空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

リビア外交官は解放;ユースフ大統領は健在:ソマリア

2008-01-06 14:38:45 | ソマリア関連
 駆け足ニュース紹介。
Garowe Online Two Libyan diplomats kidnapped in Somalia have been released, officials say Jan 5, 2008 - 2:53:27 PM

 リビア外務省の言うには,土曜,モガディシュで誘拐された2名のリビア外交官は解放された。数時間の交渉によって無事の解放を勝ち取った模様。但しどこで交渉したか,誰が行ったかなどは明らかにされない。

 誘拐されたのはNaji Gassouda氏およびFathi Boudiyah氏。
 上掲記事のソースはThe Canadian Pressだそうです。

Garowe Online Somalia president is "well and healthy," says Ambassador Jan 5, 2008 - 1:52:07 PM

 でまあ,昨日,倒れてアディスアベバに急送されたか!とBBCに報じられたソマリア暫定政府大統領氏ですが,現在,副官や来客と要談したりとお忙しい由。
 自国の閣僚決定という重要な時期に国を離れるから無用な憶測を呼ぶのだと思いますが,この旅は,ソマリア問題を扱うAU会議のため,エチオピアから招待されたから行われた―のだという。

 なおその足でまたロンドンまで健康チェックに行くとか? 一説には80歳ほどとさえ言われるユースフ大統領。予定の行動であるといわれても,どっちみち,健康不安説と二人連れです。

Garowe Online Somalia lawmakers have different views on new Cabinet Jan 5, 2008 - 5:32:52 PM

 で新閣僚が決定しつつあるバイドアであります。国会議員ら(…えらくラフな格好だなとは思う,うん。ジーンズ姿…)は新内閣に様々な感想を抱く―のはまぁどうせどの国でどんな内閣を組んでもいろいろ抱かれるものだろうからまぁいいか。

 今回の注意点は,31閣僚を18まで減らすという点。機能的な内閣をつくるってわけでしょう。大体,先の内閣の場合,エチオピア軍がモガディシュを陥落させたのが気に食わなくてかバイドア(・モガディシュ)政権を離脱,エリトリア側に奔った閣僚も居ましたし。

 そこまで極端に鞍替えされても,ねぇ。

 昨日も書きましたとおり,有力者が落とされている点はしこりとして残るか。
 なおマスコミ的に歓迎されるであろう,HornAfrik設立者の一人,Ahmed Abdisalanのポストは情報相。なるほど適任です。

 ですが彼の出身支族,ハウィエ所属Habar Gedirの支族長らはモガディシュのホテルに集まって会談,自己の支族に情報相ポストは"not worthy"だという。

 …支族に有用かどうかは,本来,国政に関係してはいけないでしょうけど。でもそれが現実に強力な力であり続けている様子ですものね,かの国は。植民地時代以来の氏族境界線が未だ,効力を持っているみたい。

 そうしたわけで,新閣僚名簿は反対勢力形成を誘発しつつあるか,というお話。ですからこんな時期に,大統領が国を離れるというのは…。

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