空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

スーチー氏はRohingya問題を理解していない

2018-02-12 16:52:23 | ビルマ/ミャンマー
 英外相ボリス・ジョンソン氏は語る、スーチー氏はRohingya問題を理解していない―。

BBC Boris Johnson 'doubts Aung San Suu Kyi grasps Rohingya suffering' 11 Feb 2018

「我々が見たようなものを、彼女がヘリコプターのなかから見たのだ、とは考えないがね」

"I don't think she's been up in a helicopter to see what we have seen," Mr Johnson told the BBC after talks in the capital Nay Pyi Daw.

 おぅ、ブリティッシュ・ジョーク…。

Violence in Myanmar's Rakhine state has caused about 700,000 Rohingya to flee to Bangladesh since last August

 最近はこのとおり、70万人というのが公認の数字となっている。

He added: "I have seen nothing like it in my lifetime. Hundreds of villages torched. It is absolutely devastating and I think that what is needed now is some leadership, working with the UN agencies to get these people back home."

 こうした場合に責任ある立場のひとがいうであろうことを繰り返している―というような内容ではあるが、ともかく現今の問題はこれだ、としかと印象付ける。リーダーシップの不在、と言うのは、今回の問題の隠れた特徴をなすといってもよいだろう。

 …シリアと対比してみればいい。あっちはあっちで、各勢力が諸外国の傀儡状態になりかけている感があるにせよ、それぞれのプレイヤーの方向性はそれなりに明確で、リーダーシップだけはある。複数、しかも折り合ってないが。
 こっち、ミャンマーの場合、de factoリーダーが実力装置の実権・影響力をもたず、指導できず、積極的介入もなく、といってほかのプレイヤーが責任ある指導をしているかというと…

 …ぐっだぐだになってるよなあと…。

関連:「英外相はバングラ・ミャンマー歴訪中(2018-02-11)」

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