空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「自分の心配しとけ」「関わりがあるとでも思ったか」

2009-03-21 17:51:55 | ソマリア関連
 ビンラディン? ああそんなひともいましたね,どっかの穴倉か何かの中に。

BBC Somalis reject Bin Laden threats  20 March 2009

 そのビンラディンさんがソマリへ向けて活を入れるメッセージをウェブ上に上げたのですね。ちらりと見かけた気がしますが,私はスルーしてました。ビンラディンがなんですって? アルシャバブにはエリトリアという立派な財布がありますよ?

 そんなこんなで,情報相Farahan Ali MohamoudとARSエリトリア派のAweys師とが「だまってろ(意訳)」と発言した由。Aweysについては,米国がアルカイダとの関係を疑っている人物ですが,実際のところはさほどではないものとおもわれます。

 ソマリアの場合,どうも国粋主義運動の気配が多分に含まれているようでしてねぇ…。
 …エチオピア軍をソマリア領内に引き込んだ当の当事者,暫定政府副防衛相が,エチオピア軍が急進激しすぎてあっさり首都を陥落した直後,反政府派に鞍替え―なんて訳のわからないことが起きるのは,そーいう事情だと思えるのですが。

 そもあれ,彼らの発言を,適宜適当訳してみましょう:

「我々の知るところでは,ビンラディンは自分自身の問題を隠れ家たるTora Bora山中で抱えてるという。なら彼は正しく現時点,ソマリアが21年もの暴力騒擾から立ち上がりかけてるときに,そんな声明をだす余地を持ってはいまいが」。

 だからビンラディンは,自分の生き残り策に集中すべきだというわけだ。Sheikh Sharifが踵を返して不信心者と合同したと? 自分が不信心者とやらの手に落ちないよう心配したまえ!

 さてAweys師ですが:
「ソマリアはその未来を,また誰がそれに関与しうるかを知っている―だがオサマビンラディンにもアルカイダにも,何ものもないぞ」。

 ソマリ人は800万人ほどですか。割と大した数ですね。地勢的に素晴しい土地に居住地を持っており,地下資源も有望。その目はインド洋の広さを目の当たりにする。山の中で逃げ隠れる狐めに,なんの関与の縁があろうか―そんなところでしょうか。

 ともあれ,双方ともに軍事的に弱体なわりには,威勢のいいことです。

BBC Pirates 'seize ship off Somalia' 20 March 2009
[pirates of Somalian]
 ギリシャの貨物船が海賊被害に。ギリシャ船が被害に遭う数は,なぜか割りと多い感。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20 Mar 2009 | トップ | WFP,ベレトウェイン訪問;kh... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ソマリア関連」カテゴリの最新記事