空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ネパール国王,ああ王政廃止に意見あり

2008-02-08 21:35:31 | Newsメモ
 読売新聞がネパール国王陛下にインタビュー。陛下は,王政廃止は民意を反映していないと批判:

読売新聞 ネパール王政廃止「国民が選択を」…国王が会見で表明 2008年2月5日15時44分

 これを外国メディアも報じる,

BBC Nepal king criticises parliament 7 February 2008

 偶々友人とこの件について話をしたので,日記ついでにメモ。
 友人曰く,日本の天皇制は理想的である。つまり「君臨すれども統治せず」で,一定の国民統合,文化,歴史の象徴としてあるということを評価するもののよう。

 多民族国家で,現王朝は他の人々からみれば征服者ではある。しかしそれは数百年前の出来事で,それも含めて「我々の」つまりネパールの歴史,国,文化であるのだ,ということなんだろう,王政を(一定程度)支持する人々にとっては。

 ギャネンドラ陛下に問題がなかったとはいえませんが―。王政廃止,共和国化などという形式面を優先するかの如き現議会の姿も問題無しとはいかないでしょう。上掲記事では,マオイストの合意破りが非難されてもいます。

 利権争いに忙しい民主制と,問題含みの君主制。これが銀英伝なら,もうちょっと図柄が変わって積極的意見も出ようというものですが―現実って,ままならないものですね。

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