空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

タイの山中でRohingyaの集団墓地が見つかる

2015-05-02 20:12:58 | ビルマ/ミャンマー
BBC Police find dozens of graves in Thailand jungle camp 1 May 2015

 山岳キャンプ事件かよ、と思ってしまう記事名であるが。
 どうもRohinghyaを手引きするルートにあるキャンプらしい。近くには病人の男ひとりと死体一体が転がっていた様子。

 死体は一体、ないし数体ごと埋められていたようで―死因等々は全く不明なままではあるとはいえ、特段、虐殺自体が目的であったようなそーいう事例とは異なる感がありますな。
 記事中にも言及があり、病人が放置されていたということからも推察できるように、不法移民を移動・抑留する間に、病気等々で死んだりしたRohingyaたちを”なんとか”しただけだろうなあと思われる。

 …結構、人道的なsmugglersじゃないですか、と思ってしまえるのはアフリカ脳というかなんというか。

 しかもお墓は、いちおう竹で印付けられていたそうで。

 …現実的には一切機能するとは思われないが、墓の体裁を整えるあたり(smugglersが整えてくれたのでなくとも、整える時間的余裕は与えてくれたわけである)、結構人道的じゃないですか、と思う。

 まあその、病気や飢えで死んだっぽいともあり、常識的には飢えで死ぬとはなんという虐待だ、と思うわけだ。が、そもそもそう栄養状態がよくないところ、徒歩で逃亡生活すれば衰弱もするだろう。逃亡の手引きのための「料金」(いやまあransomだが)を要求している間に、そりゃあ一定数は死ぬだろう。
 墓を作らせてくれたらしいことを考慮にいれれば、世界のあちこちで行われている事実上の殺戮パーティ状態のアレやコレよりは、多少はまだしもなあ、と思ってしまうのである。


 …もうちょっとひどくなると、”海路マレーシアまで移送してあげるよー!”と人を募集して、で、途中で船ごと沈めちゃうという例が出てこようし(※地中海脳)。

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