」


有「何なん？」


里「今日こそ礼ちゃんの紹介を」


有「あーねぇ」


礼「ヨロシクです」


里「礼ちゃん。芹沢礼多さん」


礼「はい」


有「出身どこやったっけ？」


礼「静岡三島っす」


里「いいとこですねぇ」


有「知っとんかい


里「海がキレイでね」


礼「無いっす」


有「アホ」


里「あ、富士山がキレイで」


礼「あ、三島の駅からドーンと」


里「やった、当たった」


有「おい、当たったて」


里「いやいや、静岡って聞いた時から、クサイな、と」


礼「クサイって」


有「いつまで三島におったん？」


礼「１８までっすね」


里「で、東京に出てきて」


礼「そうっす」


里「今回が初舞台ってホントなんですか？」


礼「俳優デビューが映画で、以来ずっと、映画とかテレビとか」


里「あ、映像の方で」


礼「そうっすね」


里「舞台はやらなかったの？」


礼「怖かったの」


里「は？」


礼「いや、マジで、断ってたんすよ怖くて」


有「どのへんが怖かったん？」


礼「なんか、絶対NG出せないってイメージがあって……」


里「あ、本番で？」


礼「そう、その思い込みが一番すね」


有「元ヤンキーやのに？」


里「えっ？」


礼「いやいや、まぁまぁ」


里「そーなんすか？」


礼「ささ、そんな話しは、ビールのあてにして…ね」


里「あ、兄さんと同人種だ～」


礼「え」


有「礼ちゃん、よく呑むよねぇ」


礼「いやいや」


里「毎晩すか」


礼「いやいや」


有「じゃ、ま、ま、お腹も空いたという事で」


里「関根精肉店のモツだっ！！！！！！！」


有・礼「即答……………」











関根精肉店にポスター貼って頂いております☆
ありがとうございます！

「ははははは、顔が！」の話し。。

有「で」


里「は」


有「大丈夫なんかい？」


里「な、何が？」


芹沢礼多さん（以下、礼）「大丈夫ですか？」


里「だから何が？」


有「いやいや」


礼「だって、昨日…」


里「何すか？」


礼「お顔が…」


有「パンパンに腫れとったやないかーーーーーーーい！」


里「古っ！髭男爵かい！」


礼「いや、マジに大丈夫ですか？」


有「腫れとったやないかーーーーーーい！」


里「うるさい！！大丈夫だよ！」


礼「本当に？」


里「鼻炎なんすよ」


礼「ビエン？」


有「顔がね、５倍に腫れる、それはそれはつらい病気なのですよーーーーーだ！」


里「ちがう！」


礼「熱とか？」


里「いやいや、ないっすよ」


有「そうそう、心配する事ないよ、礼ちゃん」


礼「マジっすか？」


有「顔が腫れるだけやから」


里「兄さん、しつこいっ！」


有「いやぁ、ええ色してたなぁ…」


礼「お酒飲んで稽古場に現れたかと」


里「そんなだった？！」


有「うんうん。ついに里沙もここまで成長したかと…」


里「意味わからん」


礼「でも、すっかり引きましたね」


里「時々、鼻がぐずぐずになって」


有「顔もパンパン………痛っ！！！」


里「黙れ、兄さん」


礼「！……あ、あの、何の鼻炎なの？」


里「ハウスダストと気温差に弱いんです。でも熱も出ないし、食欲もかわらないし」


礼「へ～」


里「昨日は本当にごめんなさい。礼ちゃんの紹介するって言っておいて、鼻炎がひどくて、昨日はこのコーナーお休みしちゃいました」


有「かまへんかまへん。だって」


里「ん？」


有「今日は里沙の奢りやから」


礼「マジっすか！！」


里「いや、奢んないすよ……礼ちゃんまでノリノリになって」


礼「でも」


里「はい？」


礼「顎のエラがとてもはってる………痛っ！！！」


有「それを言うたらあかんよ礼ちゃん…」


里「黙れ、礼ちゃん」





今日の写真はマッコリで乾杯の兄さんと礼ちゃんです。
すっかり意気投合してる二人です。

ごめんの話し。。

里「本日の有馬兄さんとの日記は、私の諸事情により、お休みさせて頂きます。明日、芹沢礼多さんの紹介も含め、兄さんと礼ちゃんと会話しますので、お楽しみに。で、ヨロシクお願いします」

