居場所がなかった・・・

どこにもなかったの・・・

先日、魔女はある人とお会いすることになっていました。
お互いに初対面なので目印にと指定された
自作のパンダさんを胸ポケットに入れて
約束の３０分前に改札口にいました。

３０分という時間は気持ちを落ち着けるには長くもなく短くもない時間でした。
約束の時間にやって来たその人は魔女のイメージとは違い、
聡明で落ち着いた雰囲気の人でした。

「一方的にお呼び出ししてすいません。」
「いいえ、こちらこそ、申し訳ございませんでした。
　遠いところ、すいませんでした。」

少し歩いた所にあるホテルのラウンジで
コーヒーを注文して話が始まりました。

「彼とあなたとは『住む世界が違う』んですよ。」
「あなたは彼からいろんなことを奪いました。」
「今まで積み重ねてやってきたことを制約しているんですよ。」
「行きたいところや仲間に会う事の自由も奪いました。」
「どう、責任をとるおつもりですか？責任がとれるんですか？」

「彼は『あなたじゃなくても良かった。
　魔が差した、タイミングが良かった。』
　と言っています。」
「彼が必要なのはあなたではないと言いました。」

そんなこと例え嘘だとわかっていても今、ここで
こんな所で聞かされたらショックなのに決まっている。

「ごめんんさい。はい、わかりました。」
と下を向いて涙をためながら言うのがやっとだったけれど
今、ここで言わなきゃって思って・・・

「○○さんはそういう気持ちだったのかもしれませんが
　あたしは遊びなんかじゃなく本気でした・・・」

嘘じゃないもん。
ほんとだもん。
これだけは言えるもん。
自信あるもん。

どのくらいの時間が経ったのかはわからないけど
「一方的に話してばかりでごめんなさい。」
と言った後にその人はいくつかの約束を提示しました。
だけど、最後に・・・
「この中には『心』や『気持ち』のことは何も入ってません。
　そこまではどうすることも出来ませんから。」
と言いました。

「あなたには素敵な仲間がいらっしゃるじゃないですか。
　そちらで頑張ればいいでしょ。」って。

魔女はその人に言いました。
「きょう、あなたに会うことが出来て良かったです・・・」と。

すごく惨めな気持ちの魔女がいました。
消えてしまいたい自分がいました。
なんて、情けないんだろうと思いました。

結局、魔女は彼を不幸にしていたの。
結局、魔女は彼を苦しめたの。
結局、魔女は彼を傷つけたの。
自分以上に。

いっぱいいっぱい泣いています。
いっぱいいっぱい好きだから。
いっぱいいっぱい愛しているから。

『神様はその人が乗り越えられるような
　試練を与えるんだ・・・』
と言うことを聞いたことがあります。

いまは、まだまだ乗り越えられないけど、頑張ります。


みなさん、メールやコメントや素敵な詩を
いっぱい送ってくださってありがとう。

もうこのBLOGは消してしまおうと何度も何度も
考えて、毎日悩んでいたのだけれど
ここには上の記事も含めて本音を綴ってきたから、
いっぱいいっぱい想い出も思い出もあるから・・・
そして、今でも大好きだから、永遠に。