a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

文化庁公演・ワークショップ1・2

2007-09-11 23:15:42 | 旅公演
さて、昨日は東京から陸路四国へ。

“文化庁本物の舞台芸術体験事業”
という公演の事前ワークショップに来ています。
大げさなネーミングですが、
実はこの事業、名前は何度も変わりつつも、
ワークショップというのも、実は微妙・・・。

1980年代後半から行われているもの。
元々は、中学校での演劇公演だけだったのが、
他ジャンルの舞台芸術も加わり、
公演地に高校や小学校も加わり、
現在文化庁の事業の目玉にもなっています。

条件は、いくつかあるのですが、
特徴的なのは、
◇学校の体育館での公演
◇児童・生徒が公演に参加し、プロの芸術家との競演をする
◇事前にワークショップを行う

という点です。

この条件が、かなり我々を苦しめるのですが、
何とか、擬似イベントにならないように、
参加する人たちが、
自分から声が出たり、
考えるようになったり、
それによって、俳優たちも刺激を受けて、
密度の濃い空間ができる、
そんな風になることを願って、
準備しています。

これは、もちろん学校の対応によって、
大きく変わってきてしまうのですが、
奇しくも“文化庁のお墨付き”公演のため、
比較的協力的に迎えてくれます。
とはいえ、
やらされてる学校や担当の先生もいます。
面白がって、のってくれることを祈りつつ、
現在ワークショップで公演する学校を回っています。

今回は、『セチュアンの善人』。
四国+兵庫県での公演。
全10ステージ。
ワークショップは2つのグループに分かれ、
ぼくは、香川、徳島、兵庫の5校を回っています。

今日の午前は、
東かがわ市立天王中学校。
写真
オーソドックスな体育館。
全校生徒120名くらいの小規模校。
写真
参加するのは、
頭のシーンの通行人として10人前後。
それから『神々と善人・・・』というソング。まだまだ準備ができていない段階でもあり、
ソングも声がなかなか出てるとは言えないけど、
あとは、本番までの生徒の頑張りを期待しましょう。
それと、これは「いきなりお試し企画」で、
もう1シーンをワークショップで追加。
後半のタバコ工場のシーンで、
アカペラの歌での参加。
その場で希望者を募ったが・・・、
ま、なかなかうまくいかないよね。

でも、一人、やってみたい子がいたりして、
先生いわく「シャイな子たち」も、
本番までには準備してくれるんじゃないかな。
写真
舞台に上がる子は、
こんな感じで打ち合わせ。


で、
当然、うどんで昼食。
先生に聞いて、お勧めの店へ。
写真
冷やしぶっかけ中盛♪


移動して、午後は次の学校へ。
丸亀市立綾歌中学校。
写真
350人弱くらいの学校。
少し人数多い。
その上、午前の学校以上に練習していない!

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ソングの練習して、
びっくり企画タバコ工場も、
保留・・・たらーっ(汗)

でも、まぁ、舞台に上る生徒はやる気あり。
演劇公演を予定している1年生たち。
写真

とにかく、
限られた時間でできることは、
各学校に種を蒔くこと。
それを育てるのは学校、
華が咲くのが公演。
そう信じて、できるだけ丁寧に、
種を蒔くことだ。
明日も、そこそこ生徒数のいる学校。
期待しすぎず、
でも、
あるところでは信じられる。
そんな出会いになりますように。


で、今日の分は、終了。

こんぴらさんのある琴平町でチェックイン。
明日の中学校の裏!
こんぴらさんには目もくれず、
いざ、
あるらしいボウリング場へ。
ありました。
なぜか、ど迫力!!
写真
やってるのかぁ・・・?
いや、電話したから、やってるはず。
写真
こんな貼り紙が!
今週いっぱい?!
1ゲーム100円?!

中はいたって普通でした。

100円なら安いし!
てな感じで、遊んじゃいました。
ま、結果はいつも通りかな。

で、こんぴらさんの下の川沿いは、
ちょうちんだらけ。
写真

タクシーの運ちゃんに教わった焼肉屋がお休みで、
そばの定食屋へ。
いたってシンプルでしたが、
宿まで車で送ってくれました。

なんだか昨日から、
四国は人があたたかい、
という体験の連続でした。