日記

　いや根性論を語る先生はイヤだとかいう意見はそれはそれでいいが，しかし多少の根性位は見せてもらわないと救いようもないのも現場の意見と思って頂きたい。

「先生，僕は何もしていないのに，なんで単位が落ちるんですか」
「それは君が何もしていないからです」

　そりゃおめえ，講義はサボり課題は出さない試験は落第，再試は欠席，補習も欠席。これで単位認定されると思えるなら，寧ろなんでそう思えたんですかとこっちが聞きたい。

　何もアクションがないから『ああ僕の講義は切ったんだなあ』と思っていたら急転直下。なおどうにかなるかどうかの果報はねぐらかどっかで待ってたらしい。すげえな，おい。

　流石にこっちも人間なので，あっちの教授こっちの准教授そっちの准教授へとかけずり回れば疲れもするし，優しい気持も擦り切れるというものである。

　そんなんと，どうしても今年度で修了しないとダメなんだということで足りない単位を先生の無茶な要求に応えて揃え同級生たちの晴れやかな卒業姿を横目に見ながらでも卒業延期喰らおうとも喰いついてくる学生を現在進行形で目の当たりにした場合，流石にある種の感情があろう。

　いやあの，教育機関なもので，勉強しようという学生に甘くなるのは仕方ないのだと思うのですが。

「学生課さん！　＊＊教授が，勉強できるからって××君をひいきにするんです！　不平等ですっ！」
「それはここが大学だからです」

　なんて笑い話が仮研あたりにあったが，なんかそんなかんじ。