学生指導用メモ：目覚めてしまった向きへの対応の用意

　ちょっと目覚めてしまった学生が出しそうな質問の例。
　想定問答を用意して授業準備とする。

いまの日本ってマジで
「まぁデモに参加してたなら撃たれて死んでも自己責任では」
とか言い出す奴がいそうで怖いな。

ただただ、一命を取りとめてくれることを祈ります。

— ブルドッグ (@Bulldog_noh8) 2019年10月1日

不思議なのは、香港デモだと助かってほしいと言い、日本国内デモだとザマー見ろと言う使い分けの激しさ…。

— ribrib (@ribrib010) 2019年10月1日

　純粋に是々非々ということだろう。
　今の日本では、デモをする場合には警察に計画等々を届け出て、警察に保護されて実行することになる。

　さて日本で「警察は我々を制圧した！」などというデモ隊というのがあれば、それは正規のデモが暴徒化したか（まず聞かない）、合法デモに無法に攻撃を仕掛けた者たちか―ということになるかと思しい。
　それで「正義の俺たちが非正義のくせに警察に援護されているヤツラを正義の拳で制裁食らわしてやってるのに警察が正義の俺たちを制止する。あ、これは警察が●●の手先だからだな！」という向きが発生する―のではなかろうか―。

だから日本は選挙で政権選択できるからそういう「命を書けたデモをする必要がない」だけで香港の人達も自分の選挙で政権を完全に選ぶことが可能ならこんなデモおこってません。

選挙ある国とない国のデモを同質に語って日本ではなんでおきないんだ!!!というのやら。
自由があるからおきないんですよ。 https://t.co/7a0glq477N

— もへもへ (@gerogeroR) 2019年10月6日

　―諸条件が異なるので評価も相応に変動する、ということを理解させるのは―まあ、難しいですが。

　香港の件については

昨日、人と話していたのだけど、今回の香港デモの「反中」要素はめちゃくちゃ観念的なものにすぎず、なんだかんだで香港内部の問題が主眼であって怒りの矛先も香港の体制に向いている件、日本にほとんど伝わっておらず、中国専門の記者や研究者でもわかってない人が結構多い（夏までの安田含む）。

— 安田峰俊|10/3『もっとさいはての中国』刊 (@YSD0118) 2019年9月21日

　という点、日本語報道ではあまり見なかったかなあと備忘録を書いておこう。