シャンパンの話し。。

有「というわけで、佳境やな」


里「あっという間の二週間」


有「まだまだ手探りではあるけどな」


里「おっ、稽古の話しなんぞしますか」


有「そやかてお前」


里「何すか？」


有「タイトルに稽古場日記って書いてあるやないか」


里「あぁ、カテゴリーね、書いてありますよ」


有「わしゃ、ぞっ！としたぞ」


里「何で、ぞっ！とすんの？」


有「ま、なんとなく」


里「とゆーわけで」


有「お、切り返したね」


里「れーちゃん紹介します」


有「いきなりな……」


里「れーちゃん、飲んでますか？」


れ「飲んでます」


有「待て待て待て」


里「ん？」


有「登場が突然すぎて、誰の事やらわからないし」


里「今回ゲスト出演の」


れ「芹沢礼多です」


里「ご趣味は？」


礼多さん（以下、礼）「ちょっとダーツ？」


里「ほほう」


礼「ちょっとカラオケ？」


里「ほほう」


礼「里沙さん、ご趣味は？」


里「ピアノと、お茶を、少々」


礼「ピアノですか。それはそれは」


里「ほほほ」


有「えーかな」


礼・里「は？」


有「いや、その空虚な会話、止めてもえーかな」


里「あらやだ兄さん、空虚だなんて」


有「やかまし！礼ちゃん、行くで」


里「あら、おビールを？」


礼「いや、ぼくは焼酎を」


里「では、わたくしはシャンパンを少々」


有「ないからそんな物は」


礼「なかったっすかね？あの店」


有「立ち飲み屋にシャンパンあるかいっ」


里「ほほほ、では、礼ちゃんの詳しいご紹介は、また明日～」

「また急に」の話し。。

有「寒なったなぁ」


里「そっすねー」


有「いきなりやなぁ」


里「ホント寒い」


有「だって昨日な、南千住からぷらぷらと浅草かすめて稽古場まで歩いてきたわけよ」


里「取材の後ですね」


有「そう。ま、小一時間」


里「早くないっすか？」


有「いや、別にそんな急いでたわけではないよ」


里「ほう。小一時間で稽古場まで歩けちゃうんすね」


有「うん」


里「昨日は寒かったっけ？」


有「今日よりはマシやけど、小一時間歩いて、かるくどころか結構汗かいたなぁ」


里「でも今日は、いくら歩いても寒いっ」


有「うん」


里「チゲ鍋食べてもあんまり汗かかない」


有「担々麺食べてもな」


里「かきませんねぇ」


有「四川風麻婆豆腐」


里「あーーーー」


有「ちょっとかくかな」


里「かくかもしれないね」


有「意外にさ、焼きギョーザあたりがさ」


里「意外にかくかなぁ」


有「ギョーザといえばー」


里「ビールでしょー」


有「じゃあ、生ビールなんか飲んだ日にゃ」


里「汗びっしょりかー」


有「びっしょりやねー」


里「んでその後は」


有「マッコリでしょー」


里「はいきた、マッコリー」


有「セロリのキムチなんか添えてな」


里「私はね、春雨の炒めものがいいね」


有「はぁ、よろしなぁ」


里「寒くなっても」


有「美味しいもんはいっぱいありますなぁ」


里「いや、むしろ、寒い時のほうが」


有「ほうが？」


里「食べたいもんがいっぱい思い浮かぶ」


有「それは言えてますなぁ」


里「稽古場で疲れた後のほうが」


有「ほうが？」


里「もっと食べたいもんがいっぱい思い浮かぶ」


有「要はさ」


里「ん？」


有「ワシら今」


里「空腹って事すね」


有「そやね」


里「ぐるるるる…」






寒くなってきたら
コレだね！
コーンスープ。


あ、二人の会話は、午後６時半のこと。。

浅草の話し。。

里「どーだったんすか？」


有「んが？」


里「んが？じゃなくて」


有「んお？」


里「おいっ」


有「あぁ、何が？」


里「だから、今日」


有「今日？」


里「行ったんでしょ？取材」


有「あー、行った行った」


里「その話し」


有「うん、出演者何人かで、職人さんの仕事場にお邪魔して色々話し聞かせてもらった」


里「どーでした？」


有「細かく教えてくれる職人さんもいたし、ワシらがいる間ほぼ一言も喋らない職人さんもいた」


里「一言も喋らない？」


有「うん。『お邪魔します』って言うても、『お仕事の邪魔をしてスミマセンでした』って言うても、小さく頷くだけ」


里「おー。職人ぽい」


有「そやねん。ホンマはその人に一番話しが聞きたかったぐらいや」


里「聞けなかったんすか？」


有「目も合わせてくれへんかったからな」


里「すっごい迷惑だったんじゃないすか？」


有「かもわからんなぁ」


里「写真とか撮ったんすか？」


