空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

国連使節はイスラミストと接触する:ソマリア,Jowhar

2008-10-09 22:52:41 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: UN delegation visits Jowhar's Islamist rulers Oct 7, 2008

 ソマリア中部,中Shabelle県都Jowhar発。10月6日。国連の,6名からなる使節がイスラミスト治下にあるジョウハルを訪れ,イスラミストの支配者等と会談する。

 彼らは個人的に会談を持ったもので,メディアは会談の場から排除された由。イスラミスト指導者Sheikh Dahir Addow Alasowは,しかし,報道陣に,会談は国連担当官に中Shabelle県の治安状況について情報提供をするものと説明。

 国連使節Mr. Beslev-Olesenは,イスラミスト側から当該県の人道援助に関して国連にコンタクトがあったものとコメント。なお国連が中Shabelle県での人道援助を再開する意向との未確認情報があるという。

 ともかくも,これは2006年12月以来,国連officialsが直接Islamist側統治者と連絡を持った最初の例である。

 以下解説。
 通常反政府過激派アル・シャバブは排外主義で,AU平和維持軍と正面切って戦闘するほどです。国連との関係も良好とはとてもいえないもののよう―というか,国連は暫定政府を支持する建前のようですし。

 ですので,わざわざ自分から国連に連絡をとったというこのイスラミスト指導部は,一定の妥協を知る勢力と判断すべきでしょう―少なくとも,Indha Adeの一党に与するものとは考えにくいといえましょう(この件,次項参照)。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日見た記事メモ 8 Oct 2008 | トップ | Da\'ar Hersi Hoshow »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ソマリア関連」カテゴリの最新記事