昨日、深夜番組で
「手術中に目覚めることがある」
とやっていた
私は何度か手術の経験がありますが、
そう、
一度だけ
手術中に目覚めたことがあります
これって、
案外普通のことだと思っていたのですが・・・・
確率的にはそんなに高くないのですね・・・・
18歳の時、
2時間目の調理実習の時に
突然急激にお腹が痛くなって・・・・・(あ、内蔵出血)
結局、その後緊急手術 ←あとちょっとで危なかったらしい
もう、可愛いセーラー服のまま(笑)
あれよあれよと
手術準備に入り、
看護士さん達は急いでるし
もうバタバタ・・・・
何が何だかさっぱりわからないまま
手術台へ
母はびっくりして泣いてばかりだし
父はその後急いで病院にかけつけるし・・・
私はというと、
怖いというより
「やだ、手術なんて初体験」
ってな、アホ全開な高校生だった←今もだな
(基本、なんでも好奇心旺盛)←死ぬほど痛いくせにな
全身麻酔なので
いつから手術がはじまったのかは
全くわからないのですが
お腹から何か「ホース」みたいなものを
引っ張られている感じがして
・・・え?
・・・・・ひっぱられてる???
そう、
目が覚めた
目を開けても
確かぼやけていたような・・・・?
ただただ
看護士さんの「ゆっくり吸って~・・ゆっくり吐いて~・・・」
と3回くらい聞こえて、
その後また
寝てしまった。
番組では「手術中に(患者が)目が覚めたことに周りは気づかないことが多い」
と言っていたけど
私の場合はすぐに気づいてもらえたから
よかった気がする。
あ、確か
うなりながら目が覚めたような・・・?
目が覚めてしまって
もちろん痛くないのですが
自分の体の中から
「何か」引っ張られている感覚が不思議なのだ
(引っ張られて)ギュッギュッって
鳴っている感覚。(卵巣をひっぱられていたのだけど、たぶん)
これって麻酔がかかってなかったら
どんな痛みなんだろう・・・・
18歳で
緊急手術という貴重な体験をさせていただいて
沢山得るものばかりでした
たった私一人のために
お医者様をはじめ
看護士さんやその他の多くの人達が
全力で助けて下さる。
面倒を見て下さる。
夜中なのに2時間おき?に
何度も何度もあらゆることをチェックしに来て下さる。
18歳の私は
それまでそこまで人に助けてもらった実感がなかったので
本当に心から感動してしまって、
夜中、ずっと泣いてしまった。
たった一人の人間の為に
どれだけの多くの人たちが動いて下さったのだろうと。
私の初めての手術は
そんな「感動」だらけの体験でした。
まあ、この手術が11月13日の金曜日で
その日以来
受験勉強の緊張の糸が
ぷっつり切れてしまい、
退院してからも勉強もせずに
寝てばかりいましたが、(2ヶ月後には受験なのにな)
今から思えば
とてもよいお休み期間だったのかもしれません
一番初めに受けた手術が
とてもよい想い出になってしまっていたので
その後、手術を受けることがあっても
全く怖いということがなかったです。
(100%先生を信頼しているのでね)
なので
「全身麻酔で眠りに入る瞬間ってどんな感じなのだろう?」
と今度はそれが気になり、
次に受けた手術では
そこをじっくり観察することにした。
全身麻酔を打たれ、
目をつぶっていると
少しして
『のど』が‘辛い’ような感覚になってくる。
「あ、のどから違和感がくるのか・・・」
そんな印象だった。
その後すぐに
目をつぶったままの目の周りが
セロファンの赤のような「赤黒い」色に染まってくる。
これは
他の別の時の全身麻酔でも全く同じで
のどから辛く?なり、目の周りが赤黒くなって
そのまま意識がなくなる・・・
こういうパターンなのかな??? ←何度手術してんだ?
新聞にも載るくらいの名医の手術を受けたときは
(婦人科の先生の紹介ですが同級生?かお友達らしい??)
同じ先生の手術を受ける人に
「あなたも、調べてこの先生に?」
と聞かれたほど
その時に初めて
「あ、そんなすごい先生だったのか・・・」
と半年間待たされた意味がわかった。
「そっか、そんなすごい名医なら
サインがわりに傷が残らないかなあ・・・」
とまで思った ←アホ?
東京の慶応大学病院でしたが
先生も本当に優しくて
「もう、この手術で最後にしましょうね」
と言って下さったときに
涙が出そうになってしまった
このものすごい名医だからこそ
何度もメスが入った臓器を
ちゃんと残しつつ、しっかり手術してくださったのかな・・・と。
「もう二度と手術しないようにしますからね」
と。
看護士さんも
「この先生は機械を自分の手のように操れますから安心してくださいね」
と励まして下さった。
看護士さん達が
「この先生はすごいですから、大丈夫、安心してください」
と言ってくださる。
紹介してくださった
地元、湘南の先生にも感謝の気持ちでいっぱいになってしまった
いつも手術を受けるときは
怖いとか不安などよりも
感動ばかりがあふれてしまう。
生まれて初めて手術台に乗せられた時は
怖くて涙が出たのではない。
自分の為にこんなに沢山の人が一生懸命やって下さる姿に
耐えられなくなってしまったのだ。
退院した後も
しばらく淋しくて悲しくて、泣く。
すごく居心地が良かったなあ・・・と。
(あ、泣くのはホルモンバランスの崩れか??)
すべてが貴重な体験で
いつもしっかり感じるようにしています
自分におこることはすべて
「必然で必要」
だと思っています
もしも
全身麻酔をする機会がありましたら
是非
意識がある→眠りに入る
その瞬間をじっくり観察してみてくださいね(笑)
P.S すべての体験は一生の宝物です