有「うん。スタッフの熊ちゃんなんか、ずっと動画撮っとった」


里「動画を！？」


有「うん。美しいんよ」


里「何が？」


有「手元とかな」


里「仕事してる背中とか？」


有「そうそうそう。ザ・プロフェッショナルいう感じなんよ」


里「いいっすね～」


有「あれはホンマに一日見てても飽きひんのちゃうかなって思うぐらい」


里「おーー。そりゃ、芝居にガンガン活かされますね」


有「それを言うな」


里「は？だってその為に行ったんでしょ？」


有「もちろんそやけど」


里「じゃあ」


有「それは、あくまでも願望で」


里「願望で？」


有「カッコええなぁって思った分、…ハードルが上がったような…」


里「あー、それはわかる気がしますね」


有「ま、ま、やり甲斐は増えたという事で」


里「おっ！優等生っ」


有「んじゃ、ビール行こか」


里「出たな！落第生っ」






写真は今日何故か稽古場にあった、
なつかしのクッピーラムネ。
有馬兄さんが顔を作っていました。
本編とは全く関係ありません。。

生○○の話し。。

有「生もみじ……か」


里「うん」


有「いや、うまかった」


里「そうっすね～。味も何種類かあって」


有「アレね、昔はさ、あんことかそんなに得意じゃなかったし」


里「そうなんだ」


有「お酒飲むようになってからは甘いもの自体あんまし食べなかったり」


里「ふむふむ」


有「でも最近は、こういう物がしみじみ美味しいなぁって」


里「兄さん、おじいちゃんみたいだよ」


有「にしても、生もみじ」


里「うん、生もみじが？」


有「生っつってもさ、コレ、焼いてあるよ」







里「（裏を見て）でも、生菓子ってかいてあるよ」


有「そーなのかなぁ」


里「書いてあるよ」


有「この間テレビでさ、生キャラメル作ってる所をやってたのよ」


里「ほう。で？」


有「お鍋に材料入れて、火にかけてぐるんぐるん回してたのよ」


里「火にかけて？」


有「焦げないように注意してって言ってたもん。生キャラメルって言ってるのに」


里「生って言っても、食感が生っぽいって事じゃないすか」


有「あと水ようかんな」


里「水ようかん？」


有「ありゃ、なにか？味が水っぽいって事か？」


里「水っぽいって、イメージが」


有「良くないわな」


里「味が水っぽいっんじゃなくて、水って名前をつける事で」


有「つける事で？」


里「さわやかな感じがするんじゃないすか？」


有「水すましーーーっとか？」


里「そうそう」


有「水まくらーーーっとか？」


里「そうそうそう」


有「水風呂ーーーっ」


里「そうそうそうそう」


有「ウォーターベッドーーーっ」


里「そうそうそうそうそう」


有「昔なつかし回転ベッドーーーっ」


里「……」


有「おい、どこ行くねん？」


里「」


有「ビール行くんやったらオレも…………お～～～い」


里「」

続ワンピースの話し。。

有「ショックや」


里「またか」


有「今日稽古場来る前にセブンイレブン寄ったのな」


里「ほう」


有「タバコやら何やらちょこっと買い物したわけよ」


里「ほうほう」


有「ところが声をかけられへんかったわけや」


里「ほうほうほう」


有「『んおやぁ？』と思いつつちょっと背中を意識して店からゆっくり出たんやけど最後まで声はかからなんだ」


里「んで？」


有「表に出て、さっ！振り返ってキャンペーンのポスターをじとっと眺めたならば」


里「ならば？」


有「割と目につく文字で『景品が無くなり次第くじ引き終了致します』と」


里「あらぁ」


有「またワンピースグッズを手に入れて」


里「若い子の気をひこうと」


有「え！何でわかった？！」


里「だって、コレ、前に私にくれた時兄さんの頭の上に文字が見えたの」


有「何て？」


里「『しもた！もっと有効な使い道が……』」


有「お前」


里「何？」


有「エスパーやったんか」


里「あんねぇ」


有「ん？」


里「気づいてないかもしれないけどね」


有「何？何？」


里「兄さんめちゃめちゃわかりやすいよ」


有「え？」


里「ビール飲みたいとかすぐわかるしね」


有「え？え？」


里「普段ぼんやりしてる時も、たいてい何考えてるかわかりますよ」


有「え？え？え？」


里「みんな言ってるよ」


有「な、な、なんと」


里「聞いた事ない？」


有「みんなエスパーやったんか」


里「だから違うって」


有「みんなウイスパーしてんのか」


里「兄さん」


有「はい」


里「無理やりおとさなくとも」


有「はい」