空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

チベット問題メモ:ポーランド首相,開会式ボイコット;ジョカン寺武装警察に包囲

2008-03-28 22:21:33 | Newsメモ
 どっちも日本語報道ありますよね。だから以下備忘録:

BBC Polish PM's No to Olympic opening 27 March 2008
 ポーランド首相Donald Tusk氏は北京オリンピック開会式への不参加を表明。曰く,ポーランドは中規模国家であり,第一歩を示す事は予定ではなかったと。

「しかし私の見解は非常に明らかなのである。当該大会の開会式に政治家が臨席するのは不適切である」。EU外相はスロヴェニアで金曜に会合を開く予定。

BBC Monks disrupt Tibet media visit 27 March 2008

 一応外国メディアの見学コース(案内人つき)に行き着いた中国ですがジョカン寺でイレギュラー。僧侶が外国メディアに,チベットは不自由なんだっ!と熱烈アピール。
 政府の案内人さんによってメディア関係者は導かれてゆき,その後ジョカン寺周辺は武装警察に封鎖される。

 なお市中はある程度状況改善し,漢人地区ではレストランにお客さんが入っていたり。但し未だ物の焼けた臭いがし,戦場の如し。チベット人地区は物は焼け落ち警察があちこちに配備され,大変なままの様子。

 …ははあなるほど。漢人支配に怒ったチベット人が国外からの指示による周到な計画に基きチベット地区を焼き払ったわけですかそうですか。
 …なんか一瞬,馬・鹿の逸話を思い出した。

 なおBBCはこのジャーナリストご招待コースへの参加を却下された由。BBCへの好意は中国からのBBC英語版アクセス許可で尽き果てた模様:

BBC BBC website 'unblocked in China' 25 March 2008

 未だ中国語版へのアクセスは禁止の模様。

 それと各国外交官をラサに招待したという:BBC China allows diplomats into Tibet  28 March 2008

 見学コースにジョカン寺が入るかどうか。入っていたら興味深いことになりましょう―武装警察の「指導」があったか否か。そしてそれが効いたか否か。
 日本じゃ不良少年に拳銃をちらつかせただけで過剰な暴力使用に訴えられ,コソボじゃ暴動に対処した警官が死んでさえ警察に過剰暴力の疑いが着せられますが,向うさんのriot policeの適切な警備行動の程度は推して知るべし(ちょっと追記―向うさんの主張じゃBeijing disputes this, saying 19 people were killed by riotersであって,『治安機関わるくない』なわけですな)。

 オリンピック開催直前のこうした事件は,とても軟着陸可能なものとは思えませんが,それでもともかく「正しい方向in the right direction」(米マコーマック氏)へのステップを踏んでもらわないと困ります。踏んでいけるともあまり思えませんが。

 とゆーかもーちょっと空気読めと。

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